おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
かっぱの母さん
 ご機嫌伺いに一筆啓上、お達者なりや。
 こんな書き出しの葉書をもらった。
筆者は、きのう書いた根無し草稼業のスタート地点・秋田で一緒だった同業他社のY君。
彼も全国を漂い、今は兵庫県に落ち着いている。

 彼いわく、「足腰の立つうちに」懐かしの秋田を40数年ぶりに訪ねたそうな。
青春真っ盛りの一時期を過ごした街へのセンチメンタルジャーニー。
その気持ちは、私にもよく分かる。

 秋田で驚いたことが二つあったという。
一つは居酒屋「かっぱ」の母さんが、93歳で健在だっただけではなく、私たちを実によく覚えていたこと。
「かっぱ」はカウンターと、4畳半ほどの小上がりがあるだけの小さな店で、母さんが一人で切り盛りしていた。
私たちは、ほとんど毎晩、長尻を据えてはうだうだと気炎を上げたものだ。
懐かしいなあ。
かっぱの母さん、お元気で何よりです。

 もう一つは街のさびれよう。
シャッター街が目立ち、川反(かわばた・飲食店街)通りの夕暮れ、ヒト少なし。
ホテルと証券のビルばかりさ。県都がこれだから何をか言わんや。


 秋田も近代的な都市になったのだね。
かっぱの母さんには会いたいが、ホテルや証券なんか見に行く気にはならないや。
そんなもの、どこにだってあるもん。

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2008.05.14 Wed 18:18:45 | その他| 0 track backs, 0 comments
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