おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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久しぶりに見た映画
東京

      布団に入って眠りに落ちる前に「来し方 行く末」に思いを巡らせる
     ことがある。
     「来し方」は済んでしまった過去のことだが、死という「行く末」は明日にも
     直面するかも知れない年齢になってしまった。

      小津安二郎監督の「東京物語」を現代に置き換えた映画「東京家族」
     (写真はgoo映画から)を見たとき、山田洋次監督は「自分の行く末は
     かくありたい」という願望を込めて撮ったのではないかと思った。
     主人公は老妻に突然、先立たれるが、長男長女は立派に暮らし、頼り無い末っ子も
     心やさしい女性と巡り会って心配なさそう。
     自分も善意の人に囲まれ、風光明美な瀬戸内の島で静かに余生を送る
     ハッピーエンドだ。
     素晴らしい映画だと思うし、涙も流れた。

      だが、見終わったあと、心に引っかかったのは主人公が東京で出会った旧友だ。
     息子は大会社の部長で、大きな家に住んでいると見栄を張って嘘をついていたが、
     現実の息子は係長、息子の嫁が嫌な顔をするからと遠慮して、旧友を家に連れて
     帰ることも出来ない窮屈な暮らしをしている。
     居酒屋で最初は威勢よく酒を飲んでいたのに、終電車が気になると言って悄然と先に
     帰る旧友にもハッピーエンドは訪れるだろうか。

      映画の中の小さなエピソードなのに、人生ハッピーエンドばかりじゃないぞという
     重い現実を目の前に突き付けられたような気がする。
     ひねくれた見方かも知れないけれど。

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20071103161540.gif    
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2013.01.22 Tue 20:43:53 | 遊び| 2 comments
コメント
この記事へのコメント
夢を見せてくれた映画
健忘庵さん こんにちは。

 多くの老人の「今」と「行く末」が
暗澹としていることを知り抜いているはずの
山田監督が、なぜ絵に描いたような
ハッピーエンドに仕立てたのか。
勝手に想像するしかありませんが、
映画とは見る人に夢を与えるものだと
割り切っているようにも思えます。
映画館で涙した人たちは
妻に先立たれた主人公が善意の人に支えられて
ともかくも幸せな老後を送る姿に
自分を重ね合わせたのかも知れませんね。
2013.01.23 Wed 15:53:38 | URL | 沢太郎 #fZUo1r6Y[ 編集]
見ましたよ。
小津作品が素晴らしいので、リメイク版と聞いてさっそくみました。

寅さんシリーズの山田洋次監督は、きっと根が優しいのでしょうが、おっしゃるようにハッピーエンドで終わらせました。頼いないはずの次男が面倒見がいいなど人物の描き方が類型的でした。娯楽作品を心がけたのかもしれませんが、物足りないものでしたね。



2013.01.23 Wed 11:18:18 | URL | 健忘庵 #-[ 編集]
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