おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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白骨の御文章
    きのうA子さんの通夜から帰ったのは9時に近く、明かりの少ない山里は
   濃い闇に沈んでいた。さして親しくない人の通夜でも気が滅入る夜だ。

    ふと思いついて、私が山里に移住してから亡くなった人たちを紙に書き出してみた。
   10年足らずの間にA子さんを入れて17人が亡くなっている。参列した通夜・告別式の
   導師は浄土真宗本願寺派の同じ僧侶が務めている。御経は、なかなか理解できないが、
   蓮如上人の『白骨の御文章』は、いつしか心に響くようになった。

 それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おほよそはかなきものはこの世の始中終、幻のごとくなる一期なり。     
されば、いまだ万歳の人身を受けたりといふことを聞かず。一生過ぎやすし。今に至りて誰か百年の形体を保つべきや。我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも知らず。遅れ先だつ人は本の雫・末の露よりも繁しといへり。
されば、朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり。すでに無常の風来りぬれば、すなはち二つのまなこたちまちに閉ぢ、一つの息ながく絶えぬれば、紅顔むなしく変じて桃李のよそほひを失ひぬるときは、六親眷属集まりて嘆き悲しめども、さらにその甲斐あるべからず。さてしもあるべきことならねばとて、野外に送りて夜半の煙となしはてぬれば、ただ白骨のみぞ残れり。あはれといふもなかなかおろかなり。
されば、人間のはかなきことは老少不定のさかひなれば、誰の人も早く後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏を深く頼みまゐらせて、念仏申すべきものなり。あなかしこ、あなかしこ。


    人の命は、はかない――年を取るにつれて「そうだよな」という思いが募る。
   長生きすれば幸福で、若死にしたら不幸だとは必ずしも言えないことも分かって来る。
   1日1日を大事にして、念仏を唱えて生きよと蓮如上人は言いたいのだろうか。
   念仏を唱える心境にない者はどうしたらいい?

    さて、これからA子さんの葬儀に行かなくてはならない。
   明日から心機一転、谷間の段々畑で土を耕そう。  

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2010.11.09 Tue 15:53:18 | 暮らし| 0 track backs, 8 comments
コメント
この記事へのコメント
お悔やみ申し上げます
剣の迷子 さん こんにちは。

 父上がお亡くなりになったとのこと、
お悔やみ申し上げます。
私も身内や友人の多くををがんで亡くしています。
白骨の御文章にあるように
人の命は誠に儚いものですが、
これも天が決めた寿命だと瞑目するしかないのでしょう。
出来ることなら穏やかな最期を迎えたい、と
願うばかりです。
2011.08.14 Sun 16:35:35 | URL | 沢太郎 #fZUo1r6Y[ 編集]
父逝く
数年前から入退院を繰り返していた父が 、7月1日未明に旅立った。ホスピタリティー治療であったが、死の直前は壮絶な末期癌の痛みに耐えていた。ひと月看取ったが、苦しむ姿を見て安楽死があればと思った程だった。
忌明け迄の毎日、兄と交代でお経と白骨の御文を詠んでいる。 新聞、テレビのニュースでは正に老少不定の境なく毎日多くの命が失われて行く。若くして夭逝した文豪、漱石の座右の銘が則天去私だったそうだ。天の決めたままに生き、寿命が来たら静かに去る。 人の生き死には天が決めるものだから、生かされている間は一生懸命に生きなければいけない。死もまた天が決めるものだから、その覚悟を持って生きて行く事が肝要との意であろう。白骨の御文に通じると思った。
8月18日は49日となる。これから月命日にはお経と白骨の御文章を唱えたいと考えている。
2011.08.14 Sun 01:58:28 | URL | 剣の迷子 #-[ 編集]
ありがとう
りのぽんさん こんにちは。

 応援ありがとうございます。
2010.11.10 Wed 16:11:26 | URL | 沢太郎 #fZUo1r6Y[ 編集]
黄昏
鬼子母神さん こんにちは。

 朝に迷い、夕べに物を思い、ふと鏡を見ると
見知らぬ老人がこちらを見詰めています。
これが今の自分……なんですね。

 あの色白紅顔の少年はどこへ行ってしまったのだろう。
なんて、感傷にふける柄じゃないのに、
センチになるのは日暮れの早い季節のせいかな。
2010.11.10 Wed 16:09:21 | URL | 沢太郎 #fZUo1r6Y[ 編集]
こんばんは☆☆
お風呂入る前に応援しときます。
ぽち★
2010.11.09 Tue 23:28:48 | URL | りのぽんのつぶやこっかな☆ #-[ 編集]
「…明日とも知らず」
死は突然に隣にある。
そんな体験が、内向きの守りの暮らしから、
「後悔のない人生は自分で拓きなさい」と、教えてくれました。
「恥多き人生…」論は、少々辛いものでした。
障害者にその選択肢はないからです。(程度にもよりますが)
息子は障害者になって学んだことを、
同じ障害で悩む人やその家族の役に立つことで、
自分の存在理由を肯定しているようです。

ほんに、人の命は儚いもの…秋の夕日につぶやくと、
さらに白髪が増えたよな…。(笑)
2010.11.09 Tue 17:30:31 | URL | かごめかごめの鬼子母神 #-[ 編集]
人間のはかなきことは……
野良通信さん こんにちは。
先ほど葬儀から帰って来ました。

 若いころは「人間はかならず死ぬ」と理屈では分かっていても
それは遥か先のこと、と勝手に決め込んで真剣には考えませんでした。
「我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも知らず」とか
「朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり」と言った文言に深くうなずくのは
年を取った証拠でしょうね。

2010.11.09 Tue 16:15:21 | URL | 沢太郎 #fZUo1r6Y[ 編集]
白骨の~
「すでに無情の風~」のくだり、つれあいの里が浄土真宗なので、ライブで何度も聴いて、いいフレーズと思っています。むくろを前にしてこの一群の言葉の浸透力以上のものを私は知らない。
2010.11.09 Tue 13:35:36 | URL | 野良通信 #-[ 編集]
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