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おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
せめてあと10年
山霧

     雨音と天草大王(熊本特産の鶏)の「おっかさ~ん」という鳴き声で目が覚めた。
    まだ外が暗いので二度寝した。次に目が覚めた時は7時を回っていたが、外はまだ
    暗い。濃い霧が出ているのだった。

     玄関前に立って前方の山を眺める。見慣れた山が霧に包まれて深山幽谷のように
    見える。霧は大した演出家だ。

     強い雨が断続的に降って、畑仕事は出来そうもない。車で30分ほどの温泉に
    行った。閑散とした浴場の広い湯船に手足を伸ばして、昨日の日記「星に願いを」
    の続きを考えた。七夕に何を願おうか、と。

     今のままでいいと思った。1日3~4時間畑仕事が出来るだけの
    体力・気力・健康がある。物忘れは年々、ひどくなっているが、自分の名前を
    忘れるほどでもない。貧しくとも衣食は足りている。人間関係のこじれもない。
    そして、平日の昼間から温泉に入る贅沢を時折味わう。

     これ以上、何か望むことがあるだろう。
    七夕の夜、お星さんにこう願うことにした。
    「せめてあと10年、この状態を続けさせて下さい」

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2010.07.05 Mon 16:48:25 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
コメント
この記事へのコメント
面白おかしく
らぼっちさん こんにちは。

 そうそう、欲を言ったらキリがありませんから
適当なところで手を打って
面白おかしく生きるに限りますよね。

 最後に、ああ面白かった、また遊ぼうねと言えたら最高!
2010.07.06 Tue 16:09:32 | URL | 沢太郎 #fZUo1r6Y[ 編集]
自分で選べないことだけど
健忘庵さん こんにちは。

 ドンブリ勘定で10年と書きましたが、
本当は明日のことも分かりませんよね。

 阪神淡路大震災を体験したとき、
生死を分けたのは何だったかと散々考えて、
ついに分かりませんでした。
震災で亡くなった6千余人は誰一人、
翌朝早く自分が死ぬとは夢にも思わず
寝床に入ったことでしょう。

 自分は気持ちの良い酒を飲み、
今夜はどんな楽しい夢を見るだろうかと
つぶやきつつ眠り、そのまま目を覚まさずにあの世へ行けたら
いいなと思っていますが、
そうはうまくいかんでしょうね。
2010.07.06 Tue 15:59:56 | URL | 沢太郎 #fZUo1r6Y[ 編集]
同感!
前の山に霧の日にしか出てこないトトロが浮かび上がっていますよ^^

そうですね、私達も今のままもう20年、健康で何でも美味しく食べられて
PCで日記を書いて、ばか語り合えたらそれでいいかな♪
なんちゃって^^

2010.07.05 Mon 21:32:18 | URL | らぼっち #-[ 編集]
あと十年
先日、南紀方面に行きました。西国33ケ札所の一番札所、青岸渡寺(=那智大社)に参拝のあと白浜あたりで田舎暮らしのできそうな場所を見て回りましたよ。いずれも帯に短し、襷に長しの感でした。

白浜の四匹のパンダを飽かず眺めました。かれらに向けられた熱狂もいまや昔語りですね。みんな一瞥しての素通り。世のうつろいそのものです。

田舎暮らし、まあ、見果てぬ夢を持ち越しているようなことで優柔不断のまま、幕引きになるかも。沢太郎さんは
あと十年という感懐だそうですが、私は十年なくても結構という境地です。

ずいぶん見るべきことは見つ、という気分にあるのですが。いちばんしんどいのは、生きながらえて、なにかすることがあるやいなや、自問に窮することです。
2010.07.05 Mon 18:27:39 | URL | 健忘庵 #-[ 編集]
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