おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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猪は学習する
   道

      谷間の段々畑の農道に猪が掘り返した跡(黒っぽい部分)があった。
     複数の猪が夜間に現われているようだ。

  路肩

      農道をたどって行くと、山へ登る道の斜面と路肩が崩れていた。
     雨の被害ではない。猪の仕業だ。
     何のために大小の岩だらけの場所を掘っているのだろう。

ネット

      海苔網で囲った畑は大丈夫か不安になった。
     案の定、網の内側に入り込み、荒らし回っていた。
     生姜の根や落花生を掘り起こし、ナスや唐辛子を押し倒していた。
     ヘチマ、カボチャの食べ残しも散乱している。
     一時、大人しくしていた猪一家の逆襲だ。

      海苔網の裾を土の上に広げている面積の少ない所から潜り込んだらしい。
     網が体にからまる可能性の少ない場所と潜り方を学習したのだろう。

      網の中に入れば食べ物があると知った彼らは多分、今夜もやって来る。
     網をチェックして裾のたるみを広げたが、猪が押せば囲いは簡単に倒れる。
     上手に網を倒す方法を学んだ猪が出て来たら、海苔網囲いはお手上げだ。

      実りの秋(私の畑は大して実らないが)を前に頭が痛いことよ。

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2010.09.30 Thu 14:50:42 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
九州で初めて見た?黄花コスモス
黄花

コスモス 我が山里は黄花コスモスの花盛りだ。元々は観賞用に栽培されていたようだが、今は野生化して道端、空き地、民家の庭など、どこにでも咲いている(上の写真は集落の老夫婦が耕作をあきらめた畑に咲く黄花コスモス)。

 一方、普通のコスモスは山里では数が少なく、影が薄い。私の畑のコスモスも下の写真のように淋しげに咲くばかり。

 黄花コスモスは九州だけに咲く花ではないから、こちらに移住する前にも見たはずだが、全く記憶がない。山里のように大量に咲く場所に行き会わなかったか、ちゃんと見たのに忘れてしまったのか、のどちらかだろう。近年、物忘れが高じていることを思えば、後者の可能性が大きいと思う。

 そのうち桜の花なんて見たことがないと言い出すかも知れない。
記憶が崩れるのは怖いような、記憶の赤ちゃん返りも悪くないような……。

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2010.09.29 Wed 15:59:34 | | 0 track backs, 2 comments
秋のひまわり
向日葵あ

向日葵い 大分県の豆田町と夜明駅を訪ねた帰り、果物でも買おうかと道の駅 原鶴(福岡県朝倉市杷木町)に寄った。するとどうだろう。国道を挟んだ道の駅の向かい側に見渡す限りひまわり(向日葵)が咲いていた。ひまわりは夏の花と思い込んでいたから、今ごろの満開は思い掛けなかったが、ひまわりにもいろいろ種類があるようだから別に驚くことは無いのかも知れない。

 子どものころ、ひまわりは大人が見上げるほど背が高く、花もお盆のように大きかった。
夏休みも終わりに近い8月下旬、いつも友達と遊ぶ原っぱに行ったが誰もいない。仕方なく、砂ぼこりの立つ道を歩いて帰る途中、盛りを過ぎた大きなひまわりがガックリ首を折っているのを見た記憶がある。

 近ごろ、あの大きなひまわりを見ない。どこかで人知れずうなだれているのだろうか。

          向日葵のゆさりともせぬ重たさよ(北原白秋)

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2010.09.28 Tue 15:39:22 | 遊び| 0 track backs, 2 comments
夜明という名の駅
  駅ア

   駅イ

   駅ウ

駅エ 大分県日田市豆田町の古い町並みを見た後、もう一つのレトロに寄った。JR久大線(久留米―大分)と日田彦山線が交わる夜明駅だ。数年前、初めて訪ねたとき、1932年開業の古びた駅舎に我が身を重ね、親しみを感じた。人生のたそがれに佇む自分にも希望に満ちた夜明けの時期があったのだよ、と。

 今回再訪して驚いた。古い駅舎は取り壊され、新しい駅舎が建っていたのだ。後で調べたら新駅舎は今年3月に完成したばかり。

 待合室に入ると、センサーが感知して明かりがついた。何もかも新しくて昔を懐かしむ雰囲気はない。20分ほどいたが、待合室にもホームにも人影はなく、電車も来なかった。

 夜明駅よ、自分だけ若返ってひどいじゃないか。

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2010.09.27 Mon 19:13:11 | 遊び| 0 track backs, 2 comments
レトロの町を歩く
豆田ア

      江戸から昭和にかけての古い町並みが残る豆田町(大分県日田市)を訪ねた。
     古く見せようとしている新しい建物もあるが、さして気にならない。
     タレント経営のいかにも“らしい”店が幅を利かせる某美観地区よりずっといい。

豆田イ

      この辺りは道が曲がっていて見通しが悪い。
     江戸の昔、侵入した敵が戸惑うようにわざと曲げてあるそうだ。
     かつてはもっと狭かったであろう道を車が頻繁に行き来する。
     車が気になって、のんびり歩けないのが難だ。

   豆田ウ

       小さな荒物屋さんにブリキのバケツやチリ取りが並んでいた。
      昔はどこの町にもこんな店があった。
      品数はもっともっと多く、生活雑貨が所狭しと積見上げられていた。

       古い町並みは建物だけではなく、そこに住む人の暮らしぶりが垣間見えると楽しい。

   豆田エ

       日田は林業が盛んだから下駄の材料に事欠かない。
      ショーウィンドウに飾ってあった白い鼻緒の下駄に7000円の値札が付いていた。
      私のスニーカーより高いぞ。

       手前の役者絵、風神雷神、寛永通宝を模した下駄には正札は無い。
      こんな立派な下駄は飾るしかなく、もし履いたら足が腫れそうだ。

豆田オ

      上の写真は「岩尾薬舗日本丸館」。
     安政2年開業の薬屋さんで、天守閣みたいな建物は明治末に改築されたという。

      私は豆田の表面だけをさっと眺めた程度だが、横丁まで隈なく歩き、
     土地の人の話を聞いたら、もっと楽しいに違いない。
     次回は、もっと時間をかけて歩いてみよう。

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2010.09.26 Sun 16:24:04 | 遊び| 0 track backs, 6 comments
なぜ咲き急ぐ?
早咲き

      月に1度の腰痛の治療に八代市東陽町の医院へ行った。
     痛い注射を3本打ってもらい、川沿いの道をぶらぶら駐車場に向かっていたら
     土手の桜が咲いていた(写真)。

      近年、季節外れに咲く桜は珍しくない。
     我が山里でも、毎年10月ごろから咲く桜が散見される。
     ところが今年は記録的な暑さの8月に知る限り3カ所で10数本の桜が咲いていた。

      8月の開花は今に始まったことではないかも知れないが、私は奇異に感じた。
     東陽町の桜だって、まだ9月ではないか。

      桜の早咲きは猛暑のせいか、地球温暖化の影響か、私には見当もつかない。
     この先、桜が年中咲いて、季節感が崩壊するのではないかと心配するばかりだ。

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2010.09.25 Sat 17:24:37 | | 0 track backs, 4 comments
故郷の廃家に咲く花は
 あか

      彼岸花には赤・白・黄の3種類があるそうだ。
     我が山里では赤が圧倒的に多く、上の写真のような風景は、ちっとも珍しくない。

      白は少数派ながら、注意して見れば、結構あちこちに咲いている。
     黄色い彼岸花は数年前、佐賀の田舎で見たのが最初で最後だ。
     黄色が一番珍しいのかも知れない。

しろ替

      集落の空き家の庭に白い彼岸花が咲いた。赤い彼岸花は1本もない。
     家の持ち主が好きで植えた白い彼岸花の名残りだろうか。

      年年歳歳、白い彼岸花は咲く。だが、ここに住んでいた人たちは今どこに?
     秋はやはり寂しい。

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2010.09.24 Fri 17:08:00 | | 0 track backs, 2 comments
器用な連中ではないか
       凄まじい雷鳴で真夜中過ぎに目が覚めた。
       稲光りがフラッシュの連続発光のように閃き、部屋が明るくなった。
       そして、激しい雨。居間で雨漏りが始まった。
       今どき雨漏りがする家に住んでいる人は少ないだろうな。

       一夜明けたら気温が下がり、冷たい風が吹いていた。
       どんよりした暗い空は秋を通り越して初冬の雰囲気だ。

       熱中症の後は風邪に注意か。忙しいこっちゃ。

くり

      今年初めて栗を拾った。
     何日も前に落ちた古い栗、虫食い、黒く変色した炭素病の栗が目立ち、
     出荷できる栗は少ない。収穫というより収穫前の掃除だな。

      林の中に中身のない鬼皮が散乱している。
     猪か狸か野ネズミがイガをむき、中の実を食べたのだろう。
     なんとも器用な連中ではないか。

      あと数回、“掃除”をすれば、落ちたての綺麗な栗が拾えるだろう。
     ほぼ毎日、栗を拾って、ふと見上げた梢に、もう落ちる栗のないことに気づくころ
     本当の初冬がやって来る。

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2010.09.23 Thu 16:37:38 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
無名の人たちの偉業
棚ア

      昨日の続きです。

      蕨野(わらびの)の棚田は幾つもの谷筋に展開しているので、
     地上からでは全体を見ることが出来ない。
     展望台から眺めても、広角で撮っても、それはあくまでも部分だ。

  棚イ

      五百羅漢から遠くない所にあるという「日本一の高石積み」を見たいと思った。
     ところが、場所が分からない。道を訊こうにも人が通らない。
     しばらくして、ようやく通りかかったお婆ちゃんが親切に教えてくれた。
     「この道の先にある物置を左に曲がって、まっすぐ行くと、ヤギを飼ってる家がある。
     ヤギは一匹死んだので、今は一匹しかいない。ヤギがいたら高石積みはすぐそこだ。
     それでも分からなかったら、また誰かに訊けばいい」

      言われた通り物置らしき建物の角を曲ったが、行けども行けどもヤギはいない。
     途方に暮れていると、前方にカメラを持ったグループがいた。
     高石積みを撮りにきたに違いない。

棚ウ

      ようやく日本一高い石積みの下に立った。
     高さ8・5メートル。棚田の石垣というより、城壁だ。
     今から84年前の昭和元年(1926年)から村人総出で石を積み始め、
     10年後に完成したという。

      蕨野の、いや全国の棚田を築いた先人たちの艱難辛苦を思うと、
     呆然となる。あなたたちのお蔭で私たちは生きて来られた。
     お百姓さん、ありがとう。

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2010.09.22 Wed 17:11:18 | 遊び| 0 track backs, 10 comments
五百羅漢の中に亡友がいた
羅漢ア

      暑さのせいかテンションが上がらず、どこへも出掛ける気にならない。
     そうかと言って山里にくすぶって、草ばかり刈っているのも芸のない話だ。
     気分転換に佐賀県唐津市相知町(おうちちょう)蕨野(わらびの)までドライブした。
     目的は五百羅漢と棚田。ほんの思いつきだから、ほとんど下調べはしていない。

      まず行ったのは五百羅漢。急な坂を登って出会った羅漢は、どう見ても五百体ない。
     山中に分散安置されているのだろうか。

羅漢イ

      18世紀末、土地の何某の夢枕に弘法大師が立ち、そのお告げに従って
     十六羅漢を祀ったのが始まりという故事来歴は、すぐ忘れるからどうでもよろし。
     私が興味あるのは羅漢の表情。いつ誰に聞いたのか、五百羅漢の中に必ず
     自分のよく知った人の顔があるという話を思い出すのである。

      上の写真の中央で膝を抱いている羅漢は、今年亡くなった友人に似ている。
     心の優しい男だった。懐かしいな。

棚田

      五百羅漢展望台から棚田が見えた。
     36ヘクタール700枚あるという蕨野棚田群のほんの一部だ。

      久しぶりの遠出で少し疲れたので、棚田の話は明日にしよう。
     興味のある方は明日読んで下さい。

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2010.09.21 Tue 17:21:27 | 遊び| 0 track backs, 0 comments
葛は屑にあらず
くず

      葛(くず)は厄介だ。どこにでもはびこり、油断すると畑の中まで入って来る。
     当地に移住する前、家を探しに来て葛に丸ごと飲み込まれた廃屋を見た。

      根から澱粉が取れ、丈夫なツルはロープ代わりになることは知っていても
     厄介なことに変わりはない。そんな話をしていたらS爺さんが「花も役立つ」といった。
     陰干した花を粉末にして飲むと肝臓が丈夫になり、二日酔いもしないという。

      二日酔いになるほど酒は飲めないが、肝臓は長年、酷使している。
     ダメで元々で、試してみることにした。余談だが、葛の花は香りがとても強い。
     この香りも何かに利用出来るかも知れない。

      葛の花の粉末を飲んで肝臓のデータが好転したら
     葛は屑じゃあないよと宣伝してやろう。
  
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2010.09.20 Mon 14:58:21 | | 0 track backs, 1 comments
食べ過ぎに注意
茗荷

ピンク 林の中に自生していたミョウガを畑に植え替えた。2年目の今年、ミョウガは生えたかなと様子を見たときの写真が上の1枚だ。地表に出ている先端が6~7個。花が咲いているものもある。

 何だ大したことないな――と思ったのは私の早とちりだった。指先で探ると、出て来るは出て来るは、たちまち食べきれないほどの量が採れた(写真左)。日差しが当らないように刈った草をかぶせたので、美味しそうなピンク色をしている。

 ミョウガは千切りにして軽く醤油をたらすか、塩を振って酒の肴にする。シャキシャキした食感と独特の辛味がたまらない。醤油に漬ければご飯のおかずにもなる。

 「ミョウガを食べ過ぎたら物忘れがひどくなる」というのは迷信だろう。迷信だとは思うが、年々ひどくなる記憶力の衰えを思えば、やはり気になる。自分の名前を忘れることのないよう食べ過ぎに注意しよう。

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2010.09.19 Sun 16:08:58 | 食べる| 0 track backs, 4 comments
知らないことばかり
  きのこ

      栗の木に明るい色をしたキノコが生えていた。
     栗の木に生えているからクリタケかな?と想像するが自信はない。
     従って食べる気にもなれぬ。

      せっかく山里に住んでいるのに周りの植物、昆虫、野鳥の知識が乏しい。
     図鑑を見ているだけでは、知識は身につかないのだ。
     知っていれば山里暮らしの楽しみは倍増するだろうに残念でならない。

      見渡せば今日も知らない野の花が咲き、知らない木が風に揺れ、
     知らない小鳥が美しい声で鳴いている。

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2010.09.18 Sat 14:43:53 | その他| 0 track backs, 0 comments
蝶ではないよ
はな

あげは 昨日は寒くて夜中に目が覚め、毛布をたぐり寄せた。半袖で出た朝の散歩はひんやりした。

 垣根代わりに組んだ竹の棚で朝顔が毎朝30~40も咲く。家はボロだが、垣根は華やかだ。今朝の気温は17℃。朝顔もそろそろ終わりだな。

 その朝顔の葉にアゲハ蝶がとまっていた。羽の両端の間隔が6cm、つまり1円玉を横に3枚並べたほどの大きさしかない。こんな小さなアゲハ蝶がいるだろうか。羽を広げてとまっているのも変だ。昆虫図鑑で調べたら、どうやら蝶ではなく、アゲハモドキという蛾らしい。

 美しい蝶に憧れて身を飾っても、蛾は生涯、蛾のままだ。
自分も成りたい人間になれなかったモドキだと思えば、アゲハモドキを笑えない。

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2010.09.17 Fri 14:41:03 | その他| 0 track backs, 0 comments
嬉しい誤算
    田

       9月13日のブログ「電気柵を飛び越えて」で取り上げたAさんの田んぼの
      被害がエスカレートしている。13日は猪がなぎ倒した稲は1カ所だったが、
      この4日間で被害面積は数倍に増えている。田んぼに侵入しても何ごとも
      起きなかったので、気をよくして毎夜徘徊しているに違いない。

       電気柵に効果がなかったら、どうしたらいいのか。猪脅しの爆音で追い払う?
      夜通しラジオを鳴らす?鉄砲撃ちさんに頼んでに撃ってもらう?

       うかうかしてたら、稲刈りまで稲が持たないかも知れない。

    網

       谷間の段々畑にも猪一家が戻って来た。
      農道や畑の周りが盛大に掘り返されている。
      ところが、海苔網で囲んだ畑には何の被害もない。網のすぐ近くまで来た跡はあるが、
      足に網が絡むのが嫌なのか、それ以上、進んで来ないのだ。

       海苔網を張って間もなく1カ月になる。頼り無げな海苔網に、これほど効果が
      あるとは思わなかった。嬉しい誤算だ。

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2010.09.16 Thu 16:07:57 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
あの雲の下に
  眺め

       晴れの日は畑で働き、雨が降ったら仕事は休む。
      カレンダーと関係ない暮らしは、とても気楽だ。

       今日は朝から雨。久しぶりに遠出しようと思ったが、なかなか気力が湧かない。
      精神的な夏バテだろうか。

       気分転換のために近くの林道をドライブした。
      杉林の隙間から遠くの山々が見える。
      雲の下の山裾には小さな集落がいくつかあり、人々が暮らしている。
      私もその中の一人だ。

       人間はなんて小さいのだろう。

  おばな

       路傍にススキが顔を出していた。
      たとえこれから30℃を超える日があろうと、もう秋だ。

            仲悪き友も懐かしススキかな(沢太郎)

  つりふね

       林道では人にも車にも会わなかった。
      音もなく降る雨。木々をわずかに揺らす風。時折聞こえる山鳩の声。
      静かなものだ。

       草むらに釣舟草の群落があった。墨絵の世界の赤い彩り。いい取り合わせだ。

            釣舟草いざ出漁の草の海(沢太郎)

虫こぶ 道端に車を止めてマタタビの虫こぶ(写真左)を採った。
デコボコして不格好だが、なかなかの高級品である。
石川県輪島の朝市で、ほんの一握りの虫こぶが確か900円で売られていた。

 マタタビ酒は、すべすべした実ではなく、虫こぶでないと作れないのが高値の理由だ。
9月9日のブログに書いたように、私は毎晩、腰痛に効くというマタタビ酒を飲んでいる。
今年仕込むマタタビ酒を来年飲むころには腰痛とおさらば出来ているだろうか。

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2010.09.15 Wed 15:55:49 | その他| 0 track backs, 2 comments
NO.1とうもろこし
もちきび もちきび(もちとうもろこし)を収穫した。見栄を張って出来のいいものだけを選んだのが上の写真だ。残りは実がまばらだったり、虫が食い荒らしていたり(虫は美味しものをよく知ってるね)。

 もちきびはスイートコーンのように甘くない。粒が小さくて見た目も貧弱だ。だが、自然の甘みとモチモチした食感は病みつきになる。訊かれたらNO.1とうもろこしは、もちきびだと答えよう。だから私はもちきび以外のとうもろこしを1本も植えていない。

 アワノメイガの幼虫発生時期を避けるべく遅く植えたもちきびが来月には収穫できる。
楽しみなことだ。

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2010.09.14 Tue 15:48:41 | 食べる| 0 track backs, 0 comments
電気柵を飛び越えて
いね

      雨が降ったりやんだり。小雨の中を迷犬オグリと朝の散歩。
     柴犬を連れたAさんと立ち話になった。

      私「猪に食われてカライモとサトイモが全滅しました」
     Aさん「今年はそんな被害が多かよ。うちも田んぼに猪が入ってるもん」

      その田んぼを見に行った。
     Aさんは今年初めて山裾と田んぼの周りに電気柵を張り巡らした。
     猪は膝の高さしかない電線を飛び越えて田んぼに入ったようだ。

      猪が歩いた場所は稲が倒れ、田んぼの土がむき出しになっていた。
     来月の稲刈りまでに猪が何回も田んぼを荒らせば被害は馬鹿にならない。

      山里の農業は、いくつものハンディを抱えている。
     平地が少ないので、田畑の単位面積が狭く、山の斜面や谷間に分散している。
     大型機械化農業なんて夢のまた夢だ。
     
      その上に鳥獣が容赦なく作物を奪う。
     朝から晩まで働いて慎ましく暮らしているのに、あんまりではないかな。

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2010.09.13 Mon 15:23:43 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
夏が過ぎて
とんぼ

      空、田んぼや畑の上、我が家の周り――どこを見ても群れをなしていた
     ウスバキ(薄羽黄)トンボの数がめっきり減った。
     このトンボは、お盆にご先祖の霊を背中に乗せて来るという言い伝えがあり、
     土地の人たちは精霊(しょうろう)トンボとかショウロウさんと呼んでいる。

      いくら残暑が厳しくても虫たちは時がくれば死ぬ。
     地面に転がって動かないトンボやセミを見ると、夏は終わったなと思う。

            夏が過ぎ 風あざみ 誰の憧れに さまよう
            青空に残された 私の心は 夏模様 ……


      久しぶりに井上陽水の「少年時代」聴いた。
     歌詞は分かったようで分からなかったが、歌の気持ちは理解出来たように思う。

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2010.09.12 Sun 15:41:25 | その他| 0 track backs, 10 comments
山に何か異変が
栗林

      栗林の根ざらい(下草刈り)を始めた。
     栗は既に落ち始めている。
     泥棒を捕まえて縄をなうとはこのこと。反省。

踏み跡

けもの道 草が踏まれて細い道が出来ていた(写真右)。猪の通り道だ。けもの道は栗林や山の斜面にあって、珍しいものではない。

 だが、今年は少し様子が違う。けもの道を“線”としたら、“面”といえる広い踏み跡が山の斜面にあったのだ(写真上)。こんなに地面が露出したけもの道は見たことがない。多数の猪が何回も斜面を上がり降りしたのだろう。

 この栗林からイモ畑まで、ほんのわずかな距離しかない。今まで荒らされたことのないこの畑で、サツマイモとサトイモが猪に全滅させられたことは9月7日の日記に書いた。

 猪の被害がひどいという話をよく聞く。猪が増え過ぎたのか。山に食べ物がないのか。
記録的な猛暑で山に何か異変が起きているように思えてならない。

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2010.09.11 Sat 16:00:37 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
横着の報い
    ジンジャー

紋黄 ミニ果樹園の隅にジンジャーが咲いている。蒸し暑い大気の中で、純白の花が涼やかだ。

 ジンジャーの花言葉は何だろうと考えてみた。清楚・無私・献身かな?いずれも死語になりかけている言葉だけれど。
インターネットで調べたら違っていた。豊かの心・信頼・慕われる愛・無駄なことだそうな。何を根拠に誰が決めるんだろうね。

 モンキアゲハ(紋黄揚羽)と思われる蝶が花を戸別訪問している。
さほど速い動きではないが、写真はブレていた。何でもAUTOで撮っているうち、シャッタースピードや絞りを工夫する習慣がなくなった。ピンぼけ写真は横着の報いに違いない。

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2010.09.10 Fri 14:56:05 | | 0 track backs, 2 comments
マタタビ酒は効くか
マタ酒 確か去年の今ごろだったと思う。林道で集めたマタタビの虫えい(虫こぶ)で、マタタビ酒を作った。冷暗所に保存して1年。いい色になったので、数日前から毎晩、コップに少量飲んでいる。

 マタタビ酒は胃がん、腰痛、冷え性などに薬効があるという。差し当たり私の関心は腰痛だ。腰痛がなくなったら畑仕事がどんなにはかどるだろう。

 現在私は整形外科に通い、通販で購入したグルコサミン+コンドロイチンの錠剤を飲んでいる。加えてマタタビ酒。それでも足腰は痛い。だから、どれにも効果はないと思うか、この程度の痛みで済んでいるのは、それぞれが効いているのか。

 私は後者だと思っている。病院に行かず、グルコサミンやマタタビ酒を飲まなければ、痛みは耐え難いものになっているだろう、と。

 信ずる者は救われる、だ。

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2010.09.09 Thu 15:51:38 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
病院搬送5万人
かべ

すぎ道 台風の影響で昨日と今日は、いくらか涼しく感じる。明日からまた当分厳しい残暑が続くそうだ。秋に手が届きそうで届かない。もどかしいな。

 以前にも書いたと思うが、我が家にはクーラーがない。裏山の木々を通り抜けて来る風と扇風機があればクーラーなど必要なかったのだ。ところが、裏山の木が切られ、土砂崩れ防止のコンクリート壁が出来て事情が変わった。コンクリート壁の照り返し暑さといったらない。日が没してからも壁の中に蓄えた熱を放射し続け、夜半になっても室温は30℃を超える。それで、網戸のある窓はすべて開け放って寝る始末だ。

 谷間の段々畑の片側に杉林がある。畑で作業中、暑さが耐えがたくなったら、林の入り口の竹の橋に座った。すると、林の奥から涼しい風が吹いて来て、たちまち汗がひいた。まさに天然のクーラー。しかも、このクーラーには熱風を吐く室外機がない。

 けさの新聞によると、熱中症で病院に運ばれた人が全国で5万人を超えたという。クーラーのない家に住みながら私は、その中の一人にならなかった。水分や塩分をこまめに摂取し、十分な睡眠・休養を心掛けたこともあるが、樹木の多い山里の環境のお蔭ではないかと思っている。

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2010.09.08 Wed 15:42:29 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
我ながら情けない
    から

さと 谷間の段々畑とは別の場所に借りている第2菜園が猪に荒らされ、サトイモ(写真上)とサツマイモ(同下)が全滅した。見た限り1個のイモもなく、草だけが残っている。ここがイモ畑だったと誰が思うだろう。

 イモの葉や茎の状態から察するに、畑が荒されたのは1週間か10日前か。ちょうどそのころ、私は猪除け用に海苔網を買い足していた。谷間の段々畑を海苔網で囲って以来、猪の侵入がピタリと止まったためだが、これまで第2菜園に猪が入った形跡がないため、網張り作業を1日延ばしにして最悪の被害を招いてしまった。

 思い込みと油断で、これまで数え切れない失敗を重ねてきたのに、ちっとも失敗の経験に学んでいない。我ながら情けないね。

 それともう一つ。イモ類は谷間の段々畑で散々、猪に横取りされたので、“猪が現れない”第2菜園に場所を変えて植えた。目と鼻の先の栗林まで下りて来る猪が、好物のイモに手を出さないとどうして考えたのだろう。

 よし、来年はイモ畑も海苔網で囲うぞと心に決めたが、これもいつもながらの後知恵。

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2010.09.07 Tue 14:55:12 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
心ないことをしたものだ
   ひがんばな

      田の畦に彼岸花が咲いていた。葉のない茎がまっすぐ伸びて深紅の
     “たいまつ”を掲げている。
     今年の秋に初めて見る彼岸花だ。

      直木賞作家の高橋治が彼岸花について『くさぐさの花』(朝日文庫)に
     こう書いている。

      子どものころ、この花は縁起が悪いのだから手をふれてもいけないと母に言われた。
     墓場の近くに咲くからだという。なるほどそんな目で見れば、日本の秋に咲く花としては
     原色に近い赤が毒々しくないでもない。


      私も子供のころ同じような話を聞いた覚えがある。彼岸花が何となく忌わしく思え、
     竹の棒でなぎ倒しながら歩いたりした。
     見れば見るほど繊細な作りの花に心ないことをしたものだと今にして思う。

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2010.09.06 Mon 15:41:25 | | 0 track backs, 0 comments
三ちゃん草刈り
ばあちゃん 朝7時半から集落総出の草刈り。集まった約30人のうち、三分の一が婆ちゃんと母ちゃん。残りのほとんどが爺ちゃんだ。

 1960年代にの高度経済成長期に「三ちゃん農業」という流行語があった。働き盛りの父ちゃんが出稼ぎに行き、残された爺ちゃん、婆ちゃん、母ちゃんが農業を担ったという意味だ。

 平成の今も過疎地の農業を支えているのは「三ちゃん」であり、一つのちゃんが欠けても、草刈りすらおぼつかない。

 4時間、ぶっ続けで草を刈ったら水を浴びたように汗をかいた。腰と膝が悲鳴を上げる。

 あと10年経ったら、誰もが10歳年をとる。亡くなったり、病気になったりする人もいるだろう。そのころ、三ちゃん草刈りが続いているかどうか。
少なくとも自分が10年後も草を刈れるとは到底思えない。

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2010.09.05 Sun 16:25:58 | 暮らし| 0 track backs, 6 comments
猪からの贈り物
     マッカ

ウリ キュウリの棚に黄色いウリが2個みのった。多分マクワウリだ。左の写真は、別の畑に植えた漬物用のウリ。大きな実が沢山なっているが、全部青い。

 植えてもいないマクワウリがなぜ生えたのか不思議だ。熊本に住んでからマクワウリを一度も食べていないから、畑にすきこんだ生ごみに種が混じっているはずもない。

 これから先は想像だ。
どこかの畑でマクワウリを食べた猪が私の畑に種を“落とした”のではないだろうか。日ごろ畑を荒らすお詫びの印の贈り物として。

 子どものころ、マクワウリをマッカと呼んでよく食べた。何十年かぶりに懐かしい味を楽しめる。
ありがとう猪クン。

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2010.09.04 Sat 15:11:46 | 食べる| 0 track backs, 0 comments
米不足になったら
いね

      山里の田んぼで稲穂が頭を垂れ始めた。
     台風被害が無ければ豊作、と素人の目には映るが、今年の記録的な猛暑が
     作柄にどの程度、影響するか気になる。

      不作や品質劣化など、米の高温障害が問題になって久しい。
     衆知を集めて手を打たないと、いずれ深刻な不作になるのではないか。
     「自分は、あまり米を食べないから関係ない」という人もいるだろう。
     私は“平成の米騒動”(1993年・平成5年)が忘れられない。
     冷夏で米不足になったあの年、消費者が買いに走り回り、店頭から米が消えた。

      店頭でトイレットペーパーや砂糖を奪い合ったのも、それほど昔の話ではない。
     私たちはパニックに陥りやすい国民なのだ。

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2010.09.03 Fri 15:56:11 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
バッタのように跳びはねて
クツワムシ 網戸につかまって部屋を覗く怪しい奴がいる。クツワムシだ。文部省唱歌の「虫のこえ」に がちゃがちゃがちゃがちゃ、クツワムシ と出て来る。

 猫のミーコが見つけて網戸に飛びついたが、間一髪、クツワムシは大きく跳んで草むらに消えた。さすがにバッタのジャンプ力は凄い。

 バッタと言えば他人事ではないという思いがある。私は横浜の海辺で育ち、東京の会社に就職した。最初に秋田に赴任した後、大阪→松江→岡山→大津→広島→大阪と、バッタのように跳びはねた。

 リタイアして友人知人が一人もいない熊本の山里に跳び、今こうしてバッタの写真を撮っている。何をしているやら。

 人生の折り返し点をとっくに過ぎて、どこか海辺の村に 終の棲家(ついのすみか)を見つけたいと思う。だが、最後の一跳びをする脚力が残っているかどうか、はなはだ心許ないのである。

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2010.09.02 Thu 15:40:06 | その他| 0 track backs, 4 comments
間抜けな写真
    藪

びわ 段々畑最上段のヘチマ畑に隣接しているクヌギ林で何かが動いた。大きさは柴犬ぐらいだが、もっと逞しい。猪だ。

 ウリ坊より大きい子どもの猪が、こちらを見ようともせず、草むらをせかせか歩きまわっている。近くに猪の親兄弟の姿は無い。

 猪までの距離は約10メートル。何とか写真が撮れそうだ。軽トラに積んだカメラを手に戻ったら、猪は姿を消していた。主役の猪が写っていなければ単なる草むらだ。間抜けな写真だねと言われても仕方がない。

 猪除けの海苔網で畑を囲んでから2週間が過ぎた。その間、猪が畑に侵入した形跡はない。何かの理由で他の場所に移動していた猪一家が戻って来たのだろうか。だとすると畑の運命は……。

 下の写真はイヌビワの実。おとといのブログで、熟れ過ぎてつぶれた実の写真を使ったので、補足の意味で載せた。同じ木の実を2回に分けて載せるのも間抜けな話だ。

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2010.09.01 Wed 16:15:23 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
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