おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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夏を弔う鐘の音
朝焼け

      夜明けが遅くなった。
     迷犬オグリのお供をして散歩に行く5時過ぎは薄暗く、空に星が残っている。
     風ががひんやりと涼しい。

      ここ数日、朝焼けが綺麗だ。
     まだ暑い日が続くそうだが、赤々と染まった空を見て「夏は終わったな」と思った。

      どこか遠くで夏を弔う鐘の音が聞こえる。
     近くに寺や教会がないから多分、幻聴だろう。

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2010.08.31 Tue 13:53:09 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
犬呼ばわりは気の毒だ
イヌビワ 左の写真はナスの煮物ではありません。イヌビワ(犬枇杷)の実です。

 果実酒にするつもりでイヌビワを取ったのだが、熟し過ぎていたので、つぶれてしまった。見た目は悪いけれど、とても甘い。果実酒はあきらめて、ジャムにした方がよさそうだ。

 犬侍、犬畜生、犬死など犬のつく言葉にろくなものは無い。小さいもの、卑しいものという気持ちを込めているのだろうが、犬には迷惑な話だ。

 イヌビワはイチジクを小さくしたような形をしている。小さいからといって、似てもいないビワに犬をつけるネーミングはお粗末だと思うが、どうだろう。

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2010.08.30 Mon 16:01:47 | 食べる| 0 track backs, 2 comments
あとひと踏ん張り
 坂

茂る山 梅雨明けとともに始めた山の下草刈りが、ようやく8割がた終わった。刈る前の山(写真下。写っているのは山全体の半分程度)は丈の高い草に覆われ、どこから手をつけていいのか分からない状態だった。

 少しずつ、少しずつ刈って頂上に至る。振り返れば急峻な坂の地肌が見える。植樹した木々も次々姿を現した。まだ、やればできるじゃないか。

 草を刈るスピードが年々遅くなる。今年は確かに暑さがこたえた。畑の草刈りや猪対策に時間を取られたこともある。しかし、作業が遅くなった最大の理由は年齢による衰えだろう。これは仕方のないこと。衰えを嘆くより、健康で草を刈れることを感謝したい。

 さあ、あとひと踏ん張りだ。ここが終わったら栗林の草を刈って栗を拾おう。

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2010.08.29 Sun 15:23:14 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
心配だ
        私が借りている谷間の段々畑から50mほど山道を登ると、
        小さな畑がある。元々は棚田だったそうだが、今は80代の
        Kさん夫婦が野菜を作っている。そこが段々畑の行き止まりだ。

        そのKさん夫婦と梅雨入り前後から顔を合わせていない。
        どうしたのか心配で、畑の様子を見に行った。

道

      左の山とクヌギ林の間の農道は草ぼうぼうだった。
     誰かが草を踏んで歩いた痕跡はない。私と行き違いになっていたのではなく、
     Kさんたちは、やはり畑に来ていないのだ。

      この道の先に野菜畑はある。

畑

      これが、あの野菜畑!?と我が目を疑った。
     何という寂しい風景だろう。知らない人が見たら原野だと思うに違いない。

      わずかな期間でも人の手が入らないと、畑はこんなに荒れる。
     もっと時間が経てば灌木が生え、葛が絡み、丈の高い草が密生する。
     そのころは、ここがかつて畑だったと誰も思うまい。

      Kさん心臓の具合があまり良くなく、夫人も足腰が痛いと言っていた。
     熱中症を用心して畑仕事を自重しているのならいいのだが、ご無事だろうか。

      Kさんの住む集落に知人はいないし、家族とも面識はないけれど
     それとなく様子を聞いてみようと思う。

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2010.08.28 Sat 16:04:39 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
ヘチマの花笑う
 花

       ヘチマが花盛りだ。
      太陽を仰いで一斉に笑っているように見える。

  実

       近寄って見ると、若々しい実が沢山垂れ下がっている。
      いつもの年なら、若い実はカラスにつつかれ、猪の餌になっていた。
      今年は、今のところどちらの被害もない。

       畑を海苔網で囲って10日目になる。
      カラスや猪は海苔網が怖いのだろうか。

       今年の冬はヘチマタワシ作りで忙しくなりそうだ。

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2010.08.27 Fri 15:08:38 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
阿波の名画
列 トウモロコシの収穫が終わった畑が多い中で、我が家のトウモロコシは腰の高さしかなく、花も咲いていない。
例年3月の末に蒔く種を4カ月遅らせて、7月下旬~8月上旬に蒔いたからである。

 トウモロコシの実がなるころ、大発生したアワノメイガ(小型の蛾)の幼虫が皮の中に侵入し、実を食い荒らす。
「お陰で無傷の実が少ない」と愚痴を言ったら近所の爺ちゃんが「蛾が卵を生みつけるときにトウモロコシが無ければよかろ。4か月遅れても実はなるけん心配なか」と教えてくれたのだった。

 今年は、その実験1年目だ。
卵を生みに来たアワノメイガはトウモロコシが無いので、さぞかし慌てただろうな。

 ところで、アワノメイガの名前がなかなか覚えられない。
苦肉の策で「阿波の名画」という出鱈目な漢字を当てたら、いくらか思い出せるようになった。

 記憶力が衰えると、余計なひと手間がかかる。面倒なことだ。

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2010.08.26 Thu 16:20:10 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
ネバネバ野菜
  もろへいや

スープ 数年前の卓上カレンダーの9月4日に「熊本36℃」と書き込んであった。会う人ごとに「今年は暑かですねえ」と挨拶を交わしているが、暑いのは今年だけではない。今年暑いのだ。

 早朝の涼しい風に秋を感じるようになった。あと10日もすれば、さしもの猛暑も衰えるだろう。今年も何とか深刻な夏バテをせずに済みそうだ。特別な健康法があるわけではない。昼寝とネバネバ野菜が良かったのかなと思っている。

 昼寝は勤め人のころからの趣味のようなもので、疲れを溜めないためには、これが一番だ。最も多く食べたネバネバ野菜は畑のモロヘイヤ(写真上)。葉っぱが鮮やかな緑になるまでさっと茹でて、お浸しやスープにした。スープは市販のブイヨンでも醤油味でも、その時の気分で変えている。下の写真は今流行の食べるラー油を加えたもの。美味しゅうございました。

 スープは温かい方が体にいいかも知れないが、私はキリリと冷やして飲む。体が欲しがっているものが一番の“良薬”だと思っているから。
    
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2010.08.25 Wed 16:42:46 | 食べる| 0 track backs, 2 comments
メダカが学校に行くようになったら
  2匹

      山の湧き水が流れる小さな水路に足をひたすと、ゴム長越しに
     水の冷たさが伝わって気持ちがいい。
     オグリも畑にいる間、何回も水路を出たり入ったりして、時に
     音を立てて水を飲む。

      白いゴム長の周りに細くて短い黒い糸のようなものが動いた。
     何十匹ものメダカの稚魚だ。この水路でメダカを見るのは初めてである。
     上流から下ってきたか、下流から遡上してきたメダカが生んだ卵が孵化したのだろう。

      急いで撮ったのが上の写真だ。驚いたね。写っているのは水底のカニだけ。
     あんなに沢山いた稚魚が一匹も写っていないではないか。
     「バックが暗いから」とか「メダカが小さいので」といった言い訳が浮かんだが、
     要するに写真が下手だっただけのこと。
     もう少し大きくなってメダカの学校に通うようになったら私にも撮れるだろう。

      メダカは各地で激減し、絶滅危惧種に指定されている。
     小さな水路にようこそ。
     何のお構いも出来ないが、ここでのんびり暮らすがいい。

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2010.08.24 Tue 15:54:48 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
炎天下の逆立ち
逆立ち

      棒の先で赤とんぼが逆立ちしていた。
     空には、じりじり照りつける太陽と入道雲。
     風はそよとも吹いていない。

      暑くないのかな。
     我慢大会じゃないんだから、肩の力を抜いて、くつろいだらいいのに。

      赤とんぼは秋の昆虫だ。
     稲穂やコスモス、ススキがよく似合う。

            赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり(正岡子規)

      筑波山の上空に雲ひとつなく、ライトブルーの秋の空が広がっている。
     山から吹く涼しい風に乗って赤とんぼが飛ぶから秋の絵になる。
     炎天下の逆立ちはキミらしくないと思うよ。

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2010.08.23 Mon 14:03:54 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
ツバメのいない空
空

      ここ何日かの暑さはどうだ。
     朝の涼しいうちに畑に出るようにしているが、たちまち暑さに追いつかれてしまう。     
     木陰に逃げ込んで汗をぬぐい、スポーツ飲料を飲む回数が増えた。
     働いているより休んでいる時間が長いかも知れない。
     
      休憩中、ぼんやり空を見上げて小さな異変に気づいた。
     どこを見てもツバメが飛んでいたのに今はほとんど見掛けないのだ。
     軒下に沢山の巣がある道の駅にも、ツバメは1羽もいなかった。

      人間が暑い暑いと騒いでいるとき、ツバメは秋が近いことを本能で知り、
     南の国へ帰り始めたのだろうか。
     そういえば、上の写真の空は秋の色のようにも見える。
     ツバメにならって、もうすぐ秋だと思うことにしよう。

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2010.08.22 Sun 14:39:49 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
カマキリは脱皮してもカマキリ
カマキリ 唐辛子の葉の裏に昆虫の抜け殻があった。
少し分かりにくいが、頭を下にしたカマキリだ。

 先月亡くなったつかこうへいさんの遺書に 思えば恥の多い人生でございました という言葉があった。
恥だけではなく、悔いも多い私は人生をやり直すリセットボタンがあったらな、と時に夢想する。
そんなボタンがないなら、イモムシが美しい蝶になるようにダメな自分を脱ぎ棄てて生まれ変わる脱皮はどうだろう。

 だが、カマキリや蛇は何回脱皮してもカマキリであり、蛇だ。
自分も今度こそ変わろうと何回も思いながら根っこの部分は変わらない。
手足が生えますようにと脱皮のたびに念じる蛇の気持ちが分かるような気がする。

 猪除けの海苔網は今日も無事だった。
毎日のように現れる猪が来ないと、どうかしたのかと気になる。
貧弱な畑に見切りをつけて、よそに行ったのだろうか。

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2010.08.21 Sat 15:41:33 | その他| 0 track backs, 0 comments
猪は避暑の旅に?
   最初

      猪に荒らされた畑を海苔網で囲ったのは8月18日。
     19日は遠路はるばる八代市東陽町まで腰痛の治療に出掛けたので、
     海苔網がどうなったか見ていない。
     
      そして3日目のきょう。多分、網は猪に一蹴されているだろうなという
     悲観的な気分で谷間の段々畑に行った。
     ところがどうだ。網の囲いはびくともしていなかった。
     網が猪の侵入を阻んだのではない。
     そもそも猪が現れた形跡がないのだ。

      毎日来ては畑や農道を掘り返すのになぜ現れなかったのか。
     考えられる可能性が二つある。
     一つは私が期待したように、見たことのない海苔網を怪しんで山に帰った。
     もう一つは、さらに山奥へ家族連れで避暑旅行に出発した(これは冗談)。

   2番目

      理由はともかく、網が破られず、作物にも被害はなかった。
     気をよくした私はヘチマとトウモロコシの畑も網で囲んだ。
     だが、こんなことで猪を撃退できるとは思えない。
     ズタズタにされた網を明日にも見つける可能性はある。

      その時はその時。
     もう少し様子を見よう。

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2010.08.20 Fri 15:05:48 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
夜顔から朝顔へバトン
   咲く

      それに気づいたのは夕方4時半ごろだった。
     朝顔の茂みの中に毛筆の先のようなつぼみがあり、何気なく見過ごして
     10分ほどして再び見たら驚くほどつぼみがほころんでいる。
     その後、見るたびにつぼみは開き、午後6時ごろには完全に開き切った=写真。
     直径13センチもある夜顔(ヨルガオ)だ。

      昨日は夕方近くから雷鳴がとどろき、稲光が走った。
     夜顔は早々と訪れた闇の中に静かにたたずんでいた。
     色の白い女人のように。

   しぼむ

      けさ5時過ぎ、夜顔は早くもしぼみ始めていた。
     朝の光を浴びたら生きてはいけない儚い命だ。

   朝咲く

      入れ替わりに朝顔が咲き始める。
     夜顔から朝顔へ命のバトンリレーだ。

      花の背景のコンクリートを不審に思う人に説明すると、これは
     2年間に我が家の裏山に完成した土砂崩れ防止壁である。
     白々としたコンクリートの照り返しで暑いし、あまりにも無粋なので
     上の柵から垂らした麻ひもに朝顔と夜顔を這わせたのだった。

      “刑務所の塀”で命の小さな営みが見られるとは思わなかったな。

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2010.08.19 Thu 16:49:02 | | 0 track backs, 2 comments
やってみらんば分からんたい
   海苔網

      海苔網(高さ1.8m、幅18m)を5枚買い足し、手持ちの網は6枚になった。
     これで、収穫近い作物を囲み、猪の侵入を防ぐ作戦だ。

      今日は先日、猪に掘り返された生姜、トマト、キュウリなどの周りに
     網2枚を張り巡らした(写真)。
     次はヘチマ、トウモロコシ、ネギの畑を囲む。

      これで猪の害を防げるかどうか自信はない。
     猪は海苔網を見たことがないから、「おっ、これは何だ。罠か」と怪しみ、
     山に帰ってくれたらいいのだけれど、無造作に踏み倒すことも考えられる。

      まあ何ごともやってみらんば分からんたい。

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2010.08.18 Wed 16:51:21 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
物忘れに効く薬草はないか
    現の証拠

      町が大学教授を講師に招いて薬草大学を開くというので申し込んだら
     既に定員に達していた。
     80人もの人が受講を希望するとは思わず、締め切り間際に行ったのが悪かった。
     いま薬草ブームなんだろうか?

      上の写真はゲンノショウコ。
     センブリ、ドクダミとともに日本を代表する薬草だ。
     根以外の部分を天日で乾燥させて煎じて飲めば下痢止めによく効くという。

      薬草や民間療法を侮る人もいるが、効き目が全くなければ
     先祖代々、何百年も語り継がれるだろうか。
     山里には多くの野草があるけれど、どれが薬草でどれが毒草か
     さっぱり分からない。
     せっかくの地の利が宝の持ち腐れだ。

      来年は早目に受講を申し込もう。
     ただし、薬草大学を覚えていれば、の話だ。
     どなたか物忘れに効く薬草を御存知ないですか。

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2010.08.17 Tue 15:36:52 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
山の中の畑の宿命か
   荒らす

      谷間の段々畑の一角が荒らされた。
     棍棒のように大きな実がなるキュウリは、指ほどの実まで食べ尽くされた。
     生姜、落花生、トマト、モロヘイヤの多くは根が浮いたり、茎が折れたりしている。

      猪の被害をたびたび書くのは気が引けるが、これが山里の現実。
     薩摩芋や里芋も無事では済むまい。

      電気柵が有効だという話はよく聞く。
     だが、6枚の段々畑、自宅近くの菜園や栗林に電気柵を張り巡らす労力と
     コストを考えたら腰が引ける。
     先日書いた海苔網を買い足して、収穫が近い作物を部分的に
     囲うしかないのかも知れない。

      以前、隣りの集落で檻に入れられた猪を見た。
     自分の運命を知らないのか静かに立っていた。

             捕われし猪(しし)が見上げる夕日かな

      人間と猪、なんとか共存できないだろうか。

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2010.08.16 Mon 14:50:07 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
蝶の足の細さよ
   黄蝶

      黄色い蝶(多分キチョウ=黄蝶)が3匹、岩の上にかたまっていた。
     何をしてるのかな?

      去年の7月31日のブログで、地上に降りているアゲハチョウのことを書いたとき、
     吹田の蝶好きおじさんが「最近はナトリウム摂取説が有力」と教えてくれた。
     水分を取って体を冷やしているという見方もあるそうだが、岩の上に水は無い。
     やはり、岩の表面のナトリウム(塩分)をなめているのだろう。

      この夏の猛暑で多くの人が熱中症にかかった。
     「水分だけではなく塩分も補給するように」という注意を耳にタコが出来るほど聞いた。 
      蝶のナトリウム摂取が熱中症予防の本能的なチエだとしたら大したものだ。

      話は飛ぶが、蝶の足の何と細いことよ。
     雨や風の強い日、こんな細い足で体を支えるのは容易ではあるまい。

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2010.08.15 Sun 14:36:18 | その他| 0 track backs, 0 comments
猫が俳句を詠む
2匹 猫は雨が好きだ。
正確に言えば濡れるのは嫌いだが、雨の降る風景を見るのが好きだ。

 昼寝中に雨の音を聞きつけたミーコとデンコが目を覚まして廊下に座り、私の顔とガラス戸を交互に見る。
早く廊下をあけて欲しいと催促しているのだ。
その通りにしてやると、1時間でも2時間でも飽きずに外を眺めている。
「一体、何を見ているのだ」と訊いたら、「俳句を作っている」と言って、ヘタな猫文字で木の葉に書いた句を見せてくれた。
それを人間語に訳すとこうなる。

     青蛙雨の涙を流しけり(ミーコ)
     雨の打つ羽の震えや赤とんぼ(デンコ)

 「へえ、これが俳句かい?」と笑ったところで目が覚めた。
猫につき合っているうち、いつの間にか居眠りしたらしい。

 ミーコとデンコは相変わらず雨を見ている。

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2010.08.14 Sat 13:13:24 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
鬼灯の明かりに導かれて
ほうずき ご近所さんからホウズキをいただいた。
実が大きくて大人の女性のこぶしほどもある。
子どものころ、女の子たちが口の中で器用に鳴らしていたホウズキはもっと小さかったように思う。

 ホウズキは、お盆には欠かせない盆花だとご近所さんは言った。
ホウズキを小さな提灯(ちょうちん)に見立てて、ご先祖の霊が迷わないように飾ったり、玄関に吊るして魔除けにするそうだ。
それならホウズキと書くより、読みにくいけれど鬼灯と書いた方が感じが出る。
(私が育った関東の海辺の町では、盆花としてのホウズキの記憶はなく、もっぱら女子の遊び道具だった。
盆にはキュウリやナスに割り箸で手足をつけ、牛馬に見立てて海へ流したものだ)

 今日13日は盆の入り。
精霊蜻蛉(ショウロウトンボ)の背中に乗って冥界からご先祖が帰って来る。
あいにくの雨だが、鬼灯の赤い明かりに導かれて、みんなの待つ家に迷わずたどり着くだろう。

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2010.08.13 Fri 15:33:32 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
夏草の下に苗木あり
    苗 上


      山の斜面に植えた果樹や花の咲く木の苗は上の写真のように
     夏草に埋もれている。
     竹は苗木の支柱であると同時に「ここに苗あり」という目印だ。
     これが無ければ草もろとも苗木を切り倒しかねない。

    苗 中

      草を切り払うと苗木が姿を現わす。
     枯れていないか、折れていないかとハラハラする瞬間だ。

      写真の渋柿は幹が買った時の何倍も太くなっていた。
     葉も元気良く茂っていて申し分ない。
     今は渋柿を買って干し柿を作っているが、将来は自前の柿でまかなえるだろう。
     桃栗三年柿八年か……先の長い話だな。

    苗 下

      これも渋柿。
     枝が枯れて去年は一枚も葉が出なかった。
     もうダメかと思ったが、念のために引き抜かずにおいたら幹から葉が出ていた。
     草に押し包まれて窒息しそうな中で、よくぞ生き延びた。
     木の生命力は猛々しい野の草に負けていない。

      これまでのとこる完全に枯れていたのは一本だけ。
     数年後には、みんな大きくなって草に埋まることも無くなるだろう。
     楽しみなことだ。

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2010.08.12 Thu 15:43:43 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
ツバメが食べてくれたらなあ
     薩摩

      台風4号の接近で強い雨と風が断続的に山里を揺さぶった。
     それでもツバメがエサを求めて暗い空を飛んでいる。
     大変だな。

      これからの季節、農作物は台風の心配をしなければならないが、
     今は芋虫の被害で頭が痛い。
     ほとんどの野菜が大小の芋虫に食い荒らされているのだ。
     (ツバメが芋虫をたべてくれたらなあ)

      写真の薩摩芋の葉も穴だらけ。
     芋虫の食欲恐るべし。

      集落の隣人たちなら「薬を撒けばよか」と言うと思う。
     私は農薬について何の知識もないから農薬は使わない。
     全部取り切れるはずもないのに芋虫を1匹ずつ手で駆除している。
     そんな悠長なことをやっていられるのは素人だからだろう。

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2010.08.11 Wed 15:39:33 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
馬を連ねていざ萩の花見に
  はぎ

      秋の七草のひとつ萩が咲き始めた。
     草かんむりに秋と書いてハギ。
     いかにも秋の植物にふさわしい。

      万葉集に登場する花は萩が最多だそうな。
     作者不詳の下記の歌が印象深い。

           秋風は涼しくなりぬ馬並(な)めていざ野に行かな萩の花見に

      馬を連ねて萩の花見なんて風流過ぎて夢みたい。
     馬を持たない平成の老農夫は歩いて花見に行こう。
     だが、秋風が涼しくなるのはまだ先の話。
     今日も軽く30℃を超えた。

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2010.08.10 Tue 14:46:26 | | 0 track backs, 0 comments
水路が消えた!
    水路 上

      自宅近くに借りている栗林に行って我が目を疑った。
     山の湧き水や雨を流す幅40センチほどの水路が跡形もなく消えていたのだった。
     猪が水路を崩し、溢れた水で泥田状態の場所でノタ打ち回ったに違いない。

    水路 下

      行き場所を失った水は栗林の中で大きな水溜りになっていた。
     雨が降れば栗林全体が水浸しになるだろう。
     早急に水路を掘らなければ栗が拾えないだけではなく、栗の木がダメになる。
     まだ草刈りも終わってないのに余分な仕事が出来てしまった。

      猪の乱暴狼藉が例年になくひどい。
     山に食べ物が無くて荒れているのだろうか。
     
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2010.08.09 Mon 14:36:21 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
彼は昔の彼ならず
   やんま

      子どものころの一時期、セミやトンボ取りに熱中した。
     今思い出しても悔しいのだが、オニヤンマだけはどうしても捕まえられなかった。
     高速で飛ぶ大型で精悍なオニヤンマは、子どもたち憧れの特別な存在だった。

      谷間の段々畑にもオニヤンマがいて、木陰で休んでいる私のすぐ近くに
     寄って来る。時にはホバリングして、緑色の目で私の目を覗き込んだりする
     (いつからこんなに人懐こくなったのだろう)。
     疲れやすいのか、しばしば何かにつかまって羽を休めるので、写真を撮るのも
     簡単だ(昔は虫取り網の届く所まで近寄れもしなかったのに)。
     それぞれのトンボに縄張りがあるらしく、体の小さなシオカラトンボに
     追っ払われることもある(キミが最強のトンボではなかったのかい)。

      強くて近寄りがたかったのに、今は生活に疲れた普通のオッチャンみたいだ。
     彼は昔の彼ならず。
     もう、捕まえたいとは思わないな。

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2010.08.08 Sun 15:14:04 | その他| 0 track backs, 2 comments
夜道に日は暮れぬ
   山

      今日は立秋。朝の空気がひんやり冷たい。気温だって、いくらか涼しく
     感じる――と自己暗示をかけて山の草を刈ったが、やっぱり暑い!
     1時間ほどで尻尾を巻いて山を下りた。

      上の写真の薄茶色の部分が刈った草の枯れている場所。
     山全体の8割が手つかずのままだ。

      いつになったら刈り終えるのか見当もつかない。
     頭の中で「日暮れて道遠し」という言葉がちらちらするが、
     「夜道に日は暮れぬ」ということわざもあるぞ、
     これ以上悪くなることはあるまいよと言い返してやる。

      ここは忍の一字。
     果樹などの苗木が草の中から姿を現すのを励みにぼちぼち刈っていこう。

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2010.08.07 Sat 16:07:24 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
棍棒のようなキュウリ
    ぺん

      近ごろのキュウリはスリムで背筋をぴんと伸ばしている。
     大きさもほぼ同じ。色も同じような濃緑色だ。
     私はこれが気に入らない。やせたキュウリには好きなワタ(種がある所)が
     ほとんど無いからだ。

      写真のキュウリは長さ34センチ、胴回り15センチ、重さは388グラムある。
     市販のキュウリより遥かに大きいが、私の畑ではMサイズだ。
     元肥に堆肥をすき込み、その後、油かすを少し撒いただけだから、
     栄養過多の肥満ではないと思う。大きく育つ品種だろうか。

      ワタの多いキュウリは塩揉み、叩き、ぬか漬け、マヨネーズあえなど
     どんな食べ方をしても美味しい。問題は量だ。キュウリは料理の脇役なのに
     量をかさにきて食卓にのさばる。

      今夜あたりキュウリの夢を見てうなされるかも知れない。

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2010.08.06 Fri 16:13:18 | 食べる| 0 track backs, 0 comments
出来なくて当たり前
へちま棚

     山の下草刈りに専念して、ふと気づいた。
    地面を這っているヘチマが小さな実をつけているではないか。
    ヘチマの棚を早く作ってやらなくてはいけない。
    草刈りを中断して竹を組み、ヘチマのツルを絡ませてやった。
    (写真上。黄色い点々はヘチマの花)

     山の草を刈れば畑仕事が留守になる。
    谷間の段々畑に行けば、自宅近くの菜園や栗林には手が回らない。
    1日数時間しか働かない素人農夫だ。
    あちこちに手抜きのボロが出るのは当たり前。
    合格点を貰おうなんて最初から思っていない。

     出来ることをコツコツやればいい。
    張りきって無理をするより、長続きするようマイペースで働けばいい。
    明日はまた山の草を刈る。
    暑さが耐えがたくなったら、腰が痛くなったらすぐに山を降りよう。     

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2010.08.05 Thu 15:47:39 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
何故、そんなややこしいことを
  落花生

      落花生の花が咲いた。
     小指の先ほどの小さな花だが、羽を広げた黄色い蝶のように綺麗だ。

      非農家から約40年前に嫁いできたA子さんは、落花生の花が散った後も
     実がならないのが不思議だったそうだ。
     「畑仕事をしたことがなかったから、落花生が土の中に出来るとは
     思わなかったんだね」と、ご主人が横で笑っていた。

      私も似たようなものだ。
     知っていたのは落花生を土の中から掘り出して収穫することだけ。
     咲き終わった花の根元から子房柄(しぼうへい)という管のようなものが土の中まで
     伸びて実をつけるなんて皆さん御存知でしたか?

      花が咲いて受粉すれば、そこに実がなる――という常識を引っくり返した落花生。
     何故、そんなややこしいことをするのか、A子さんではないけれど不思議でならない。

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2010.08.04 Wed 15:38:18 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
それぞれの消夏法
         橋の下

寝る 暑さにたまりかねて水路に飛び込んだオグリ。
あいにく水の量が少なくて釈然としない顔をしている。

 我が家には冷房がない。
エコだの地球温暖化に配慮してクーラーを使わないのではなく、故障を直すのが面倒なだけの話だ。
扇風機と裏山から吹く風で暑さをしのいでいるが、日が暮れた後も室温がしばしば30℃を超える。
気の毒なのは毛皮を着たオグリや猫のミーコ、デンコだ。

 オグリは昼前後に家の裏の日陰に移す。
近くに蚊取り線香と水を置いてやると、地面を掘って露出させた冷たい土の上に寝る。これが彼の消夏法だ。

 出歩くのが好きなミーコは暑い家をさっさと見捨てて、午前中から姿を消す。
どこか涼しい木陰で居眠りをしているのだろう。
出不精のデンコは廊下に腹這いになって寝る。
猫の体って随分長く伸びるんだねえ。

 私はシャワーを浴びて昼寝するだけ。
何の工夫もゲイもない。
目が覚めた時は汗まみれになっているが、夏だからしょんなか(仕方がない)。

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2010.08.03 Tue 15:42:09 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
ゴミを捨てる人々
そうじ 朝の7時。数10台の軽トラを連ねて、出荷協議会のメンバーが道の駅に集まった。盆休みに帰省するお客さんが気持ちよく過ごせるように清掃・ゴミ拾い・草刈りをするためだ。

 夏に草が伸びるのは別に驚くことではないが、ゴミの多さには呆れてものが言えない。毎日、複数のおばちゃんがゴミを集めているのに煙草の吸殻、ペットボトル、紙屑、弁当の空き箱などがゴロゴロ出て来る。道の駅の裏を流れる川には車のタイヤ、布団、チャイルドシートまで放り込んであった。

 どんな人が、どんな気持ちでごみを捨てるのか知らない。多分、ゴミを捨てる大人を見て育った人たちだろう。その人たちを見て、また子どもが育つ。
ゴミのポイ捨ては100年経っても無くならないだろうね。

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2010.08.02 Mon 15:37:22 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
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