おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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これが世界一ですか
    おくら

          オクラの花は世界で一番美しい野菜の花だと言われているんだよ

      NHKラジオの「子ども科学電話相談」を聞くともなく聞いていたら回答者が
     そんなことを言っていた。
     へえ。知らなかったな。「オクラの花が一番」なんて誰が言ったのだろう。

      上の写真が谷間の段々畑で撮ったオクラの花だ。これを美しいと思うかどうかは
     個人の勝手。横から第三者が異議を唱えるたぐいの話ではない。

      ヤボを承知で言わせてもらえば、私はオクラに1票を投じる気にはなれない。
     中心の“目玉”に見詰められているようで落ち着かないのだ。

      ダイコンやラッキョウ、ジャガイモの花がいい。
     皆さんはどんな野菜の花が好きですか。

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2010.07.31 Sat 15:38:53 | | 0 track backs, 0 comments
冷奴の食べ方
生姜 昔、居酒屋で冷奴の食べ方が話題になった。
友人は醤油や薬味を一切使わず、豆腐だけを食べると言った。
私が「摩り下ろした生姜を豆腐に乗せ、醤油をかけて食べる。ネギや鰹節を加えることもある」というと、
友人は「そんなことをしたら豆腐の味が分からないではないか」と笑った。

 月に1回、腰痛の治療に通う八代市東陽町は全国でも指折りの生姜の産地だそうな。
そこの直売所で買った種生姜がいま、谷間の段々畑ですくすく育っている。
生姜が取れたら冷奴にあしらって食べよう。

 豆腐だけを味わう友人に生姜を送り、「だまされたと思って、これで冷奴を食べてごらん。旨いぞ」と言いたいところだが、友人はもう受け取ってくれない。
亡くなって間もなく1年が経つからだ。

 歳月は駆け足で過ぎていく。

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2010.07.30 Fri 15:04:52 | 食べる| 0 track backs, 0 comments
山里を嫌って街で歌う
   烏瓜花

      朝の散歩の途中にオグリが頭を突っ込んだ草むらにカラスウリが咲いていた。
     五裂の花の先端が糸のようにもつれている。誰がこんなに手の込んだ細工を
     したのだろう。

      近くの山々は黒い雲の下で静まり返っている。アブラゼミやクマゼミの
     鳴き声は相変わらず聞こえない。朝顔も3日前に一輪咲いたきりだ。
     山里の“沈黙の夏”が何か凶事の予兆でなければいいのだが。

      山を下りて山鹿市の中心街に行った。ホームセンターの駐車場で車の
     ドアを開けた途端、賑やかなセミの声が耳を打った。
     山里を嫌って街で青春を謳歌する?――人間の若者みたいだね。

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2010.07.29 Thu 15:27:15 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
いやがらせ
忌避剤 近所の田んぼの所々にペットボトルがぶら下げてあった。中の赤い液体は猪か害虫を追い払う忌避剤だろう(まさか赤ワインではあるまい)。

 私も人に教えられて試したことがある。と言っても薬剤ではなく、猪が嫌うという犬の抜け毛、石鹸、ナフタリンなどを畑に置いたのだったが、目に見える効果は無かった。猪は「何のおまじないのつもりかね」と笑いながら畑に侵入したに違いない。

 最近、有明海の海苔漁師が使う中古の網を買った。これを張り巡らせば網に体が絡まるのを恐れて猪が近寄らないという。効果のほどは近いうちにご報告しよう。

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2010.07.28 Wed 15:32:25 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
夏草茂る山で
やま

   梅雨が明けたらすぐに始めようと思っていた山の下草刈りに
  ようやく手をつけた。猛々しく茂る夏草の下には折に触れて植えた何十本もの
  果樹や花の咲く木の苗が埋もれている。早く助けてやろうと気持は焦るのだが、
  あまりの暑さに一歩踏み出せないでいたのだった。

   急な斜面に立って背丈より高い草を草刈り機でなぎ倒す。
  両足を踏ん張る力が年々、衰えているのが分かる。
  草刈りの本当の障害は暑さではなく、体力の衰えから来る気の弱りなのだ。
  
   そう遠くない将来、山の草を刈れない日が来るだろう。
  そのころには苗木が草に負けないほど大きくなっていてほしい。
  そして、ふもとから見上げる私に花や果実を見せてほしい。

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2010.07.27 Tue 14:41:55 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
猫の目玉は無かった
あさがお 庭の草むらに朝顔が一輪咲いていた。
夜明けの空を思わせる淡い青。
こんな色を創り出した造化の神におのずと頭が下がる。

 近くの草むらや朝顔の棚に花やつぼみは見当たらなかった。
気の早い一輪がフライングを犯して飛び出したのだろう。
ようこそ朝顔くん。

 漱石にこんな面白い句がある。

       朝顔の葉蔭に猫の目玉かな

 念のために葉蔭を見たが、猫の目玉は無かった。
我が家の猫は2匹とも朝寝坊だから、まだ寝ているのだろう。
たまには早起きして朝顔の花でも眺めたらいいのに。

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2010.07.26 Mon 15:41:51 | | 0 track backs, 0 comments
気になる秋の陣
   里芋

      畑を2カ所借りている。自宅から10㌔離れた谷間の段々畑と自宅近くの畑。
     谷間の段々畑は猪の被害がひどいので、彼らが好んで食べるイモ類の
     栽培をあきらめたことは、これまで何回か書いた。

      上の写真は今年からイモの栽培を始めた自宅近くの畑だ。
     サトイモとサツマイモがプロの農家より少し見劣りする程度、私にとっては
     上出来の育ち方をしている。

      奇妙なことに猪が悪さをするのは写真の背景の栗林まで。栗林に隣接している
     ミニ果樹園(石垣の上)や最下段の菜園には足を踏み入れない。
     これまで、ミカンやトウモロコシを食い荒らしたのは、もっぱら猿とカラスだった。

      だが、今年は事情が違う。美味しそうなサトイモやサツマイモを前にして
     猪が黙っていられるかどうか。禁を破って畑になだれこみ、谷間の段々畑のように
     イモを食べ尽くしてしまうのではないか。

      気になる秋の陣である。

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2010.07.25 Sun 14:40:49 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
一攫千金は気の迷い
アズキ アズキの花はアズキ色かな?と思っていた。
実際は写真のように鮮やかな黄色。
花の形も想像していたものとは違っていた。

 好きでもないアズキをなぜ植えたのか、自分でも分からない。
甘党ではないので、あんこを食べたいとも思わないし。
お赤飯を炊いて祝うようなお目出度いことが我が身に起きるのだろうか。

 いまサマージャンボ宝くじが発売中だ。
少し買って3億円の夢でも見ようか。

 いやいや、一攫千金なんて自分のガラじゃない。
暑さ故の気の迷いだろう。

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2010.07.24 Sat 14:53:45 | | 0 track backs, 2 comments
猪の鬱憤晴らし
   掘る

      湧き水が流れる水路の土手が掘り返されていた。一抱えもある石がむき出しに
     なっている。こんな力仕事が出来るのは猪ぐらいのものだ。土の中のミミズを狙った
     のか。ここに彼らの空腹を満たすだけのミミズがいるとは到底思えないが……。

      今の季節、猪は何を食べているのだろう。山の木の実は小さいし、私の菜園では
     猪が出没する谷間の段々畑でのイモの栽培をあきらめ、別の畑へ移してしまった。
     好物のカボチャやトウモロコシが大きくなるのは、まだ先だ。葛の根や沢ガニ、ミミズを
     食べているにしても、常に空きっ腹を抱えているに違いない。

      空腹に加えて連日の猛暑。うるさくまとわりつく蚊やセセリ(ブヨ?)にもイライラを
     募らせているだろう。

      水路の土手崩しは猪公の切ない鬱憤晴らしではあるまいか。そう考えると、
     「猪の暮らしも楽じゃないな」と同情心が湧いてくるのである。

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2010.07.23 Fri 15:08:56 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
婆ちゃん百合とは失礼な
   うば

      山里に移住してから朝型人間になった。
     特に夏は、いくらか涼しい朝のうちに仕事をしないと話にならない。

      オグリを連れて散歩に出るのが朝の5時半ごろ。
     朝食を済ませて、6時台の前半には畑に出る。
     今日は自宅近くの畑で水路の土手の草を刈った。

      背の高いポンポン草の間に点在して咲いているのはウバユリだ。
     ウバ(姥)は女が老いると書く。
     言わば婆ちゃん百合だ。

      花は純白ではなく、わずかに緑色がかっている。
     花に近づくと、1メートル先から得も言われぬ香りが鼻を打つ。
     この婆ちゃんの色香は、まだまだ捨てたもんじゃない。

      ウバユリを避けて草だけを刈るのは婆ちゃんへの敬意。
     花を眺めるのも朝の涼しいうちのものだろう。

      そうこうしているうちに日が昇り、耐えがたい暑さに包まれる。
     頭にもやがかかったような状態になったら限界だ。
     実働3~4時間、少ないけれど熱射病になったら元も子もないもんね。

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2010.07.22 Thu 16:05:21 | | 0 track backs, 0 comments
糖分不足 水分過多
もも 近所の奥さんが桃を持って来てくれた。「この桃、水っぽくて甘くないですよ」といきなり妙なことを言う。「でも捨てるのもったいないし、食べてもらえたら……あら、こんな言い方したら失礼だよね。やっぱり持って来なければよかった」としどろもどろだ。

 よくよく話を聞いて、事情が呑み込めた。
姉の嫁ぎ先が栽培している桃が、梅雨の長雨で水分が多く、糖度が足りない。商品にならないので捨てるというのをコンテナ1杯分貰って来た。家に帰ってたべたら、やはり美味しくない。それでも捨てるのは惜しいので持って来たという。

 「捨てるぐらいなら沢太郎へ、ですか」なんて嫌味を言わず喜んで桃を貰った。皮をむいた桃に少し砂糖を振り、冷蔵庫で冷やして食べてみた。とても美味しい。

 その話をしたら奥さんは商品にならない桃をもっと届けるという。それならジャムを作って半分上げましょうと言ったら喜んでいた。

 桃は捨てられずに済み、私はジャムの材料、奥さんはジャムがタダで手に入る――めでたし、めでたし。

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2010.07.21 Wed 15:30:23 | 食べる| 0 track backs, 2 comments
1円玉大の抜け殻
   抜け殻

      草の先っぽにセミの抜け殻があった。アブラゼミやミンミンゼミの抜け殻より
     遥かに小さい。直径2センチの1円玉に乗せたら、ほぼ同じ大きさだった(写真)。
     体の小さなニイニイゼミかチッチゼミの抜け殻だろうか。

      朝夕の薄暗い時間にヒグラシが「カナカナ」と鳴いている。これは別に
     意外ではない。暑さを掻きたてるようにやかましく鳴くアブラゼミが
     まだ沈黙しているのは、どうしたわけだろう。今ごろ鳴いてもいいはず、というのは
     私の記憶違いで、アブラゼミの季節には少し早いのかも知れない。

      1円玉大の殻から抜け出たセミが今ごろどこで鳴いているのか知るすべはないが、
     小さなセミにも誇りあり、元気で頑張れよっ!     
    
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2010.07.20 Tue 15:42:58 | その他| 0 track backs, 0 comments
一網打尽にしておくれ
  蜘蛛の巣

      谷間の段々畑の一角に突然、蜘蛛の“住宅団地”が出現した。
     突然、と言ったのは言葉のあやで、朝の光が蜘蛛の巣を
     白く浮かび上がらせたのだった。

      とっくに収穫の終わった豆の柵で、蜘蛛は何を捕食しようとしているのか。
     豆が実っているころ、豆のエキスを吸いに来るカメムシを食べて欲しかったが、
     君たちはいなかったではないか。

      けさ草を刈っているとき、極小吸血昆虫セセリ(ブヨ?)の大群に
     襲われた。ネット付きの帽子をかぶり、長袖シャツを着ているのに、
     連中はどこからか入り込み、顔をや腕を何か所も噛んだ。

      蜘蛛よ! 憎っくきセセリを一網打尽にしておくれ。

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2010.07.19 Mon 14:33:28 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
命の限り蝉しぐれ
   おぐり

      梅雨が明けた途端に山里は真夏日だ。
     35℃以上の猛暑日を記録した所もあるようだ。
     そんなに律義に暑くならんでもいいのに。

      高温多湿で名高いニッポンの夏はまだ始まったばかり。
     当分、暑い暑いと言い暮らすことになる。

      でもね。あたりを見渡すと、栗や柿が小さな実をつけている。
     着々と秋を迎える準備をしているわけだ。
     これを秋の気配とは言えないだろうか。

      子どものころ、海で泳いでいて突然、冷たい海流に出会ったのは
     まだまだ残暑の厳しいお盆の前後だった。
     子ども心にも、海の水が冷たくなったから、もうすぐ夏は終わりだなと思ったものだ。
     いにしえの歌人が、秋が来たとはっきり見えないけれど、
     風の音にぞ驚かれぬると詠んだのも同じ感覚だと思う。

      夏の盛りは長いようで短い。
     蝉が懸命に鳴くのは、自分の命が短い夏とともに終わることを知っているからだろう。

             暮れてなお命の限り蝉しぐれ

      作者は大勲位菊花章の中曽根康弘さん。
     夏が過ぎ、冬が過ぎ、90歳を過ぎても鳴き続ける中曽根さんは立派というしかない。

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2010.07.18 Sun 15:55:09 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
雷さんの置き土産
   青い空

      久しぶりに見る青い空と白い雲。ありふれた風景なのに、とても新鮮に見える。
     気象情報を聞くまでもない。梅雨が明けたのだ。
     
      畑仕事の手を止めて空を見上げる。雲が瞬間瞬間に形を変えて移動していく。
     鴨長明は行く川のながれは絶えずして、しかも元の水にあらずと言った。
     空の雲も川の流れも同じだね。世の中にある人とすみかと、またかくの如し
     これも、おっしゃる通りだ。

      午後2時過ぎ。暗雲が見る間に空を覆い、雷鳴がとどろいた。突風が木々を揺らす。
     そして、消防車の放水のような激しい雨が大地を叩いた。
     空のドラマはテレビより面白い。

      雷鳴は雷さんの別れのあいさつ。土砂降りの雨は置き土産か。
     いよいよ夏本番の到来だ。

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2010.07.17 Sat 15:48:39 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
ずぶ濡れバッタ
ばった 明け方まで降った雨がやみ、お天とさんが顔を出した。「お~い、お天とさん、久しぶりだなぁ。元気だったかい?」

 山里では、たいていの場所が土砂災害危険地帯だ。今年の梅雨は大した被害はないたようだが、各地の災害は他人事とは思えない。

 様子を見に谷間の段々畑に行った。水路脇のウバユリのつぼみにバッタがいた。つぼみもバッタも雨の雫を全身にまとっている。激しい雨に一晩中打たれていたのだろう。小さな体で、よく頑張った。えらいっ!

 今年の梅雨は雨量がとても多い。去年はどうだったか考えたが、全く思い出せない。もちろん、一昨年の梅雨のことも。

 物忘れがどんどんひどくなっている。来年の今ごろ、雨が多かった今年の梅雨を思い出せるかどうか自信がない。
そのうち最も親しい人のことも忘れ、「あの人は誰?」なんて何回も訊くようになるのかなあ。

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2010.07.16 Fri 15:25:02 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
作家の文章を添削する?ってか
      つかこうへいさんについて書いた昨日のブログを少し補足したい。
     つかさんの遺書を新聞の社会面から書き写したとき、気になったことがあった。
     それは、遺書の(中略)の部分に何が書いてあり、誰がどんな理由で省略したのか
     という疑問だった。公開を憚るような不穏なことが書いてあったのだろうか。

      「つかこうへい 遺書全文」で検索したら、いくつかのサイトにたどり着いたが、
     記者会見の発表資料と思われるペーパーを見るのが手っ取り早いだろう。
     この資料によると、(中略)の部分で省略されたのは私には信仰するする宗教も
     ありませんし、戒名も墓も作ろうとは思っておりません
という文章だった。
     この部分を削った理由が私には全く分からない。

      さらに(前略)と断わらずに冒頭の友人、知人の皆様、つかこうへいでございますという
     部分も削っている。
     このため私は、遺書の書き出しは思えば恥の多い人生でございましただと
     勘違いしてしまった。

      察するに記事量が多く、数行はみ出したので、編集者が苦し紛れに削ったのだろう。
     死を覚悟した作家の遺書を紙面の都合で恣意的に削り、ありのままの姿を伝えない。
     非礼・不遜の極みだ。

      この新聞の他の記事は信用できるだろうか?   

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2010.07.15 Thu 15:34:59 | その他| 0 track backs, 4 comments
恥の多い人生
      つかこうへいさんの訃報が昨日(7/13)の新聞に載っていた。
     つかさんについては何も知らない。彼の本は「娘に語る祖国」(光文社)しか
     持っていないし、大ヒットした「蒲田行進曲」は小説も映画も見ていない。

      そんな私がつかさんのことを書くのは、同じ日の社会面に小さく載った彼の遺書に
     心が揺さぶられたからである。
     
      つかさんは、病状が悪化した4月に「自分が死んだら開けて読むように」と言って
     マネージャーに封筒を預けていたそうだ。
     今年1月1日付の文章は 思えば恥の多い人生でございました で始まっている。
     自分も「恥多き人生だったなあ」と思い屈することが多いので、続きを読まずには
     いられなかった。既に読んだ人も多いと思うけれど、改めてここに記したい。

      先に逝くものは、後に残る人を煩わせてはならないと思っています。(中略)
      通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます。しばらくしたら、娘に
      日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています。
      今までの過分なる御厚意、本当にありがとうございます。


      つかさん62歳。まことに見事な告別の言葉ではないか。恥多き私も
      かく散りたいと思う。

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2010.07.14 Wed 15:55:24 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
蝶よ……
 ぬれ蝶

      激しい雨の中、庭木の先に蝶がしがみついていた。大粒の雨が絶え間なく
     蝶を叩く。薄い羽がよじれ、もう飛ぶ力はないようだ。

      空では一羽の燕が旋回・急降下・急上昇を繰り返していた。弾丸のような雨粒は
     燕の小さな体を痛めつけずにはいないだろう。それでもツバメは虫を求めて飛ぶ。

   豪雨被害

      2004年、山里は記録的な豪雨で甚大な被害をこうむった。我が谷間の段々畑も
     山が崩れ、大量の土砂岩石が畑に流れ込んだ。上の写真は、その時の1枚である。
     被害は山里の全域に及び、各地で数百本の杉が倒れ、道路や川の護岸壁が
     決壊した。

       「土砂災害に厳重な注意が必要」とラジオや有線放送が何回も呼び掛けている。
      このまま強い雨が降り続けたら、今年もどうなるか分からない。
     
      自然の前に立てば、人間も蝶も弱さに変わりはないと思い知るのは
     災害に直面したときだけ。普段はケロリと忘れているのは、真実といつも
     向き合っていたら精神的に持たないと本能で知っているからだろう。

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2010.07.13 Tue 15:46:23 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
雨のストックが尽きたはず
  あめ

      よく降りますねえ。
     きのうと今日の雨はホースで水を撒いているような雨筋が見えた。
     「一定時間内の雨量が一定量を超えれば雨が漏る」という我が家の公式通り
     居間の天井から雨が滴った。これだけ降れば雲上の雨倉庫も在庫が底をつくだろう。
     もうすぐ梅雨明けする……はずだ。

      重松清の「きみの友だち」(新潮文庫)を読む。今の子どもの感情やモノの考え方が
     この通り繊細複雑なら、自分の小学生時代はなんと単純素朴だったことだろう。

      本を読んでいる足元で猫が眠っている。1日のうちで彼らが起きているのは
     ほんのわずかな時間でしかない。
     「寝る子」が「ネコ」となったという説は本当だろうか。

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2010.07.12 Mon 14:54:56 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
カラオケ落第生
カラオケ 参院選投票の帰りに寄った道の駅小栗郷でカラオケ大会をやっていた。出演者は私と同じくらいか年上の男女だが、皆さんが歌った曲で私の知っていたのは、美空ひばりの「みだれ髪」一曲だけだった。同世代の中でも私は時代に取り残されていると感じ、淋しかった。

 音痴だと自覚しているので、自分からは絶対にカラオケを歌わない。山里に移住して間もなく、集落の飲み会で無理やりマイクを握らされて歌ったことがある。それ以後、誰からも「歌え」と勧められたことはない。私の歌は、そんなにひどいか、と傷ついたものだ。

 カラオケのない時代は手拍子を打ち、箸で小皿を叩いて歌った。転勤する友人の送別会では私も声張り上げて「惜別の歌」を歌ったが、誰からもブーイングはなかった。

 カラオケは、上手な人はより上手に、下手な歌はより下手に聞こえるように思う。美声も音痴も肩を組み、手拍子を打って歌ったあのころが懐かしい。

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2010.07.11 Sun 14:40:17 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
真昼に見た夢
 合歓

      川べりの草を刈っていたら蝮(マムシ)がいた。集落の男たちなら
     ためらわずに草刈り機で首をはねるが、臆病な私には出来ない。逃がしたマムシが
     誰かを噛まないよう念じるばかりだ。

      草刈りの手を休めて山に目をやると、合歓(ねむ)の花が咲いていた。薄紅色の
     煙のような花は、見ているだけで肩の力が抜け、夢か幻の世界に誘い込まれるような
     気がする。

            うつくしき蛇が纏(まと)ひぬ合歓の花(青々)
            蝮(くちなわ)の鼾(いびき)も合歓の葉蔭哉(蕪村)

      2人とも合歓の花に惑わされて白日夢を見たのだろう。

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2010.07.10 Sat 15:12:49 | | 0 track backs, 0 comments
一夜限りの儚い命
かご 鶏が時を告げるのを聞いてセキレイにエサをやりに行った。ヒナは少し羽を広げて竹かごの床に横たわっていた。手のひらに乗せたが、体のぬくもりは既になかった。

 何というあっけない死だろう。昨日はあんなに元気にエサをついばんでいたのに。
どこで世話の仕方を間違えたのだろう。エサはすり餌でよかったのだろうか。さまざまな疑念が浮かぶが、今となってはすべて後の祭りだ。

 ヒナは肉体的な不快を感じていたかも知れないが、人間のように精神的に苦しんだり、寂しがったりしている様子はなかった。
それがせめてもの救いだ。

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2010.07.09 Fri 14:28:37 | 暮らし| 0 track backs, 3 comments
セキレイの子を養子にして
   ヒナ鳥

     畑から帰って屋外水道で顔を洗っていたら、近くの草むらで
    ちぃーっちぃーっという鳴き声がした。まだ口ばしの黄色い小鳥だった。
    手を差し伸べると、羽をばたばたさせるが、まだ飛べないようだ。付近に巣のありそうな
    場所は無く、親鳥の姿も見当たらない。

     我が家には飼い猫が2匹いるし、我が物顔に出入りするノラも2匹いる。放っておけば
    猫が見つけるのは時間の問題だ。とりあえず保護することにして、竹の鳥かごとすり餌を
    買いに街のホームセンターへ走った。

     小鳥はセキレイのヒナのようだ。セキレイと言えば互いの足に糸が絡んでいる2羽を
    助けたのが6月28日。それまで何10年も生きて来て、セキレイのヒナを1度も見たことが
    なかったのに、わずか11日の間に3羽ものセキレイのヒナが私の前に現れた。何かを
    暗示しているのだろうか。

     ヒナは水やすり餌を口にしようとしなかった。止まり木の上で目を閉じ、時折
    ちぃーっちぃーっと鳴いた。
    ふと閃いた。この子はまだエサを自分で食べることが出来ず、親が口移しで食べさて
    いるのではないか、と。試しに竹ヒゴの先端にすり餌を絡めて口元に持って行くと、
    勢いよく食べた。第一関門突破だ。

     親鳥が餌を運ぶのは20分おきぐらいではないかと見当をつけて、そのくらいの
    間隔をあけてエサをやると、やはりよく食べる。日没までこうやって食べさせ、
    明日は夜明けとともに給餌を再開すればいいのではないか。昼間は畑に連れて行って
    エサをやろう。キャベツの青虫も食べさせてみよう。

     飛べるようになっても人工飼育では自然に戻れないかもしれない。その時は
    ずっと飼えばいい。先々のことは先々になってから考えることにしよう。  

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2010.07.08 Thu 15:56:36 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
格好だけは大仕事
   くさ

      梅雨入り前に一通り草を刈ったのが嘘のように谷間の段々畑は草茫々だった。
     野菜の成長は大したことがないのに野の草の勢いは猛々しい。
     梅雨時の雨には、野草を元気づけるエキスがたっぷり含まれているに違いない。

      かくして、久しぶりの晴れ間は草刈りに追われた。

ビニール 岩石など障害物が多い場所の草刈りは、チップソーには向いていない。
鋼鉄の刃が障害物にぶつかって、満足に草が刈れないのだ。

 以前の日記にも書いたが、ここは高速で回転する2本のビニールひもで草を叩き切るビニールカッターに登場してもらわなくてはならない。


へるめっと ビニールカッターは障害物を苦にしない半面、小石や泥、草の砕片を所構わず弾き飛ばす“悪癖”がある。
こまかい金属の網で顔全体を覆うマスクもたちまち左の写真のように汚れる。
首に巻いたタオルも、草刈り専用の上下つなぎの作業着も泥まみれ、草まみれだ。

 大した仕事量でもないのに格好だけは悪戦苦闘の大仕事をしたように見える――少し後ろめたいね。

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2010.07.07 Wed 16:29:24 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
ちんちろ回して帰る
    つゆ

       パソコンのピンポイント天気予報で当地の天候を見る。
      「曇り 降水確率は10%」とあった。これなら畑仕事が出来そうだ。

       軽トラに農具やオグリを載せて谷間の段々畑に向かった。到着して
      荷物を下ろし始めた途端、水道の蛇口をひねったように激しい雨が降り
      出した。しばらく待ったがやむ気配がない。

       「あわてふためいて逃げ帰る」ことを地元では「ちんちろ回して帰る」と
      言うそうだ(“ちんちろ”って何だろう?)。
      そう、私は雨に叩かれ、何もせずにちんちろ回して帰ったのだった。

       雨は午後も降り続いた。これが「曇り 降水確率10%」かい。ふ~ん。

       上の写真は雨の雫ではない。
      ちんちろ回して逃げ帰った私の涙だよ。

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2010.07.06 Tue 15:30:30 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
せめてあと10年
山霧

     雨音と天草大王(熊本特産の鶏)の「おっかさ~ん」という鳴き声で目が覚めた。
    まだ外が暗いので二度寝した。次に目が覚めた時は7時を回っていたが、外はまだ
    暗い。濃い霧が出ているのだった。

     玄関前に立って前方の山を眺める。見慣れた山が霧に包まれて深山幽谷のように
    見える。霧は大した演出家だ。

     強い雨が断続的に降って、畑仕事は出来そうもない。車で30分ほどの温泉に
    行った。閑散とした浴場の広い湯船に手足を伸ばして、昨日の日記「星に願いを」
    の続きを考えた。七夕に何を願おうか、と。

     今のままでいいと思った。1日3~4時間畑仕事が出来るだけの
    体力・気力・健康がある。物忘れは年々、ひどくなっているが、自分の名前を
    忘れるほどでもない。貧しくとも衣食は足りている。人間関係のこじれもない。
    そして、平日の昼間から温泉に入る贅沢を時折味わう。

     これ以上、何か望むことがあるだろう。
    七夕の夜、お星さんにこう願うことにした。
    「せめてあと10年、この状態を続けさせて下さい」

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2010.07.05 Mon 16:48:25 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
星に願いを
 七夕飾り

     雨に加えて霧の深い日は外を出歩かない方がいいのだが、所要があって
    隣町へ行った。そこの川の上に七夕飾り?と思われるものが架かっていた。
    七夕飾りの形も土地によって違うようだ。霧の中ににじむ華やかな飾りも
    いいものだなと思った。

     短冊に願いを書いて笹竹に結ぶと、お星様が願いを叶えてくれるというが、
    私は何かを願った覚えがない。私が小学校低学年のころは、戦争が終わって
    数年しか経っていなかった。誰もが衣食住に困窮していて、七夕どころでは
    なかったと思う。
    何か願いを書いてごらんと言われても、「サッカー選手になりたい」とか
    「宇宙に行きたい」などとは想像も出来ず、「おなか一杯ご飯を食べたい」と
    しか書けなかっただろう。

     ディズニーの映画「ピノキオ」で歌われた曲「星に願いを」に
    「星に願いを掛けるなら、あなたの夢はかなうでしょう」という
    甘美なフレーズがあった。

     夢見るころをとっくに過ぎた今、「星に願いを掛けるなら……」と
    ささやかれたら何と答えよう。
    七夕まで3日。それまでに夢のかけらを集めてみようか。

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2010.07.04 Sun 15:51:49 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
梅雨の憂さ晴らしは
 陶器

     朝から激しい雨が降っている。こんな日は家で大人しくしているのが
    賢明だろうが、賢く暮らして体にカビが生えても面白くない――
    ということで陶器の里・小石原(福岡県東峰村)へ行った。小石原を選んだ理由は、
    しばらく行ってないし、距離的にもさほど遠くないから。要するに単なる思いつきだ。

     小石原焼は350年の歴史があるそうだが、庶民が使う日常雑器だから、
    目の球が飛び出るような高価なものはない。道の駅(写真上)で気に入ったものがあれば
    気楽に買えばいい。今回は大きめの蕎麦猪口を買った。

     道の駅小石原には陶器売り場とほぼ同じ広さの物産売り場がある。ここで
    蜂蜜、たまり醤油、鷺草と石楠花の苗を購入。遅めの昼食は道の駅のレストランで、
    海老天付き黒ゴマ蕎麦を食べた。「ほかでは味わえない食感」は
    ウソではない、旨かった。

     昼食を済ませたら、雨の中をあちこち徘徊するのが面倒になり、そのまま帰宅。
    梅雨の憂さ晴らしは、不要不急の買い物(ムダ遣い)と外メシに限りますな。
    (いえ、負け惜しみではありませんよ)

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2010.07.03 Sat 15:45:00 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
いいことばかりじゃないよ田舎は
       いん

動物病院 オグリの右目から涙が出て、目の周りが数日前から黒ずんでいる。去年も同じ症状が出た。犬の目に卵を生みつける極小吸血昆虫セセリが媒介した糸状の虫が目の中に住みついたのではないか。

 行きつけの動物病院で診てもらったら、やはり寄生虫が3匹見つかった。麻酔の目薬をさして、ピンセットで1匹ずつつまみ出す。痛くはないかも知れないが、体を押さえつけられて目を触られるのは恐ろしいのだろう。鳴き声が待合室まで聞こえた。

 セセリ(ブヨ?)のいない都会なら、こんな思いをしなくてすむ。フィラリアに罹る可能性も都会の方が遥かに少ないだろう。人や車を気にせず自由にに走り回れる山や川があっても、1枚カードをめくればセセリや蚊が群がる。自然はペットにも厳しい。

 疲れたのか、病院から帰ったオグリはお気に入りのブロック枕に頭を載せて眠り続けた。石枕の空洞の中や小屋の横には蚊取り線香を仕掛けてあるのだが……。

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2010.07.02 Fri 15:57:11 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
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