おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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やもり吸いつき日は赤し
    やもり

      茶の間の曇りガラスにヤモリが姿を現す季節になった。
     右に左に素早く動き、ぱくっと蛾をくわえる。
     電光石火の技は見ていて飽きない。

      北原白秋にヤモリを歌った詩がある。
     手元の本を調べたが見つからない。
     仕方がない、おぼろな記憶を頼りに書いてみよう。
     字句や表記が間違っていたら、ご容赦を。

          からりはたはた織る機(はた)は
          ふらんす機か高機か
          ふっと途絶えしその窓に
          やもり吸いつき日は赤し
          明かり障子の沈丁花 


      我が家にヤモリが来るのは日没後しばらく経ってから。
     明かりを慕って蛾が集まってくるころだ。

      白秋の詩では「日は赤し」とあるから、夕暮れ時だろうか。
     夕焼けを映す窓にヤモリがいて、布を織る音が響き、沈丁花が香る。
     さすが詩人、わずかな言葉で詩的な小世界を構築してしまった。

      汚れた曇りガラスと蛾では詩にはならない。
     凡人は「あっ、また蛾を捕まえた」とゲーム感覚で眺めているばかり。

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2010.06.30 Wed 15:01:29 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
文豪とスミレ
 たね

     雨に叩かれて種(写真)をこぼしているのはスミレだ。
    夏目漱石は慎ましく咲くスミレの花を見て
          
           菫ほどな小さき人に生まれたし と詠んだ。

     中学に進む人すら稀だった明治時代。
    イギリスに官費留学し、東京帝大の先生になった超エリートが
    どんな思いで「スミレのような小さな人になりたい」と言ったのだろう。
    色々な推測がなされているが、本当のところは、あの世で漱石に訊くしかない。

     人知れず地面に転がった種は運が良ければ来春花を咲かせる。
    花が咲いても誰にも見られずに散ることも多いだろう。

     私は「スミレの種ほどの人になりたい」と思うけれど
    「小粒な人間という意味なら既になっているではないか」と言われたら、身も蓋もないね。

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2010.06.29 Tue 14:42:35 | | 0 track backs, 0 comments
こんなこともあるんだね
   セキレイ

糸くず 集落の神社の土の上で小鳥が2羽バタバタしていた。けんか?それとも強引ななプロポーズ?
ほどほどにしなさいよと通り過ぎて、10分ほどして戻ったら、まだバタバタしていた。どうも様子が変だ。

 近づくと、一層動きが速くなるが飛び立てない。2羽の足に細い繊維がからんで“二人三脚”の状態になっているのだった。近くの枝で2羽のハクセキレイが騒がしく鳴いている。そうか、糸が絡んで身動きできない我が子を心配しているのか。このままでは衰弱死するか猫に襲われる。家で糸を外してやることにした。

 ピンセットとハサミを用意して、窓際の明るい所に座る。細い繊維が固く複雑に絡み合っていて、どうやってほぐしたらいいか分からない。足を傷つけたら大変だ。読書用の眼鏡に替えて1本1本外していく。全部取るまでに小1時間かかった。

 上は糸を外した直後の写真。この後すぐ、1羽が部屋の中を飛び回ったので、写真はこのピンボケ1枚しかない。飛び方から判断すると、巣立ちが近いヒナなのだろう。

 本箱の上にとまった1羽をつかまえ、2羽のヒナを神社へ。保護した場所に置くと、どこからともなく現れた親鳥とともに木立の中に消えた。

 これが童話の世界だと後日、4羽揃って我が家を訪れ「お陰さまで命拾いしました。お礼にこれを……」と、頭にかぶれば鳥の言葉が分かる頭巾を置いて行くところだ。
お礼なんかいらない。家族揃って元気な姿を見せてくれたらいいな。

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2010.06.28 Mon 16:19:19 | その他| 0 track backs, 5 comments
おっかさぁ~ん
      寝床で雨音を聞く。室内はまだ暗い。午前4時ごろだろうか。
     Aさんが飼っている天草大王(熊本特産の鶏)が鳴いた。
     「おっかさぁ~ん」と鳴いているように思えた。
     一度、「おっかさぁ~ん」と聞こえると、何回鳴いても
     「こけこっこ~」とは聞こえない。妙なものだ。
     そのうち、「おとっつぁ~ん」と聞こえるかも知れない。

      そんなアホなことを考えているうち、部屋が明るんできた。
     今日は午前7時から集落内の県・市道、峠道、川の土手の草刈りだ。
     雨天決行ということで、時折強くなる雨の中、約30人が4時間、黙々と草を刈った。
     雨合羽を着ていたが、下着までびしょ濡れ。これは汗かな?

      作業終了後、地べたに腰を落とした1人が言った。
     「だんだん、草刈りがきつくなる。10年後はどうなってるだろう」
      
      10年後には90歳になる人も草刈りに加わっている。私だって四捨五入すれば80だ。
     分かるわけないじゃん、そんな先のこと。

      家に帰って太陽熱温水器のシャワーを浴びながら、ももう一度考えた。
    「おっかさぁ~ん。10年後はどうなっているでしょうね」     

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2010.06.27 Sun 15:13:56 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
早過ぎたかな
   はす

      山鹿市鹿央町の古代ハス園で今日から蓮まつりが始まった(8月1日まで)。
     年を取ってから、なぜか蓮の花を見るのが心地よくなり
     毎年のようにハス園を訪れている。

      今年は音を立てて雨が降っていたが、
    「雨の日の蓮もまたよし」と強がりを言って出掛けた。
     ところが……蓮の花が一輪も咲いていない。
     縄文の遺跡から発見された大賀蓮も、その他20数種の蓮も
    せいぜい上の写真のようなツボミだ。
    園の手入れをしていた青年に訊いたら
    今年は開花が遅く、1週間か10日先になるだろうという。

     10数人の入園者とともに傘をさして園内をトボトボ歩く。
    ツボミだって綺麗だし、花を見たけりゃ出直せばいい。

   すいれん

      ハス園奥の池では水連がよく咲いていた。
     何年か前、この池の水連を見て
           水連に傘差し掛ける蛙かなという駄句を作った。
     今年はもっとましなものをと力んだが、何も思い浮かばない。
     頭の中にも重い雨雲が垂れこめていたのだろう。

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                     ※

   宮崎県の川南町で7日間の口蹄疫支援作業に参加していた
  らぼっちさんが25日に帰宅、ブログ七転び八起きに生々しい体験記を書いておられます。
  百聞は一読に如かず。
  口蹄疫は他人事でも、既に終わった問題でもないことが伝わってきます  
2010.06.26 Sat 16:25:24 | | 0 track backs, 2 comments
生き急ぐ豆っ子たち
       子豆

       枯れた豆がらに残しておいた種用の豆を採集した。
      種は乾燥さて保管、11月~12月に蒔いて約半年後に収穫する。
      ソラマメ、キヌサヤ、グリーンピースは何世代も
      自家製の種で命をリレーしてきた。

       種にするつもりの豆の中には未成熟のまま成長が止まった豆もある。
      上の写真の粒の小さなソラマメがそれだ。
      小さな芽を伸ばしているのがお分かりだろうか。

       このまま畑に埋めても厳しい夏を乗り越えられるかどうか分からない。
      それでも体の栄養分を芽にそそいでいる。
      私には豆の子どもたちが懸命に生き急いでいるように見えてならない。

       頑張れ豆っ子たち。

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2010.06.25 Fri 14:33:24 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
バンザイ、バンザイと芭蕉
    3本

       谷間の段々畑の芭蕉が見上げるほど大きくなった――
      だけではなく、子どもが2本生まれ、目を見張る勢いで日々成長している。
      (ちょっと見えにくいが、小は大と中の中間にある)
      梅雨の晴れ間の日差しを浴びて、親子3人でバンザイをしているようだ。

       近所のばあちゃんに30センチほどの芭蕉の根を貰ったのが去年の3月。
      1年少々でこんなに大きくなるとは。
      今年は、どんな花が咲くか楽しみだ。
      実はどうだろう?

       本数も倍増するかも知れない。
      芭蕉の林が出来たら、芭蕉にちなんだ菜園の名前を考えなくてはいけないな。

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2010.06.24 Thu 14:59:22 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
あの枇杷はきっと酸っぱいさ
  山びわ

      裏山の中腹に大きな枇杷の木が生えている。
     始まりは鳥が落とした一粒の種だったに違いない。
     何年も風雪に耐え、葛や大小の木の圧迫にもめげずに立派に育ち
     いまや数え切れないほどの実をつけている。

  2本

      それに引きかえ、我がミニ果樹園の2本の枇杷はどうだ。
     図体ばかり大きくて、実はどこにある?

      この枇杷は種を鉢に埋めて育てた。
     山里に移住したとき、地面に移したらみるみる大きくなり、
     2本とも恐らく5メートルを超えているだろう。

      ところが、花は一杯咲くのに何年経っても実がならない。
     先輩の助言に従って摘花もしたが、効果はないようだ。
     山に自生した枇杷に比べて、育て方が過保護だったのかも知れない。

   実

      半ばあきらめながら見上げると、実が3粒なっているではないか。
     まだ青味がかっていて食べるには早いけれど、実であることに変わりはない。
     
      2本の木に実が3つ。
     何と豪華な枇杷だろう。頬が落ちるほど甘いに違いない。

      イソップ物語の狐の口調をまねて言えば
     「あの裏山の枇杷は数が多くても、きっと酸っぱいさ」。

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2010.06.23 Wed 14:57:18 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
猪の仕返し
  掘りあと

      昨日の日記で猪のことを厄介者のように書いたら早速仕返しされた。
     ミニ果樹園の百合が掘り返され、球根を食べられてしまったのだった。
     (写真が下手で状況がよく分かりませんね。御免)

      植木市や道の駅で買い集めた百合が10数本あっただろうか。
     他の木や花には目もくれず、百合の根元を集中的に掘っている。
     人間が食べる百合根は猪の好物でもあるらしい。
     それにしても、地下の球根を嗅ぎ当てる嗅覚には恐れ入る。

      百合はもうすぐ開花の季節を迎えるところだった。
     私は綺麗な花を見たくて植えたが、猪は「花なんかどうでもよろし。
     球根が食べられたらそれで満足」というところだろう。
    
      この価値観の溝は永久に埋まらないだろうな。

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2010.06.22 Tue 16:15:32 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
黄な糸は猪にも効くか
   黄花

       まだ小さいカボチャの苗に早くも花が咲いた。
      花の根元に丸い球のある雌花なら、いずれ実をつけるだろう。

       問題は、その先だ。
      そろそろ収穫しようかというころ、カラスと猪に先を越されてしまうのだ。
      太い竹を組んで、カボチャが高い位置に生るようにしたが、
      猪はツルごと引きずりおろして食べる。
      あんな固いカボチャを噛み砕くなんて敵ながらあっぱれだ。

       カラスは実のなる野菜なら何でも鋭いくちばしで穴をあけ中身をむさぼる。
      カボチャも例外ではない。

       ソラマメやグリーンピースまでカラスに食われたと隣人に話したら
      「黄な糸(黄色いビニール糸)を張るとよか」と教えられた。
       早速試したら豆の被害はピタリと収まった。
      
       カラスはなぜか黄色い糸が嫌いらしい。
      毎年、散々つつかれるヘチマ、ナス、キュウリ、
      トマト、トウモロコシなどにも黄な糸を張ってみよう。

       猪は、どちらかというと里芋や薩摩芋の方が好きなようだ。
      芋畑に黄な糸を張り巡らしたら、気味悪がって寄りつかないでくれるだろうか。

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2010.06.21 Mon 16:08:21 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
四つの苦しみ
  ふたば

      誰が種を蒔いたわけでもないのに朝顔の双葉がびっしり生えて来た。
     ここは毎年、竹を組んで朝顔を這わせている場所なので、
     こぼれ落ちた種が自然に芽を出したのだろう。
     
      地上に落ちた種は1年間眠り続ける。
     異常気象で気温が高くなっても、それが春先なら目を覚まさない。
     精密な体内時計を内蔵しているに違いない。

      もちろん、これは朝顔に限ったことではない。
     たいていの植物が自然の法則に従って淡々と
     芽生え、花を咲かせ、種を落として命をリレーする。

      仏教でいう「四苦」は、人間ならだれも避けて通れない
     「生老病死」(しょうろうびょうし)のこと。
     悩んだり、感動したりするのは人間の特権だが、
     四つの苦しみを知らずに生を全うする植物を時に羨ましく思うことがある。

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2010.06.20 Sun 16:46:22 | その他| 0 track backs, 2 comments
過去は薄紫にかすんで
  あじさい

      雨がやんだわずかな時間に谷間の段々畑へ。
     影にすっぽり覆われた薄暗がりで紫陽花の花だけが明るんで見えた。
     梅雨には、やっぱり紫陽花がお似合いだ。

      萩原朔太郎に「こころ」という詩がある。

        こころをばなににたとへん
        こころはあぢさゐの花
        ももいろに咲く日はあれど
        うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて


      自分にも赤や桃色の思い出があったはずなのに
     振り返れば薄紫色の霧がかかってかかっているばかり。

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2010.06.19 Sat 15:02:20 | | 0 track backs, 0 comments
急ぐとも心静かに……
ほん 雨が降り続いている。
外出するのも面倒なので、本を読んだり居眠りしたり。我が家の怠け猫と大して変わらない。

 開高健の「食卓は笑う」(新潮文庫)を読んだ。
10数年前に買って、読まないままホコリをかぶっていた本だ。
そろそろ読まないと、開高先生に申し訳ない。

 先生は自ら採集した小話を引いて、俗事の機微を縦横に語っている。
たとえば――。

 あなたの物はあなたが考えているほど大きくはありませんので、どうぞ、もう一歩前へ出て下さい。

 これがアメリカの紳士用公衆便所の落書の古典的傑作の一つであると聞かされていた(中略)。いつごろできた作品かはわからないけれど、今でも使われているようである。ナイアガラの滝の公衆便所で一回、ニューヨークのグランド・セントラル・ステーションのトイレで一回、一字一句違わずに書かれているのを見て、ニヤリとしたことがある。


 「あなたの物は……」がアメリカの古典的傑作の一つなら、日本の“便所文学”の傑作は急ぐとも心静かに手を添えて外にこぼすな朝顔の露ではないかと私は思っている。
これにはいくつかバリエーションがある。紳士諸公に人気のある証拠だろう。

 近年、「いつも綺麗にご利用いただきありがとうございます」といった貼り紙をちょくちょく見掛ける。丁重な言葉遣いに偽善を感じて、私の好みではない。
太字で「一歩前へ!」というのも号令を掛けられているようで面白くない。

 ごちゃごちゃ言わずにトイレはきれいに使いなさい!と一喝されれば、それまでだけれど。

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2010.06.18 Fri 14:38:25 | | 0 track backs, 0 comments
畑のユウスゲで阿蘇の夏を想う
      今日も梅雨の中休み。
     昼間の気温は30℃を超えるというので朝食前に畑に行った。
     年齢のせいか、暑さへの抵抗力が年々弱くなっているような気がする。
     夏の畑仕事は朝の涼しいうちが一番だ。

    まめ
 
      豆の葉が黄色く枯れ始めていた。
     そろそろ収穫期は終わりかと思っていたが、写真のようにまだまだ頑張っている。
     400グラムほどありがたく収穫した。
     
      採られても採られても実をつけるのは子孫を残したい執念だろうか。

    はたけ

      上の写真は梅雨入り直前に耕し、ウネを立てた畑。
     その時、土はぱさぱさに乾燥していたが、ここ数日の雨でいい塩梅に湿っている。

      かすかに見える緑はヘチマの苗で、ほかに大豆も直撒きしている。
     さて、梅雨明けのころ、この畑で盛大に茂っているのは
     野菜と野の草のどちらだろう?

  ゆうすげ

      ミニ果樹園の一角にユウスゲが一輪咲いていた。
     阿蘇の大草原でユウスゲが風に揺れる季節は、もう少し先か。

      畑のユウスゲを見て阿蘇の夏を想う。
     また楽しからずや。

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2010.06.17 Thu 16:04:57 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
1日がかりで病院通い
      朝の6時に家を出て八代市東陽町の医院に向かった。
     足腰の痛みを治療してもらうためで、今回が5回目。
     痛みが軽くなると、すぐいい気になって無理をするから、なかなか完治しない。
     梅雨の間はのんびり足腰を休ませようと殊勝なことを思ったりする。

    坂道

      片道2時間もかけて来たのに注射を3本打っただけで帰るのはもったいない。
     今日は500メートルほど寄り道して、
     立神峡(たてがみきょう・八代郡氷川町)を覗いた。

      県道脇の狭い駐車場に車を置いて、緩やかな坂道を5分ほど下る。
     木々が放つ香りが心地よい。
     フィトンチッドが見えない雨のように降り注いでいるのだろう。

   水

      川辺に着いた。
     水の深い所は濃い青緑色、浅瀬は透き通って小石まではっきり見える。
     夏は水遊びの家族連れでさぞかし賑わうことだろう。

     断崖

          川の向こう側は断崖絶壁。
         これでは猿だって登れやしまい。

  空中
   
      見上げる高さに吊り橋が2本架かっていた。
     そのうち1本を年配とおぼしき男性が
     まるで地上の道を行くようにすたすたと歩いていた。
     仙人だろうか?

      立神峡にいた小一時間ほどの間に見掛けたのは
     吊り橋の男性、スケッチをしていた婦人、釣り客の計3人だけ。
     この静けさは捨てがたい。
     観光地はシーズンオフに行くに限る。

      この後も、あちこち寄り道して帰ったら夕方の4時を回っていた。
     病院通いに1日がかりとは困ったもんだ――
     とぼやいて見たが、自業自得のような気もするな。

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2010.06.16 Wed 17:25:24 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
単純に旨いから食う
 栗の下草

     栗林の下草を刈ったのは確か先月だと思うが、もうこんなに伸びている。
    野の草の生命力の強さには「参りました」と言うほかはない。

     春に食べ尽くしたはずのフキも負けずに再生している。
    こちらは好きな野草のトップクラスだから「ようこそ」と歓迎する。
    また、少し辛めの佃煮にしてやろう。
    あの独特な香りを思い浮かべただけで唾液が湧いてくる。

     ふと思いついてフキの薬効を調べてみた。
    せき、たん、打撲傷などに効くらしい。
    それはそれでありがたいが、薬効を確かめながら食べたのでは
    薬を飲んでいるようで味気ない。

     単純明快に旨いから食うのが一番だ。

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2010.06.15 Tue 15:53:46 | 食べる| 0 track backs, 0 comments
今年は実が少ないブルーベリー
 ブルー

      雨がやんだころを見計らってミニ果樹園に行った。

      ブルーベリーの実がだいぶ大きくなっていた。
     重そうな雨の粒を宿しても頭を下げず、ピンと張りつめている。
     元気そうじゃないか。

      気になったのは実の数が少ないこと。
     写真のブルーベリーはまずまずだが、2~3粒しかない小枝もある。
     実が青いうちに小鳥が食べることは、これまでなかった。
     自然摘果されたのだろうか。

      去年はびっしり実をつけたけれど、小粒だった。
     ブルーベリーも剪定・摘果した方がいいよと近所の人に教えて貰ったものだ。
     小鳥が食べたにせよ、自然摘果にせよ
     今年は結果的に実が少ないのだから、大粒の実を期待しよう。

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2010.06.14 Mon 14:46:54 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
狐の絵筆
 何?

     梅雨入りしたきのうは雨が降らず、けさ降り出した雨は午前中で上がった。
    どうせまた降るだろうが、梅雨の滑り出しは私の仕事ぶりに似ている。
    つまり、明日でもいい仕事は明日に回し、ちょいと働いたらすぐに休む。
    梅雨前線も、あまり熱心に働かない方がいい。

     畑の隅の湿った場所に奇妙なものが生えていた。
    長さは10センチほど、地中から上半身を突き出したミミズのようにも
    筆のようにも見える。

     キノコの図鑑で調べたらキツネノエフデ(狐の絵筆)だった。
    スッポンタケ科のキノコで、先端からにじむ粘液が悪臭を放つという。
    なるほど、それでハエがたかっていたのか。
    毒があるかどうかは図鑑に書いてなかったが、
    「大丈夫。食べられますよ」と言われても私なら食べないね。

     先端が赤いから、狐の絵筆は朱色の絵具をたっぷり含んでいるはず。
    狐の子どもたちはこの筆で、夕焼けの空やカラスウリを描くに違いない。

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2010.06.13 Sun 14:51:25 | その他| 0 track backs, 0 comments
どんな思いで花菖蒲を
 花菖蒲

     久しく米を作っていない谷間の荒れ田に花菖蒲が30株ほど咲いている。
    菖蒲の根元近くには猪が掘り返した大きな水溜りがあって、
    猪がノタを打つ巻き添えで数本の菖蒲が押し倒されていた。

     何万本もの菖蒲が咲き、大勢の人が訪れる有名菖蒲園とはエライ違いだ。
    だが、私はこの荒れ田の寂しい花菖蒲に興趣を感じ、
    畑の行き帰りに足を止めて飽きずに眺めている。

     畑の持ち主は一体どんな思いで田んぼに花菖蒲を植えたのだろう?
    先祖伝来の田に米ではなく、眺めるだけの花を植えたのは
    複雑な気持ちではなかったろうか、と思いながら。

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2010.06.12 Sat 14:41:28 | | 0 track backs, 0 comments
梅雨が明けるころには
 花栗

    早起きして犬のオグリと散歩に行った。
   足元の草むらで秋の虫がリリリと鳴いた。
   いくら空気がひんやりしていても、少し気が早くはないかい?

    今の季節、空気は独特の青臭い匂いを放っている。
   発生源は見なくても分かる。栗の花だ。
   山里はどこに行ってもこの匂いから逃れられない。

    「明日か明後日、梅雨入りする可能性がある」とラジオが言っていた。
   梅雨が明けるころ、栗は青い小さな実をつける。
   まだ暑いさなかなのに、川の水や風の冷たさ、虫の音に
   秋の気配を感じるのも同じころのこと。

    そして「もうすぐ秋か。月日が経つのが年々早くなるな」と
   毎年、同じことをつぶやくのだ。

          花栗や天のどこかにいなびかり(篠田悌二郎)

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2010.06.11 Fri 14:43:05 | | 0 track backs, 2 comments
3日やったらやめれない
にんにく ニンニクをコンテナ1個分収穫した。
全部掘っても、あとコンテナ1個か2個分ぐらいしかない。

 売るほどの量は無いけれど、自家消費には十分なので惜しげもなく使う。
球根だけではなく、若い葉を炒めて食べたり、細かく刻んで醤油に入れ、ニンニク葉醤油を作ったりする。

 勤め人だったころ、人に会うのが仕事だったから、ニオイにはだいぶ気を遣った。
焼き肉や餃子を食べた後は牛乳やリンゴでニオイを消そうとしたものだ。

 今は違う。
気を遣うのは理髪店や病院に行く時ぐらい。
普段はニオイを発散させても顔をしかめるのは山の狸と猪だけだ。

 昔、植木等が「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ」と歌って大ヒットした。
勤め人を辞めた遊び人には、給料も有給休暇もないが、サラリーマンよりずっと気楽だ。
さらに遊び人には上司や部下がいない気楽さもある。

 3日やったらやめられないね。

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2010.06.10 Thu 14:14:58 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
薬草あなどるべからず
  うつぼ

     道端にウツボグサが咲いている。
    私は「綺麗な青だな」と思うだけだが、薬草に詳しい近所のばあちゃんは違った。
    「近くにこんな沢山咲いている所があるなんて知らなかった」と大喜びだ。

     聞けば、日干しにしたウツボグサの花を煎じて飲めば
    膀胱炎やひん尿が一発で治るという。
    私は膀胱炎でもひん尿でもないから、ふ~んと唸るしかない。

     ウツボグサを煎じて飲むという発想はどこから湧くのだろう。
    最初に煎じて飲んだのはどんな人か――にも興味がある。
    山野には薬草もあれば毒草もある。
    あれこれ試して、時には七転八倒の苦しみを味わったこともあったに違いない。

     ウツボグサの薬効発見者は奇人変人扱いされても屈しなかった
    勇気ある探究者ではなかったかと想像している。

  いちやくそう

     うつむいて慎ましく咲いている白い花(写真上)は
    谷間の段々畑横の山で見つけた。
    イチヤクソウ(一薬草)の名前の通り、これも薬草だ。
    陰干しして煎じて飲めば利尿、降圧、殺菌などの効果があるという。

     都会人や若い人には薬草の効果に半信半疑の人もいるだろうし、
    私自身も頭から信じているわけではない。
    しかし、薬効が全くなければ、民間伝承は途切れ、
    薬草を顧みる人はいなくなる。
    何百年、何十年と飲み継がれるには、それなりの理由があるはず。

     薬草侮るべからず。

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2010.06.09 Wed 16:11:32 | | 0 track backs, 4 comments
グミに悪いことをしてしまった
   剪定前

       グミの木の成長は早い。
      ひょろひょろした苗が数年で見上げる高さになった(写真↑)。
      
       今年は100粒以上実をつけたと思うが、
      高い所の実は脚立に乗っても手が届かない。
      どうせ2~3粒食べれば気がすむし、
      残りは小鳥が1日で食べ尽くしてしまうので、
      木が茂って収穫しにくいのはどうでもいい。
      困ったのは横に伸びた枝が邪魔でミニ果樹園のヘリが歩けなくなったことだ。

       それで、思い切って剪定することにした。

   剪定後

       剪定の時期は今でいいのか、切り方にもルールがあるのでは?という
      不安が頭をよぎったが、やみくもに切った。
      その結果が、この無残な姿(写真↑)だ。

       グミにひどいことをしてしまった。
      元の勢いを取り戻せるだろうか。
      せめて剪定のイロハを学んでから切るべきだった。

       剪定した枝30本を切り揃え、いま湧き水の流れに漬けている。
      1週間ほど水を吸わせてから、ミニ果樹園横の山で挿し木にする。
      30本の“子ども”が目の前で立派に育ったら、
      無茶な切り方をした私をグミは許してくれるだろう。
        
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2010.06.08 Tue 15:17:39 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
命短し恋せよホタル
    ほたる

       朝早く軽トラに農具を積もうとしたら荷台にホタルがいた。
      大勢の仲間と光を点滅させて夜通し遊び、
      ふと気づくと、1匹だけ取り残されての朝帰り。
      白々とした朝の光がまぶしかろう。

       自分にも覚えがある。
      日付が変わる時刻を過ぎても働いたことは何回もあるが、
      ネオン街を徘徊した揚句の朝帰りは、もっと多かったかも知れない。

       振り返ってみれば、そんな無茶が出来たのは
      体内に熱き血潮が流れていたほんのわずかな歳月だ。
      今はもう夜遊びをする気力も体力もない。

       ホタルの命は長くても10日だそうな。
      限られた時間を面白おかしく過ごして何が悪い?
      
       命短し恋せよホタル。
      
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2010.06.07 Mon 15:08:14 | その他| 0 track backs, 5 comments
農夫の敵
   横顔

      毎日のように谷間の段々畑に通っていると、自然に顔見知りが出来る。
     滅多に人の来る場所ではないから、鳥やノラ猫だ。

      一番人懐こいのは冬鳥のジョウビタキ。
     畑仕事をしている私を数メートル離れた枝から小首をかしげて見ていた。
     いつの間にか姿を見せなくなったが、無事に故郷へ帰ったと思いたい。

      人懐こいというより厚かましいのがカラスだ。
     夫婦とおぼしき2羽が、たいてい同じ場所からこちらを窺っている。
     写真では横顔を向けているが、カラスの目は横についているから、
     これがカラスの正視ポーズだろう。

      畑に人の姿がないと、農作物を食い荒らすだけではなく、
     堆肥の入ったビニール袋や油粕の紙袋まで大きな穴をあける。
     ナス、トウモロコシ、ヘチマ、豆類、カボチャなどの被害は
     猪のそれを上回るかも知れない。

      畑仕事を終えて帰るとき、畑に舞い降りるカラス2羽が軽トラのミラーに写る。
     ゴンべが播いた種をまたほじくるつもりだな。

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2010.06.06 Sun 14:48:22 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
グリーンピースのシワ
   グリーン

      知識も経験もなく始めた畑仕事だ。
     失敗を数えたら両手の指では、とても足りない。

      豆の収穫時期の見極めでも失敗した。
     グリーンピースの胴が丸く太くなったので、
     もう大丈夫と収穫したら中の豆は未熟だった。
     すべすべした緑色の皮が白くなり、
     シワのような模様が浮き出たとき(写真)が採りごろなのだ。
      
      人間だって、お尻が青いのは未熟な証拠。
     辛酸をなめて顔にシワを刻んだときが一人前……だよね?

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2010.06.05 Sat 15:45:44 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
いつまで経っても氏名不詳
   トリ

      電線を五線譜にたとえると、高い方の「ド」の所に見慣れぬ小鳥がいた。
     少し鳥に詳しい人なら、たちどころに名前を言えるだろうが、
     恥ずかしながら私にとっては、いつまで経っても氏名不詳だ。

      せっかく野鳥の種類が豊富な山里に住んでいるのだから――と一念発起して
     カルチャーラジオ科学と自然「鳥を楽しむ暮らし~春から夏の野鳥」
     (NHKラジオ第2 毎週月曜日の20:30~21:00)を聞いている。
     たいそう面白いし、少しは賢くなったような気がするのだが、
     番組が終わってしばらくすると内容をほとんど忘れている。
     これは、ひとえに私の記憶力の衰えによるもので、講師には何の責任もない。

      昨年末にテレビを廃棄して以来、テレビのない生活をしている。
     不便を感じないどころか、こざかしいコメンテーターや
     タレントの馬鹿騒ぎを見ないで済むだけ気分がよろしい。

      ただ、「鳥を楽しむ……」といったラジオ番組に映像があれば
     鳥のこともいくらか記憶に残るだろうにと、
     せんないことを考えて、テレビを懐かしむことも、たまにはあるのだ。

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2010.06.04 Fri 16:08:46 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
青梅の尻美しく
   梅の実

      熊本県北部の山里に移り住んで間もないころの話。
     近所の人が畑を指さして「キュウリでん、ナスでんちぎってよかよ」と言ってくれた。
     「~でん、~でん」とか「ちぎってよかよ」という言い回しが耳新しく、
     ああ、本当に九州に来たんだなと実感したものだ。

      さて今日はミニ果樹園で青梅を「ちぎった」。
     きのうの夕方降った雨が葉に残っていて、枝が揺れるたびに降りかかって来る。
     冷たいったらありゃしない。

      手の届くところの実だけを採って、残りは脚立を持ち出して後日。
     それでも6キロほどの実をちぎることが出来た。
     梅干しは一生分の備蓄があるので、今年は梅酒作りに専念しよう。
     使い切れない分は道の駅に並べよう。

               青梅の尻うつくしくそろひけり(室生犀星)

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2010.06.03 Thu 14:42:00 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
ツバメの集団的自衛権
   空

      早朝、道の駅に豆と干しゼンマイを持って行った。
     空を見上げると、一筆で書いたような飛行機雲が崩れ始めていた。
     空の色は透明感のある淡いブルー。
     秋の空みたいだ。

      その時、20~30羽ものツバメの群れが、高速で視界を横切った。
     (写真の右端に偶然、1羽だけ写っている)
      ツバメたちはカラスを追い掛け、カラスの体スレスレを通っては反転して、
     またぶつかりそうな勢いで再接近しているのだった。
     カラスは堪らず逃げの一手だ。

      多分、カラスはツバメの巣のヒナか卵を狙ったのだろう。
     親ツバメの騒ぎに気づいた仲間が駆けつけ、カラスを威嚇したに違いない。

      自分が直節攻撃されなくても、仲間が襲われたら阻止に立ち上がる。
     ツバメが集団的自衛権を行使するとは知らなかったな。

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2010.06.02 Wed 16:18:14 | その他| 0 track backs, 6 comments
先人のお蔭
  畝立て

      きのうは自宅近くの畑に里芋や薩摩芋を植え、
     今日は家から10キロ離れた谷間の段々畑最上段で畝を立てた。
     このあと、畝の表面を平らにならせば一応の体裁は整う。
     ここに竹を組んでヘチマとカボチャを這わせよう。
     畑が余ればアズキを植える。
     腰痛持ちで非力の私が何とか畑仕事が出来るのは
     軽トラや耕運機、畝立て機など農機があるからだ。

      我が借家の納屋には、牛か馬に曳かせた重い鋤(すき)が残っている。
     牛馬に農耕を手伝わせたのは、それほど昔のことではない。
     農機のない時代、貧しくて牛馬を飼えない農家もあっただろう。
     私のように足腰に痛みを抱えた農夫(婦)も大勢いただろう。
     くわ1本で畑を耕し、畝を起すのはどんなに苦しかったか。

      その人たちはまた、山を削り、石を組んで段々畑を作った。
     顔も名前も知らない人たちの粒粒辛苦のお蔭で
     21世紀の今、私も曲りなりに畑仕事が出来ている。
     
      ありがたいことだ。

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2010.06.01 Tue 14:56:46 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
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