おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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小さな旅㊤
          貸切バスに乗って団体旅行に行くのは何年ぶりだろう。
          佐賀から長崎に入り、雲仙で1泊する小旅行に出掛けた。
          参加したのは集落の老老男女25人。
          小さな旅でも旅は旅。
          日常から非日常への移行には心躍るものがあるな。

     かささぎ

          激しい雨の中をバスは高速道路を走り、佐賀大和ICを降りて佐賀に入った。
          見渡す限り平らな土地が広がっている。
          どこを見ても山があり、小さな田や畑が
          山に沿って歪んでいる我が山里とはまるで印象が違う。

          最初に訪れたのは佐賀県立佐賀城本丸歴史館。
          屋根の上からカササギが迎えてくれた。
          佐賀ではありふれた鳥だそうだが、熊本では見たことがない。
          県境を越えた、と実感した。

  稲荷

      次に訪れたのは祐徳稲荷神社。
      へえ、これがお稲荷さん?清水寺みたいじゃないか。
      同行の隣人たちは「祐徳さん」と呼び、過去に何回か来ているという。

      日本三大稲荷の一つで、年間300万人がお参りしていることを
      恥ずかしながら私は知らなかった。
      商売繁盛や五穀豊穣と縁が薄いわけだ。

      門前町の若松屋で昼食。鯉料理が美味なり。

   旅館

      大野木庭みらい館や雲仙普賢岳災害記念館を見学。
      普賢岳の火砕流や土石流が多くの命を奪った時、私はまだ現役だった。
      自然災害の恐ろしさと人間のはかなさを改めて思う。

      夕刻、雲仙みかどホテル本館に到着。
      まず、玄関の巨木に驚かされる。
      中に入ると、ロビーや廊下に樹齢千年以上の銘木が置かれ、
      食堂、各部屋の柱にも使われている。
      一言でいえば巨木の宿だ。

      1室を5人で使えば安くなると言うので、25人が5室に分かれた。
      宿泊料金は8000円弱。都会のビジネスホテルより安いのではないか。
      このホテルのウリは、90分間飲み放題食べ放題のバイキング料理だ。
      夕食、朝食とも料理の種類、内容、味に文句はなかった。

      ただ、客室は100を超えていると思われ、平日なのに客が多い。
      15分前から大勢の客が食堂前に並んで開場を待つのには閉口した。

      食べたいものを食べたいだけ食べられるのは
      いわゆる旅館料理にはない魅力だ。
      一方、旅先では静かな時間を過ごしたいと思う人もいるだろう。
      このあたりで、みかどホテルの評価は分かれるかも知れない。

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2010.02.28 Sun 15:26:06 | 遊び| 0 track backs, 2 comments
35000円は常識?
  枝垂れ梅

     前回、JAの植木まつりに行った時は雨で散々な目に会った。
    今日はどんより曇っていたが、雨が降るのは夜になりそうだ。
    それで、もう一度行こうと思って調べたら、2月22日で終わっていた。

     植木市をあきらめかけて、ふと思い出したのは
    らぼっちさんのブログ七転び七起きで読んだ「くまもと春の植木市」のこと。
    日本最大規模の植木市だということだけは知っていた。
    これは行かねばなるまい。
    急遽行き先を戸島いこいの広場に変更して車を走らせた。

     この植木市については「七転び七起き」に詳しいので、
    2月8日の日記を読んでいただきたいと思う。
    私にはこれ以上のことは書けない。
    (らぼっちさん、横着して御免なさい)

     つけ加えるなら植木などの価格のことかな。
    大きなイベントで、普段より2割ほど安い、といった話をよく聞くが、
    私は話半分で受け止めている。
    大勢の人が集まるビジネスチャンスに
    少しでも多く儲けようとしない商売人は商売人失格だろう。

     だが、それも程度問題。
    私が借りている山に自然に咲く春蘭(シュンラン)が
    2輪の花をつけた一鉢に35000円とか
    25000円の値札が付いていたのには仰天した。
    山野草愛好家の間では、この価格が「常識」で
    驚く私が「非常識」なのかも知れないけれど。

     結局、この日は2000円ほどのカリンの苗を1本買っただけで帰ったのだった。

                       ※
    
        あす島原半島に1泊2泊の日程で、集落の小旅行に出掛けます。
        26日と27日のブログは休みますので、ご了承ください。  

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2010.02.25 Thu 16:32:43 | | 0 track backs, 4 comments
ご褒美は当然ではないかな
 竹林

    朝6時半からの有線放送がタケノコの市況を伝えていた。
   500g以上の「特大」キロ単価2000円、300g以上の「大」キロ1800円、
   200g以上の「中」キロ1350円、100g以上の「小」キロ900円……。

    まだハシリだから、1個100円前後のキャベツや
   白菜に比べて随分高い値がついている。
   自然に生えてくるタケノコを掘るだけなのに
   この値段は高過ぎると思う人がいるなら、それは少し違う。

    竹林は人が手を入れないと竹が密生して人の出入りを厳しく拒む。
   猪ですら入れない場所でタケノコを掘るのは不可能だ。
   日当たりと空間を確保するために竹を間引き
   地面も掃き清めた座敷のように綺麗にしなければならない。
   
    写真の竹林は86歳のサダオさんが全く1人で整備した。
   年明け早々から竹を切り、枝を払い、地面にきちんと並べる。
   これからは重い竹を1本1本担ぎ下ろして、燃料用に家に運ぶ。
   そして、いよいよタケノコ掘りだ。

    これだけの仕事をしているのだから、ハシリの一時期に
   少しぐらいご褒美をもらって当然だと思うのだが、どうだろう。

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2010.02.24 Wed 15:37:48 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
アメンボすいすい
    水温む

       朝の気温は5℃。
      少し肌寒いなと思っていたら午後は22度まで上がった。
      雪が降ったのは、ほんの数日前のこと。
      なんという情緒不安定な2月だろう。

       湧き水のゆっくりした流れでアメンボが5~6匹泳いでいた。
      すいすいと実に気持ちよさそうだ。
      だが、何枚撮ってもアメンボが映っていない。
      動きが早いせいかな?(腕が悪いからに決まってるだろ!)

       流れに手を入れてみた。
      冷たいけれど刺すような痛みはない。
      そうか、水ぬるむ季節になったのか。
      2月もあと1週間を切ってしまったもんなあ。

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2010.02.23 Tue 15:42:47 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
ヌタ場
    泥

       山里には働き手がいなくなったり
      高齢化して耕作をあきらめた田畑が少なくない。
      私が借りている段々畑の隣の田んぼもそうだ。

       人の手が入らなくなった田んぼは草や木が生えて原野に還って行く。
      大雨で土砂岩石が流れ込んだり、倒木が折り重なっていることもある。
      荒れた田んぼを元に戻すのは容易ではない。

       隣りの田んぼは畔が崩れ、山の水で年中ぬかるんでいる。
      そこを猪がヌタ場にしているようだ(写真)。
      猪がのたうち回って体を泥まみれにし、
      ダニなどの寄生虫を落とす場所をヌタ場という。

       ふと気づいたのだが、私の住む集落30戸のうち
      農業後継者のいる家はたったの1戸だ。
      1年経てば1年、5年経てば5年、確実に山里の高齢化は進む。

       そう遠くない将来、山里は荒れた田畑だらけになり、
      活気があるのは猪が集まるヌタ場だけ……ということは
      あり得ない話ではない。

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2010.02.22 Mon 15:08:55 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
春告鳥が鳴いた
    薪を割る

        今日は寒いの、暖かいのと言っているうちに間もなく2月が終わる。
       3月は少しせわしなくなりそうだ。
       11日に入院(腎臓結石)して、桜の咲くころ退院する予定だが、
       そのころは山菜とタケノコ採りの季節。
       タケノコを茹でる大量の薪を退院してから準備したのでは間に合わない。
       そんなわけで、このところ毎日薪を割っている。

        写真はヒノキの風倒木を割っているところだ。
       かなり古い木だが、パーンと割ると、芳香が匂い立つ。
       ヒノキ風呂は庶民には縁のない贅沢だ。
       貧しい農夫がヒノキで風呂を沸かしたり、タケノコを茹でていいのだろうか。

        近くの山から鶯の初音が聞こえた。
       いよいよ春告鳥(鶯の別称)の登場だ。
       今年もよろしくな。

             初音して薪割る農夫手を休め(沢太郎)

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2010.02.21 Sun 14:46:35 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
赤い子猫
   赤い柳

      売れ残りを誰かが捨てたに違いない。
     道の駅裏の廃棄物コーナーで花穂の赤い柳を拾い、畑の隅に挿しておいた。
     去年のちょうど今ごろのことだ。
     それっきり忘れていたが、無事に根づき、写真のような花穂を沢山つけた。
     赤い子猫みたいに可愛いけれど、強いねキミは。

      銀色の柔毛が密生している猫柳の仲間だろうが、名前は知らない。
     赤芽柳ではないようだし。

      赤い花穂には血が通っているように見え、「生きているぞ!」という感じがする。
     挿し木で育つなら増やしてみようか。
     厳寒の山野に無数の赤い子猫が出現したら……
     花の少ない2月も、さぞかし賑やかになるだろう。        
        
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2010.02.20 Sat 15:59:16 | | 0 track backs, 0 comments
春の淡雪
   仏の座

      オグリと朝の散歩に出たら大きな雪片が舞っていた。
     家の屋根、田畑、路傍の草むらがまだらに白くなっている。
     ホトケノザ(仏の座)も御覧の通りだ。

      朝食を済ませ、畑に行くころにはホトケノザの雪は溶けていた。
     春の淡雪……はかないもんだ。

      午後、集落の年行司(世話役)さんがKばあちゃんの病死を電話で知らせて来た。
     通夜は今日の午後7時、葬儀は明日の午後2時からだという。
     まだ71歳。
     人の一生も春の淡雪の如し。
        
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2010.02.19 Fri 13:25:26 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
「私はいつもしかられていた」
 毎日新聞の読者投稿欄「女の気持ち」を長年愛読している。
しばしば素晴らしい文章に出会うからだが、きのうの「私のお雛様」は超A級だと思った。

 筆者は北九州市八幡東区に住む矢野蔦子さん、83歳。
雛人形についての思い出を書いているだけなのに、家族の風景や過去から今に続く長い歳月が鮮やかに立ち上がってくる。
83歳の感性に手が痛くなるほど拍手したい。
以下はその全文である。
 
 友人が千代紙で可愛いお雛(ひな)様を折ってくださった。うれしかった。
 
 大正15年に生まれた私に、お雛様はどこからも届かなかった。そのころから祖父の事業は思わしくなかったのだろう。家の中はいつもざわついていたように思う。三つ違いの姉がいて、毎年春になると床の間いっぱいにお雛様は飾られた。五段飾りのそれは立派なものだった。タンスや鏡台、家具調度品もそろっていた。私が扱いたくて手を出すと、姉は母に言いつけた。

 「この子はどうしてこう乱暴なのかねえ」 

 私はいつもしかられていた。 

 昭和8年、妹が生まれた。私はお人形のように赤ん坊を可愛がり、満足していた。世の中も少しずつ明るくなっていたように思う。翌年、大きな市松人形が祖父母より届いた。だが私のお人形ではない。扱うとしかられるかもしれない。でも私だけお人形はない。目に涙をいっぱいため、唇を歪(ゆが)ませていた。

 「いいから。大きくなったら自分で買うんだから」 

 だんだん根性の悪い女の子に育っていった。 

 昭和28年に結婚し、生まれた子供は男の子2人。そして内孫も男の子2人。雛人形を買う夢は絶たれてしまった。
 
 ただ、可愛い孫たちに囲まれ、私はもうお人形どころではない。それでもやっと私の所に来てくれた折り紙のお雛様は、83歳の私をやさしく見ていてくれる


 「いつもしかられ」「目にいっぱい涙をため、唇を歪(ゆが)ませて」いた
小さな女の子の姿が目に浮かぶようではないか。
        
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2010.02.18 Thu 14:52:19 | 暮らし| 0 track backs, 10 comments
かたつむりという名の食堂
食堂 きのうも実はTOHO光の森に映画を見に行っていた。
20年以上、劇場で映画を見たことがなかったのに見始めたら癖になってしまったようだ。
「おとうと」「インビクタス 負けざる者」に続いて6日間で3本。
どうした風の吹き回しだろう。

 きのう見た映画は「食堂かたつむり」。
こつこつ貯めた金を恋人に持ち逃げされたショックで声が出なくなった倫子(柴咲コウ)は、母親(余貴美子)が暮らす田舎に帰り、食堂かたつむりを店開きする。
客は1日に1組だけ。
倫子の料理はおいしいだけではなく、食べた人は願いが叶い、幸せになる……という夢のような物語だ。
(そんな店どこかにないかな?)

 大人の、それも女性向きの童話と言ってもいい。
食べたり、料理を作ったりすることが好きな人は楽しめると思う。
私も面白く見たが、細部の“遊び”や母親が経営する酒場の酔っ払いたちの過剰演技は少々うるさかった。
これは単に女性監督(富永まい)と爺ちゃん(私)の好みの違いであって、私の感覚が古いのかも知れない。

 さあ、そろそろ畑仕事に戻らなくっちゃ。
        
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2010.02.17 Wed 14:49:38 | その他| 0 track backs, 2 comments
獄中27年 負けざる者
劇  きのう見た映画は2/11のコメントでグリーンさんが奨めてくれた「インビクタス 負けざる者」。
クリント・イーストウッドは、またしても素晴らしい作品を作った。

 舞台は南アフリカ共和国。
主人公は27年間も獄中で過ごした後、大統領になった黒人政治家ネルソン・マンデラとラグビーチームの白人主将、フランソワ。
それぞれモーガン・フリーマンとマット・デイモンが演じている。

 マンデラは恐怖、抑圧、憎しみに満ちたアパルトヘイト(人種隔離政策)からの決別を決意し、多民族が共存する“虹の国”を目指す。
そのためには復讐ではなく、許しによる和解を図らなくてはならないと信じている。
マンデラは和解の一つの方法として、ラグビーを選んだ。
1年後に迫ったワールドカップで南アのチームが活躍したら、白人も黒人も祖国を誇りに思うのではないかと。

 こんな書き方をすると、堅苦しい政治劇かなと思われるかも知れないが、マンデラの人柄や英知を表す具体的なエピソードの数々にまず感動する。
そして、強靭な肉体が腹に響く音を立ててぶつかり合うラグビーシーンの大迫力。
映画のテンポが速く、一瞬たりとも退屈しない。
お涙頂戴の映画ではないのに時々涙がにじむのは多分、私の涙腺の故障だろう。

 弱かった南アチームは一試合ごとに強くなり、W杯を勝ち上がっていく。
(これは実話に基づいているそうだ)
ついに決勝戦。相手はニュージーランドのあのオールブラックス。
栄冠はどちらの手に?――は見ての楽しみとして、印象に残ったマンデラの言葉を一つ。

  変わらなければならない時代に自分が変わらなければ、人に変わることを求められない。 

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2010.02.16 Tue 15:52:21 | その他| 0 track backs, 8 comments
3本の梅
三分咲き

      今日は映画を見に行った。
     そのことを書こうと思ったが、映画からの帰りが遅くなってしまった。
     映画ネタは明日に回し、昨日に続き梅の話を書こうと思う。
     話と言うほどの話ではないけれど。

      我がミニ果樹園に3本の梅の木がある。
     1本は満開、2本目は3分咲き(写真)、最後の梅はつぼみ固し、だ。
     開花の遅い早いは梅の個性であって、優劣ではない。
     どの梅もいずれ咲くし、咲けば散る。

      人間も同じではないだろうか。
     学力テストの成績が悪いことに腹を立て、教育委員会を口汚く罵った知事がいる。
     花の咲くのが遅いの早いのと当たり散らすようなもんだ。
     うけ狙いがミエミエの下品な男だと思う。

      高校時代の友人に成績はパッとしないが、
     決して他人の悪口を言わない男がいた。
     つい知事の悪口を書いてしまう私は今でも彼を尊敬している。

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2010.02.15 Mon 16:33:45 | | 0 track backs, 0 comments
花いかだ
 梅古木

      山里と麓の国道を結ぶ県道脇の川べりに大きな梅の木がある。
     この辺りでは最も早く咲くので、木全体がつぼみでうっすらと赤くなると
     いつ咲くのかな?期待が膨らむ。
     やがて見事な花を咲かせ「どんなに寒くても、もうすぐ春だよ」と教えてくれる。
     これが毎年の楽しみだ。

      いわば春の到来をいち早く知らせるサインだったが、今年は様子が違った。
     20℃近い暖かい日が数日続いたせいか、この木より早く咲く梅が多かったのだ。

      な~に、慌てることはない、春は嫌でもやってくる。
     この梅が川に花いかだを浮かべるころ、
     春は本当に手の届くところまで来ているだろう。

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2010.02.14 Sun 15:41:21 | | 0 track backs, 2 comments
心のモヤモヤを溶かすために
   また蕗

       ご近所さんからまたフキノトウをいただいた。
      なんという柔らかな緑だろう。
      この色を「さみどり」というのかな。
      これぞ春の色だと思う。

       渡辺隆次「山のごちそう](ちくま文庫)にフキノトウのこんな文章があった。

        晩酌の肴に数個を三杯酢にしてつまんでみる。鼻を抜ける土の香りと
        舌に広がる苦みはかなりのもの。幼い頃口にして、大人になるまで
        見向きもしなかった食べ物のはずだ。
        からだの底に沈殿した冬の間の悪い夢の欠片(かけら)を
        この苦みならば溶解してくれるというのも嘘ではなさそうだ。


       著者は酢のもの、練り味噌、天ぷら以外に
      漬けものや汁の実などのフキノトウ料理を紹介している。
      フキノトウを食べて心のモヤモヤが溶けるなら、こんな嬉しいことはない。
      せいぜいフキノトウを食べることにしよう。

       とりあえず今晩は酢のものだな。

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2010.02.13 Sat 15:36:02 | 食べる| 0 track backs, 4 comments
満月の晩には
   竹の橋

       久しぶりにお天とさんが顔を出し、久しぶりに畑仕事。
      谷間の段々畑の水路をまたぐ橋の架け替え作業を再開した。

       とりあえず今日は一番下の畑と山の間に竹の橋を完成させた。
      白い紐がやたらに多く、見栄えが悪いが、この紐は滑り止めを兼ねている。
      これで人間も猪も狸も野兎も安全に山と畑を往来できるわけだ。

       満月の晩には狼男が橋の上で月に向かって吠えているかも知れないぞ。

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2010.02.12 Fri 14:27:08 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
おとうと
     行列

       菊陽町のTOHOシネマズ光の森で山田洋次監督の「おとうと」を見た。
      映画館で最後に映画を見たのは20数年前、島根県の松江だった。
      会社の同僚と一緒にロバート・デニーロ主演の
      「ミッション」を見に行ったのだが、その時の観客は私たち二人だけ。
      映画を上映して貰うのは悪いな、と思ったものだ。

       一つの施設に二ケタのスクリーンがあるシネマ コンプレックスも初体験だ。
      休日ということもあって切符売り場に長い列が出来ていた。
      観客が二人しかいなかった松江の映画館が嘘みたな賑わいだ。

       「おとうと」は公式サイトによると、
      家族という厄介な、でも切っても切れない絆の物語――だ。
      酒乱で、どうしようもないごんたくれの弟を笑福亭鶴瓶、
      どんなに迷惑を掛けられても弟を見捨てない姉を吉永小百合が演じる。
      
       私の前の席の中年女性の三人連れから笑いと
      すすり泣きの声が交互に聞こえた。
      深刻になりそうな話を山田監督が上手に笑いで救っているのだろう。

       「映画って本当にいいですね」と映画紹介を締めくくる評論家が昔いた。
      映画館で気分転換するのもいいですね。

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2010.02.11 Thu 16:03:24 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
取り越し苦労
       店

         一昨日、腎臓結石の入院・再手術の打ち合わせをした帰りに
        熊本市内の国道3号沿いに何か新しい建物が見えた。
        「You You KUMAMOTO 農畜産物市場」の文字が見える。
        JAグループの直売所らしい。

  店内

       店の中は↑こんな感じだ。
      広くて、明るくて、清潔で、農畜産物以外の鮮魚コーナーもある。
      看板を見なければスーパーだと思うだろう。

       JA直営店の進出が目覚ましい。
      大型スーパー、道の駅、直営店が乱立気味の山鹿市にも
      確か3月にJA直営のファーマーズマーケットが完成する。

       大丈夫だろうか?
      消費低迷の中の共倒れを心配しているのではない。
      減り続ける生産者が店を支えていけるかどうか気になるのだ。

       私が参加している道の駅出荷協議会の会員は500人以上。
      高齢で出荷をあきらめ、名前だけ連ねている人も多い。
      地元の出荷が少ない日は仕入れ商品で補っている。

       生産者を活性化し、消費者に新鮮で良質の商品を提供するための出店が
      生産者の重荷になったのでは本末転倒だ。
      こんな心配は素人の取り越し苦労だと良いのだけれど。

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2010.02.10 Wed 14:58:57 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
雨の日に酔狂な
   ぬかるみ

       我ながら物好きだな、と思う。
      強い雨が降っているのに「第35回JA植木まつり」に行ったら
      会場の熊本県農業公園は水たまりとぬかるみで歩きにくいったらありゃしない。
      天気のいい日にゆっくり行けばいいのにねえ。

       マンサクと花ミズキの苗を3本ずつ買った。
      あした晴れたら、花の咲く木と果樹の山に植えよう。
      数年前から植林している木々が大人になる10年、20年後
      私は山を眺めることが出来るかどうか分からないが、
      誰かが足を止め、「綺麗だなあ」とつぶやいてくれればそれでいい。

       おっと、忘れるところだった。
      飼い猫2匹のおみやげにマタタビの枝も買ったのだった。
      猫たちは1年がかりで木の皮をかじりとってしまう。
      好物に違いなのに喜んだ風もなく、ちょっと匂いをかいだだけで
      どこかへ行ってしまった。
      素直じゃないな。

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2010.02.09 Tue 15:06:19 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
じたばたしても、しょんなか
院縮小 腎臓結石の摘出手術は断るつもりだった。
予測不可能な心臓病などで死ぬ可能性もあるし1度の手術で済まなければ長期の入院が必要と言われていたからだ。

 だが、今日面談した主治医に「手術はやめても一向に構いません。ただ、放置すると、石は大きく複雑な形になり、手術中に多量の出血を伴うことがある。心筋症だって今より重くなっているかも知れない。今なら石の形が単純なので1回の手術で終わる可能性が大きい」と“説明”されて、あっさり手術に同意した。
こんな形でもインフォームド・コンセント(医療の説明と同意)と言えるのかな。

 写真は熊本泌尿器科病院。
この5階で来月、10日から2週間過ごす。
じたばたしても、しょんなか(仕方がない)。本でも読んでのんびりしよう。

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2010.02.08 Mon 15:19:50 | 暮らし| 0 track backs, 10 comments
春は隣りに
  草に霜

       今日の最低気温は氷点下6度。
      「立春寒波」とラジオが伝えていた。

       谷間の段々畑は霜が降りて、小麦粉を撒いたように白い。
      野の草は、めげた様子もなく、いつの間にか芽吹き、葉を広げ
      「春になったら思い切り茂ってやる」と言わんばかりに元気だ。

       寒さの厳しい朝だったが、どこかに春の気配を感じる。
      草の色に、空の青さに、風の音に、日だまりの暖かさに。
      冬の季語「春隣」(はるとなり)は、
      春はすぐ近くまで来ている、という気分を言っているのだろう。

             春隣る空かたぶけて牡丹雪(西島麦南)

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2010.02.07 Sun 15:12:03 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
もううんざり
    高架

       写真は5階の病室から見た風景。
      2棟のマンションの間の白い建造物は
      来年3月、全線開業予定の九州新幹線の高架だろうか。

       さて、腎臓結石を破砕出来なかった翌朝、主治医と話し合って
      3月12日に背中に穴をあけて石を取りだす手術を受けることにした。
      この手術は①超音波で腎臓を確認しながら背中から腎臓に針を刺す
      ②拡張器で広げた針穴から内視鏡を入れ、破砕器具で石を砕く
      ③石の破片は、かんしで取り出す――というもの。

       全身麻酔で2時間ほどかかり、石を取り切れない場合は
      1週間後に再手術の必要がある。
      入院期間は10日~2週間、費用も15万円(目安)ほどかかるそうだ。
      怖いし痛そうだし、全く気乗りがしない。

       4日の午前中一杯かけて、手術に耐えられるかどうか検査。
      最後に麻酔医と面談した時、昨日“一波乱”と書いたことが起きた。
      「心電図の波に異常があるので、専門医の意見を聞かないと
      手術は出来ない」と言われたのだった。

       紹介状を書いてもらい、熊本日赤病院循環器科で
      診察してもらったのが昨日の5日。
      診断は「肥厚型心筋症。高血圧の影響でしょう。
      手術は大丈夫だと思いますよ」だった。

       8日の月曜にはこの「診療情報提供書」を持って、
      熊本泌尿器科病院に行かなくてはならない。
      (病院巡りはうんざり。半ばやけだ)

       主治医に会ったら、「手術はやめます」と伝えよう。
      ダメで元々で、また何回か衝撃波を当ててもいい。
      「手術は大丈夫だと思う」と言われても100%安全な手術はない。
      ましてや心臓に不安があるのだから。

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2010.02.06 Sat 15:40:24 | 暮らし| 0 track backs, 6 comments
2食つき1泊2日で8万円
       病室

       腎臓にできた石を砕きに行ったのは一昨日の2月3日。
      結論を先に言えば手術は成功しなかった。
      強い衝撃波を約50分当て続けた(結構痛い)のに石はびくともしなかった。
      「石が大きいので、たぶん数回の破砕手術が必要」と言っていた医師は
      「固い石ですねえ。10回、20回手術しても
      割れないかも知れません」と感心していた。
      こんなことで感心されてもなあ。
      自分は意志が弱いのに石は固いんです、なんて
      駄洒落を飛ばす気にもなれなかった。

       その日は病院の4人部屋で1泊。
      二つのベッドはあいていて、先客は永六輔によく似た人だけだった。
      この方のいびきは大きく、よく眠れなかったけれど、眠れないのは相手も同じだろう。
      いびきや歯ぎしりはお互い様だ。

       翌朝は衝撃波手術に替わる治療法を主治医と相談、
      2食つき1泊2日の料金8万余円を支払って帰る予定だったが、
      その前に一波乱起きてしまった。
      
       ヤボ用が出来たので、今日はここまで。
      続きは明日書こうと思う。
      
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2010.02.05 Fri 17:21:42 | 暮らし| 0 track backs, 10 comments
霧の中の少年
  濃い霧

      オグリと散歩に行く7時は日の出前で薄暗い。
     ふもとの中学校に通う少年たちが青白いライトをつけて
     一人また一人自転車で山を下っていく。

      その上、今日は霧が深く、人の姿はぼんやりした影にしか見えなかった。
     白い霧の塊の中から「おはようございます」という声が聞こえた。
     私も大きな声で「おはよう」と応える。

      いつもの少年だ。
     山を下る中学生の中で挨拶してくれる少年が1人だけいる。
     顔も名前も住んでいる集落も知らない。
     朝の挨拶だけのつながりだ。

      きのうの日記の続きのようになるが、
     「おめえ、爺さんに挨拶していい子ぶるなっつうの。マジ、うざいぜ」なんて
     その少年が学校で嫌味を言われていたら悲しいな。

                        ※

                明日は熊本の病院で腎臓の石を割りますので、
                3日と4日のブログは休みます。

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2010.02.02 Tue 13:56:15 | 暮らし| 0 track backs, 7 comments
マジかよバーカ
     雨がびちびち降っている。
    こんな日は昼寝するか本でも読んで時間をやり過ごすしかない。

     重松清の山本周五郎賞受賞作「エイジ」(朝日文庫)を読んだ。
    東京近郊の中学生たちを題材にした小説だが、
    中学生の大人びた会話に驚き、しばらくぼんやりした。

        「おまえ、部活やめたって、マジ?」
       「はい……」声が震えた。「マジです」
       「なんでだよバーカ、こら高橋、おまえバスケ部なめてるだろ?違うか?」

                  
                      とか

        「マジ殺されるぜ。ボコられてよ、膝痛いんだべ?
       そこ、金属バットでバコーンってよ」
       「うっせえんだよ、てめえ」
       「んだ?このクソがよお……」
 

     優等生も悪ぶった奴もこんな調子だ。
    女子生徒も「マジ」は当たり前。

     日本語だから意味は分かるけれど、外国語のようにも聞こえる。
    でも、本当だろうか。
    つい最近まで小学生だった子供がチンピラみたいな口をきいているのは。
    誇張や創作ではないだろうね。
    
     言葉は時代を映して常に変わる。
    良いの悪いのと論じるつもりはない。
    そのうち老人会でも「マジかよ」
    「マジ、マジ」なんて会話が飛び交う時代が来るかも知れない。

     別にそれでもいいじゃん。
     (ちょっと投げ遣り)

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2010.02.01 Mon 15:26:50 | | 0 track backs, 2 comments
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