おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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地上に降りた蝶
         アオスジ
           風を切って海上を帆走する5隻のヨット――を連想してしまった。
           我が家の納屋の前で写真の光景がしばしば見られる。
           アオスジアゲハは一体何をしているのだろう。

           水を飲んでいるのかと思ったが、どこにも水溜りはない。
           食べ物らしきものもない。

           空を飛ぶのに飽きたのかな。
         カラス
           こちらはカラスアゲハか。
           家の裏の地下水が湧く場所でゼンマイのような管を伸ばしている。
           水を飲んでいるのだろう。

           明日から8月だというのにまだ梅雨が明けない。
           高温多湿のねっとりした大気の中で
           蝶たちがそれぞれの時を過ごしている。

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2009.07.31 Fri 14:48:05 | その他| 0 track backs, 2 comments
笑う犬
    道の駅「小栗郷」から貰った犬なので名前はオグリ。
    我が家の一員になって間もなく1年半になる。
    人間の7倍の速さで年をとるドッグイヤーに換算しても、まだ10歳の少年だ。
笑う犬 お座り、お手、お預けといった芸は何も出来ない。
それは私が教えていないからで、オグリの責任ではない。
名前を呼ばれたら私の所に走ってくる、「待て」と命じたら今している行動をやめるだけでいい、と思っているが、それも気が向いた時にしか従わない。

 その代わり私と目が合うと、写真のように唇の端を吊り上げて笑う。
哄笑でも、爆笑でない微笑だ。
この笑顔を見ていると、芸なんか覚えなくてもいいぞと言ってやりたくなる。

えっ、笑っているようには見えない?
おかしいなあ。

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2009.07.30 Thu 15:37:18 | その他| 0 track backs, 5 comments
寒さの夏は
水浸し 午前5時28分。
ヒグラシが「カナカナカナ」と鳴き出した。
雨がやんだらしい。
散歩するなら今のうち、とオグリを連れ出し、川べりを30分ほど歩いたら、また雨が降り出した。

 こんな調子だから畑がいつまで経っても乾かない。
畝と畝の間に水が溜まったままだ。
野菜が根腐れ病にならなければいいのだが。

 写真の中で白いビニールを被っているのはトマト。
トマトは雨に弱いと聞いて、梅雨入りしてから泥縄式にミニハウスを作った。
そのせいかどうか、トマトは病気にもならず、毎日赤い実を提供してくれる。

 集落の人たちは「よく降るねえ」と挨拶代わりに言ったあと、たいてい「今年は冷夏だろう」とつけ加える。
宮沢賢治の「雨にも負けず」の一節が頭をよぎる。

           日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き……


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2009.07.29 Wed 14:52:24 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
畑のヒトデ
かぼちゃ カボチャの花が咲いた。
私の手のひらより一回り大きい。
まるで畑の大型ヒトデだ。
さぞかし立派なカボチャになるだろう。

 ヒトデは漢字で書くと海星。
カボチャの花なら畑星かな。

 写真の花には写っていないが、奥に蜂が入り込んでいる花が幾つかあった。
どの蜂も横向きに倒れていて動かない。
死んでいるのかと思って花を揺すったら、もそもそ動き出した。
なんだ、昼寝していたのか。

 雨上がりの蒸し暑さは格別だもの。
無理せず、ぼちぼち働きなさいな。

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2009.07.28 Tue 15:42:03 | | 0 track backs, 2 comments
仕切り直し
草だらけ 久しぶりに日が差した。
雨水をたっぷり吸って畑の草が伸びているだろうなと覚悟していたが、案の定だった。

 写真は谷間の段々畑(6枚)の一番上の段から下の方向を見下ろしたところ。
畑の通り道の草が伸びて、耕作放棄地みたいだ。
刈って間がないのに、もうこんなに伸びたのか、おかしいな。

 「武士道と云うは死ぬ事と見つけたり」と言ったのは「葉隠」の鍋島藩士、山本常朝だ。
「百姓道とは草を刈ることと見つけたり」と私が言っても後世には残らないだろうが、そう言いたくなるほどしょっちゅう草を刈っている。

 汗を滴らせて草を刈り、ふと空を見上げたら、豪雨の間、姿を消していたツバメや精霊トンボの群れが戻っていた。
おのおの方、一緒に仕切り直しだね。

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2009.07.27 Mon 14:57:26 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
切り倒された木のお陰で
雨の裏山  九州の空は底が抜けたらしい。
止めどもなく雨が降り続く。
今朝も雨と、地鳴りのような川の音で目が覚めた。
その時、夜はまだ明けていなかった。

 我が家の裏山は、今年3月にコンクリート壁と防護柵が出来るまで、土砂崩れ危険地区に指定されていた。
山里では山のある所すべてが土砂崩れ危険地区だと思う。
だって、絶対に崩れない山なんてないもの。

 土砂崩れ防止工事ために裏山の木が数多く切り倒された。
その中には、恐らく樹齢100年を超える白梅と椿もあった。
季節になると、空一杯に花を咲かせてくれた2本の古木を思えば今でもチクリと胸が痛む。

 お陰で崖下の3戸は以前より安全になった(はず)。
この程度の雨なら多分、土砂崩れの被害にあわずに済むだろう。
そうでなければ、切られた多くの木に申し訳ないではないか。

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2009.07.26 Sun 15:34:01 | 暮らし| 0 track backs, 6 comments
明日天気にな~れ
      記録的な豪雨で各地に土砂災害が発生、多くの人が亡くなったり、
      行方不明になっている。
      お悔やみ申し上げたい。
水路 私が住む山里では24日午前3時から今日の午後2時までに208ミリもの雨が降ったが、今のところ大きな被害は出ていない。
紙一重の差の幸運というべきだろう。

 昨夜は雨漏りが激しくて、容器に溜まった雨水を時々、捨てなくてはならなかった。
寝たかと思うと、稲光りで部屋が昼間のように明るくなって目が覚めた。
少々、寝不足だが、この程度の被害で済むんだったら神さんに感謝だ。

 午前中、雨が小休止したとき谷間の段々畑の様子を見に行った。
畑は冠水していたが、土砂流入などの被害はなかった。
これも、山の神さんに感謝しなければなるまい。

 写真は山の湧き水が流れる水路。
普段の足首ぐらいの深さしかない穏やかな流れが膝上まで増水して猛り立っていた。
自然の猛威の一端を見た思いがする。

 雨は、もういい、明日天気にな~れ。

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2009.07.25 Sat 16:02:47 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
遥かなるあのころ
蓮の実 山鹿市鹿央町の古代ハス園に今年も行った。
行く時期が遅かったせいか花が少なく、蓮の実がよく目についた。
(去年は6月の末に行き、28日と29日のブログに蓮と睡蓮のことを書いている)

 蓮の花を目当てに訪れた人は残念だろうが、私は蓮の実の方が懐かしい。
若い実は如雨露の注ぎ口を思わせ、熟すと蜂の子が今にも這い出しそうな蜂の巣そっくりの、あの実だ。

 中学校の通学路になっている農道脇に蓮田があった。
学校の行き帰りに実をほじくり出し、緑色の皮をむいて生で食べた。
ほのかな甘みがあったような気がする。

 当時は、いつも腹を空かせていたから、食べられる木の実や草の実は何でも食べた。
海で拾ったアサリやハマグリを石で割り、海水で洗って食べた。
紫ウニも食べた。

 カネもモノもなかったけれど、何でもあったあのころよ。

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2009.07.24 Fri 15:10:39 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
セミ生誕の地
うつせみ セミの子たちは、この木の何が気に入ったのだろう?
どの幹や枝にも抜け殻がびっしり張りついていて、1枚の写真には到底納まらない。

 足元を見ると、ここにも数え切れないほどの抜け殻が落ちていた。
羽化の途中で息絶えたセミも何匹かいる。
暗い地中で数年間過ごし、やっと地上に出られたのに一声も鳴かずに死ぬのは無念だったろうな。

 真夜中の闇の中をセミの子たちが列を作って木に登って行く。
やがて背中が割れ、中から幼虫が反り返るようにして現れ、少しずつ少しずつ羽化する。
子供のころ、夜明け前の雑木林でセミの脱皮を息を詰めて見たことを思い出した。

 今日は夏本番の到来を告げる「大暑」だ。
暑さを掻き立てるように油ゼミが鳴いている。
彼らの命は2週間ほどだそうな。

 遠慮なく、声を限りに鳴くがいい。
うるさい!なんて言わないさ。

                空蝉に蝉のかなしみ残りけり(林翔)

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2009.07.23 Thu 16:04:54 | その他| 0 track backs, 0 comments
雨が上がり 陽が欠けて
       夜明けとともに雨がやんだ。
       オオケタデの花房の先端に名残の雨粒が光っている。
       このまま梅雨が明ければいいのだが。
タデ さて、今日は46年ぶりだという皆既日食。
熊本でも部分日食は見られる。
宇宙飛行士の毛利衛さんが「皆既日食を見たらものの見方が変わる」とテレビで語っていた。
これは是非とも見なければなるまい。

 テレビで「絶対してはいけない」と注意されたことをして“その時”を待った。
つまり、蝋燭の煤でガラスを黒くしたのだ。
小学生のころ、先生の指導で同じことをした記憶がある。
ちょこっ、ちょこっと短時間見るだけなら目を傷めることもなかろう。

 太陽は雲から出たり入ったり。
顔を出すたびにふちが欠けていった。
そして、11時ごろだったか、黒い煤ガラス越しに見る太陽は真っ赤な三日月になった。
あたりも少し暗くなったように感じる。

 なるほど、これが部分日食か。
正直に言うと、その程度にしか感じなかった。
毛利さんの言うように、ものの見方が変わったとも思えない。

 ああ、我が干からびた感性よ。 

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2009.07.22 Wed 16:55:17 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
ベタ記事にもならないけれど
崩れる 今日も降った。
一時は車のワイパーを最速にしても、ほとんど前が見えないほど降った。
シトシト、ジトジト降る梅雨のイメージとは大分違う。

 小降りになったころを見計らって谷間の段々畑に行った。
農道の路肩の崩落が拡大していることも、新たな被害もなかった。
ざっと見渡した限りでは……。

 帰りに通った峠道で道路の側面が崩れ、土砂が田んぼに流入していた。
被害を数字に置き換えたら規模、金額とも知れたものだろう。
新聞やテレビが報道することもない。

 だが、田んぼの持ち主は「大したことない」では済まされまい。
植えて間もない稲が半分も土砂に埋まれば、誰だって気持ちは暗くなる。

 屋根が飛んだ、橋が流れた、床上浸水したといった大被害の陰で、ベタ記事にもならない被害で苦しんでいる人たちがいる。
このことを忘れたくないな、と思う。

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2009.07.21 Tue 15:56:37 | 暮らし| 0 track backs, 7 comments
「川鳴り」鳴りやまず
雨 今日の雨と雷は凄かった。
軒から落ちる雨は、滴るという表現では生ぬるい。
勢いよく奔り落ちて地面を叩いた。

 稲光が閃いた直後に轟く雷鳴も恐ろしかった。
名犬オグリは尻尾を巻いて家に入りたがり、猫は部屋の隅で丸くなっていた。
ダーンという音は近くの木に落雷したのだろうか。

 屋根を修理したので、台所は雨漏りしなかったが、居間の押入れが漏り始めた。
容器を3つ置いて雨を受けながら、子供のころも同じことをしたと思い出す。
ウン10年働いて、貧から貧へ振り出しに戻る、か。

 増水した川も大きな音を立てている。
「海鳴り」という言葉があるなら「川鳴り」があってもおかしくないと思った。

 梅雨入りしてからの大雨で、農道の路肩が崩れ、軽トラが通行不能になっている。
今日の雨で、新たな被害が出ているかも知れない。
明日一番の仕事は、被害のチェックだ。
無事だといいのだが。

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2009.07.20 Mon 14:48:37 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
野の花と徒花
ヤマホトトギス 草むらでひっそり咲いているのはヤマホトトギスだろうか。
薔薇や蘭は文句なく美しいが、性に合うのは野に咲く花だと、いつのころからか思うようになった。

 野に咲く花の多くは人知れず咲いて散る。
人の目にとまり、賞賛されるのは偶然の成り行きだ。
より美しくなるために人の手が加えられ続けている薔薇や蘭とは、ここが違う。
だから野の花は、見ていて少しも疲れない。

 人間にも同じことが言える。
それぞれの分野で額に汗して働いている人は、富や権力と無縁であっても清々しい。
いわば野の花のような人たちだ。

 支持率の高さを勘違いして傲慢風を吹かす地方政治家。
テレビカメラが回ると機械仕掛けの人形のようにペラペラしゃべる国会議員や評論家……等々。

 こうした人たちは、野の花とは似ても似つかぬテレビ時代の徒花だ。
私は黙ってチャンネルを切り替え、口直しの焼酎を飲む。
コイズミ以来、政治家に利用されているテレビの罪は重いなと思う。

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2009.07.19 Sun 15:42:17 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
今日からお前は名犬だ
毒蛇 先に立って農道をぶらぶら歩いていた迷犬オグリが突然立ち止まった。
腰を引いてワッワッと草むらに向かって吠えている。
蛙、沢ガニ、バッタなど自分より弱いものが相手なら、こんな吠え方はしない。
無造作に近づいて前足で叩くか、口にくわえているはずだ。

 ひょっとしたら蛇かな?
オグリを遠ざけて覗いたら、やはり蛇がとぐろを巻いていた。
褐色の体に銭形の斑紋、黒い眼線……マムシだ。

 今年になってこれまでに水辺の草むらと栗の木の根元でマムシに遭遇している。
いずれも枯れ葉や土に溶け込んでいて、オグリが吠えるまで気づかなかった。

 犬には蛇を見つける超能力があるのだろうか。
オグリよ、今まで迷犬呼ばわりしていたが、今日からお前は名犬だ。

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2009.07.18 Sat 15:36:10 | その他| 0 track backs, 2 comments
くじら、たぬき
くじら 「国宝阿修羅展」を見に九州国立博物館(福岡県太宰府市)へ行った。
午前10時前に到着したが、駐車場は周辺の臨時駐車場を含めて、どこも満車。
駐車場に入るまで60分待ちだという。
平日で、しかも強い雨が降っていたから“門前払い”されるほど混雑しているとは思わなかった。
考えが甘かったな。

 駐車場に入るまで1時間も待つ根気はない。
それで、道の駅・小石原(福岡県朝倉郡東峰村)に寄って帰ることにした。
ここは小石原焼きの窯元50軒がひしめく陶芸の里で、これまで何回も訪れている。

 道の駅に入ろうとして、何気なく道路向かい側を見て、不思議な看板に気づいた。
「くじら、たぬき」――昔からあった看板かも知れないが、全く記憶にない。
くじらは多分、保存食の「塩鯨」だろう。たぬきは狸の肉の味噌漬けかな。

 道の駅のレジの女性に聞いたら、くじらは塩鯨で、たぬきは置き物だという。
奇妙な取り合わせだ。
それとも、福岡の人は「くじら、たぬき」の看板で、何屋さんだかすぐ分かるのだろうか。
世間は広いな。

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2009.07.17 Fri 15:52:45 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
ひどい名前だね
         屁糞蔓
           ヘクソカズラ。漢字で書けば屁糞蔓。
           こんな可憐な花にひどい名前をつけたもんだ。
           葉やクキを揉むと悪臭がするからこの名前になったそうだが、
           そんなに臭くなかったぞ。

           花言葉は「人嫌い」。
           当たり前だ。
           愛情のかけらもない名前で呼ばれたら、
           誰だって人間嫌いになるさ。

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2009.07.16 Thu 14:49:47 | | 0 track backs, 4 comments
山の草を刈る
         草前
           毎年、だいたい今ごろ山の草を刈り始める。
           夏草は猛々しく伸びて背丈より高い。
           暑いさなか、急斜面に足を踏ん張って黙々と刈る。
           5分もすれば全身汗まみれだ。
         草後
           もう無理は利かないから毎日、少しずつ刈る。
           草の下から果樹の支柱(写真中央の白っぽいもの)が見えてきた。
           草に埋もれていたのに苗木は窒息せず、元気に育っているようだ。

           このペースで刈れば栗が落ちてくるころには刈り終わるだろう。
           秋に栗を拾い、春に山菜を取り、夏に草を刈る。
           来年もまた同じことが出来るだろうか。

           出来なくなったら、しなければいい。
           山は自然に還る。
           運が良ければ果樹も生き延びる。
           それだけのことだ。

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2009.07.15 Wed 16:13:56 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
荒れ田のクワイ
クワイ フサ子ばあちゃんの田んぼでクワイが育っている。
爺ちゃんが寝たきりになり、1人では米が作れないので、耕作をあきらめた田んぼだ。

 クワイは漢字で書けば慈姑。
こりゃあ読めんわな。

 フサ子さんは、この田んぼにクワイのほか花菖蒲も植えている。
何十年も爺ちゃんと一緒に米を作った田んぼを荒れ放題にしたくなかったのだろう。

 クワイが取れたらマサ子さんは煮物にして爺ちゃんに食べさす。
爺ちゃんの大好物だったから。
クワイを食べた爺ちゃんの顔にフサ子さんにしか分からないかすかな笑みが浮かぶ。
……というのは、私の勝手な想像だ。

            くわいの芽しばし呟く神の声 関根黄鶴亭

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2009.07.14 Tue 15:16:27 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
鳥の糞に化けるなんて
羽化 ミカンの木にアゲハチョウの幼虫が2匹いた。
それぞれ目立たぬように工夫している。
どこにいるか分かりますか。

 1匹目は画面左寄りの葉の上に横たわっている。
卵から帰ったばかりの幼虫で、何やら汚らしい。
鳥の糞になりすまして天敵の鳥を欺いているのだそうな。
一体誰がそんなチエをつけたんだろうね。

 もう1匹は画面中央にいて、ミカンの葉の色にほとんど同化している。
“鳥の糞”が成長して緑の虫になる。
2匹が兄弟とは、とても思えない。

 緑の幼虫が美しいアゲハになって飛び立つころ、ミカンの葉は食い荒らされてぼろぼろだ。
命がけで変身を繰り返す蝶の努力に免じて、ミカンの被害は大目に見てやろう。
美人のアゲハには甘いね、と言われるかな。 

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2009.07.13 Mon 15:54:08 | その他| 0 track backs, 2 comments
捨てるなよ!
くりん 年に1回、集落内のゴミをひろうクリーン作戦に毎年欠かさず参加している。
今日も朝6時半から小中学生やお母さん、ばあちゃん、一部の父さんと吸殻や空き缶をひろった。

 集落が綺麗になるのは気持ちいいが何か空しい。
ゴミを投げ捨てる不心得者は年中いるのに、年に1度ゴミをひろうことに意味はあるのか?
ポーズ、自己満足、気休めではないのか?

 第一、集落のポイ捨て“常習犯”たちが誰もゴミひろいに参加しないのは、どういうわけだ。
君たちや行きずりの人がゴミを捨てなければ、クリーン作戦なんか必要ないのだよ。

 日本人は綺麗好きだと言われている。
本当かね。
誰かがひろってくれるさと、たかをくくっているのではないだろうな。

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2009.07.12 Sun 15:36:50 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
ヒョウタンツギ
白いキノコ 雨続きで湿っている庭に白いものが転々と。
小石のような、マシュマロのような、小鳥の卵のようでもある。

 どれも外れだ。
丸い胴体から細い根が土の中に伸びている。
柄はないがキノコだろう。

 きのこ図鑑で調べたら、ホコリタケの一種ではないかと思えてきた。
「若いときは白いが、老成すると褐色になり、中央の穴から煙状の胞子が出る」という。

ヒョウタンツギ 古い古い記憶の底から一つのあぶくが浮いてきた。
継ぎはぎだらけのキノコで煙(毒ガス?)を吐く漫画のキャラクターがあったよね。
手塚治虫の漫画に出てくるヒョウタンツギだ。

 時々、ひょっこり登場する脇役だったが、妙に気になる奴だった。
と言っても、ヒョウタンツギを知っている人はどれくらいいるだろうか。
私にとっても今は昔の物語だ。

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2009.07.11 Sat 15:12:29 | その他| 0 track backs, 2 comments
桔梗のように青ざめて
つぼみ 桔梗のつぼみは空気を精一杯吸い込んでいるように見える。
かつて病院で受けたCTスキャン検査でも大きく息を吸ったことを思い出した。

 頭上のスピーカーから女性の声が響く。
息を吸ってえ……そのまま止めて動かないで下さい。
……ハイ、楽にしていいですよ。

 息を吸って、止めて、吐くことを何回か繰り返した。
ただでさえ病院嫌いの検査嫌い。
造影剤の注射で全身が熱くなっていたから、なおさら気分が悪い。

 検査中の私は桔梗のように青ざめて息を貯めていたに違いない。
花が開き、息を吐き出したとき、桔梗もホッと安堵するのだろうか。

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2009.07.10 Fri 15:18:44 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
夜の客
夜の客 山里は昼間でも人通りが少ない。
日が暮れたら車の往来もパッタリ途絶える。
夜訪ねてくる人は皆無だ。

 そんな中、このところ毎晩訪ねて来る客がいる。
イモリと青蛙の珍コンビだ。
2匹は曇りガラスに張りついて、明かりに集まる蛾をじっと待つ。
実に辛抱強い連中だ。

 蛾が現れると、するする動いてパクッと食べる。
滅多に失敗しない。
青蛙よりイモリの動きが速いようだ。

 焼酎の水割りを飲みながら、頑張れイモリ、負けるな青蛙と応援する。
タレント知事と政党の田舎芝居や、お笑い芸人のバカ騒ぎよりずっと面白い。

 明日もまたおいで。

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2009.07.09 Thu 15:57:42 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
僕の名前は小小坊
小小坊 藪の中で咲いている白い花はシャンシャンボだ。
シャシャンボと記している図鑑もある。
漢字で書けば「小小坊」。
中国の腕白坊主の名前みたいだ。

 もちろん、最初から小小坊を知っていたわけではない。
この名前にたどり着くには、それなりに苦労したが、苦労話は読まされる者には退屈だろうから省略する。

 さて、小小坊とは何者か。
簡単に言えば野生のブルーベリーだ。
ブルーベリーによく似た実は小さいが、たいそう甘いという。

 近所の婆ちゃんに花の写真を見せたら、「あっ、ミソッチョだ。懐かしかね」と言った。
「子供のころ、よく食べたよ。シャンシャンボ?聞いたことなかよ」とも。
山里ではミソッチョと呼ぶんだね。

 実がなったら食べて報告しよう。
ただし、物忘れがひどいから、もし覚えていたら、の話ですが。 

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2009.07.08 Wed 14:51:25 | | 0 track backs, 2 comments
害虫の被害なんて
       写真は今年植えたばかりの葡萄の葉だ。
       虫に食い荒らされて見る影もない。
       小指の爪のように小さいマメコガネのしわざだ。
       地元では、マメコガネをなぜかガネンズと呼んでいる。
葡萄の葉 ガネンズ一家のゴロツキ達は、ハクサイやキャベツには目もくれない。
青虫の縄張りには手を出さない程度の仁義は心得ているようだ。
その代わりコンニャク、葡萄、柳、ワレモコウなどに群がり、葉が透け透けになるまで食べ尽くす。

 憎っくき連中だが、農薬をぶちまけて皆殺しにしようとは思わない。
人間が自分の利害を根拠に益虫だの害虫だのと決めつけているだけで、彼らは単に生きるために食べている。
人類を絶滅させられるだけの核兵器を貯蔵し、飽くなき経済活動で環境破壊を続ける人間が、被害者ヅラする方がおかしい。

 人類が滅びるとすれば、原因は害虫や害獣ではない。
地球上で最も凶暴な人類の傲慢と争いだろう。

 虫に食われた葡萄の葉から、人類滅亡まで話を広げるのは、飛躍が過ぎましたね。

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2009.07.07 Tue 16:27:45 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
白い追憶
      木下闇に咲くドクダミは清楚で、気品すら感じる。
      ただし、見てる限りにおいて、だ。
      うっかり触れたりすると、たちまち悪臭が立ち込め、
      清楚どころではない。
ドクダミ 子供のころ、虫に刺されたり、切り傷が出来たらドクダミの葉を揉んでつけたらいいと教えられた。
散々お世話になったのに悪口を言うのは気が引けるが、あの匂いはいまだに苦手だ。

 ドクダミの花言葉は「白い追憶」だという。
私にとっての白い追憶は、勤め人になって初めて配属された秋田の雪だ。

 吹雪の日、8階建ての県庁・県警本部ビルが白いベールに包まれ、道路反対側から見えなかった。
風の強い日は天から雪が降るのではなく、地面から吹き上げてくるものと知った。
居酒屋の暖簾をくぐるときは、まず肩の雪を払い落としたものだ――といった秋田時代の白い追憶は、止めどがない。
 
 ドクダミに関わる白い追憶はないかと考えてみた。
古いなじみなのに何一つ思い浮かばないのは、もどかしく、寂しいことであった。

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2009.07.06 Mon 15:10:36 | | 0 track backs, 0 comments
蝶の雨宿り
キアゲハ 遠くで雷が鳴っている。
暗雲が低く垂れ込め、いつ雨が降ってもおかしくない。

 野菜苗を育てるビニールポットを納屋で整理していたら、目の前を蝶が横切った。
しばらく納屋の中を飛んでいたが、ふいにポットにとまった。

 キアゲハではないかと思う。
飛んでいるところは時々見掛けるが、こんなに近くで見るのは初めてだ。
尾の根元の赤い模様が綺麗だ。

 雨が音を立てて降り出した。
蝶は動かない。
雨宿りするつもりかな。
ひょっとしたら、雨を予知して納屋に飛び込んで来たのかも知れない。
           
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2009.07.05 Sun 15:42:04 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
秋の話は早いかな?
         ぎんなん
           朝早くからウグイスがしきりに鳴いている。
           梅雨はまだ明けていない。
           秋の話をするのは早いかな?

           写真は秋に黄色く熟すギンナンだ。
           1円玉の大きさの青い実がびっしり生っている。
           地面には自然摘果の実が落ちていて足の踏み場もない。
         くり
           栗の木には人差し指と親指で作った輪ほどのイガグリ君が
           しっかり自己主張していた。
      
           夏が終わって突然、秋になるのではない。
           自然界は早くから先々の季節の準備をしている。
           海や川の水の色、風の音、草木のたたずまいで、それが分かる。

           万物は生生流転し、何ごとも常ならず。
           季節に敏感だった昔の人は
           自然のちょっとした変化にも無常を感じていたに違いない。

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2009.07.04 Sat 15:11:38 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
迷・迷コンビ
泥 谷間の段々畑で迷犬オグリを放したら顔を泥まみれにして帰って来た。
暴れ梅雨で出来たぬかるみで、泥遊びをしてきたのだろう。

 もう少し大人になってもいいのにオグリはやることが幼稚で困る。
野菜の苗を抜く、畝に穴を掘る、長靴をかじる、煙草の吸殻を拾ってくわえ煙草で歩く……等々。
これでは「迷犬」の「迷」を外すわけにはいかない。

 ここまで書いて我が身をかえりみたら、とっくの昔に不惑の年を過ぎているのに、いまだに迷ってばかり。
オグリのことを笑えやしない。

 迷犬と迷い人の迷・迷コンビ。
似たもの同士で仲良く生きていきますか。

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2009.07.03 Fri 15:39:09 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
秘め事
撫子 迷犬オグリと散歩に行く山道にナデシコが咲いている。
「綺麗だな」と素直に感心する。
しゃがんで眺めることもある。
だが、オグリは何の興味も示さない。
早く行こうよ、と紐を引っ張るばかりだ。

 大昔に読んだので記憶は曖昧だが、太宰治が「人間と動物の違いは、人間には秘め事があり、動物にはないことだ」というようなことを書いていた。
なるほど、単純なオグリに秘め事があるとは思えない。

 もう一つ人間と動物の違いを挙げるなら、動物には美醜を見分ける能力がないことだ。
うっとり花を見ている犬や猫や狸に出会ったことがありますか?

 「それは違う」と足元でオグリが言った。
「僕たちは鋭い嗅覚で何百メートルも手前から花を鑑賞しているのですよ」と。

 ほんまかいな。

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2009.07.02 Thu 15:20:31 | | 0 track backs, 0 comments
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