おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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耳に残る川の音
濁り水 きのう今日と空のタガが外れたみたいに雨が降った。
大雨洪水警報や土砂災害情報が出て集落の川べりに住む1世帯3人が公民館に避難した。

 雨の音に、増水した川の音が重なり、テレビがよく聞こえない。
眠ってからも、枕の下を川がごうごうと流れているような気がして、何度も目が覚めた。

 朝、雨の切れ目に迷犬オグリを連れて散歩。
普段は魚が透けて見える穏やかな渓流が、濁りに濁って逆巻いていた。
数年前、この流れが護岸壁を何ヵ所も引き剥がしたことがある。
自然を甘く見てはいけないな、と改めて思った。

 午後になって雨は峠を越えたようだ。
雨の神さん、どうかお手柔らかに。

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2009.06.30 Tue 15:06:44 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
夢のような合歓の花
合歓 終日、断続的に吹き降りが続いた。
さすがに畑で働く人の姿はない。

 雨が似合う花といえば、まず紫陽花だろうが、合歓(ネム)の花も負けていないことを初めて知った。
糸のようなおしべの1本1本に宿った雨の雫が大きく膨らんでは落ちていく。
暗い空と柔らかな色調の赤い花……見事な取り合わせではないか。

 高校生のころ、色つきの夢をよく見た。
合歓の花のような明るい色彩が多かったと思う。
「今日はどんな夢を見るだろう」と楽しみにして寝たものだ。

 今は滅多に夢を見ない。
見たとしても、目が覚めたときには、どんな夢だったか大抵忘れている。
道に迷ったり、高い所から落ちた夢だけは、かすかに覚えている程度だ。

 月に1度でいい。
合歓の花に埋もれて、ゆったり眠っている夢を見たいものだ。

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2009.06.29 Mon 17:24:13 | | 0 track backs, 0 comments
区役という名の苦役
          草刈り前
            朝7時半に集合して県道脇、川の土手、山道の草を刈った。
            各戸から1人ずつ参加して行う区役だ。

            上の写真は川の土手。
            4月に1度刈っているのに、もうこんなに草が伸びている。

          草刈り中
            急斜面に足を踏ん張って黙々と刈っていく。
            予報が外れて雨は降らなかったが、全身汗でびっしょり。

          草刈り後
            見違えるように綺麗になった。
            ここが済んだら川の対岸、そのあとは峠道へと場所を変えていく。
            
            他の班もそれぞれの持ち場で頑張っている。
            当然のことながら年々高齢化するので作業は楽ではない。
            いつまで続けられるだろうか。

            4時間後に草刈りは終わった。
            缶ビールを1本貰って帰ったが、飲む元気はなかった。

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2009.06.28 Sun 15:08:35 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
孤高から普通のおっさんに
  谷間の段々畑を縄張りにしている数匹の鬼ヤンマは、とても人懐こい。
  草刈り機のエンジン音を聞きつけて、私の周りに集まってくる。
  木陰で休んでいると、すぐ近くの草の葉にとまり、緑色の目でじっと私を見る。
鬼やんま 人差し指を立てて、「この指とまれ」と言ってみた。
トンボは、指にはとまらなかったが、身を翻して帽子のひさしにとまった。

 子供のころ、一度でいいから鬼ヤンマを捕まえたいと、どれほど願ったことか。
だが、鬼ヤンマは数が少なく、高い所を高速で飛ぶので手が出なかった。

 憧れだったトンボが、いま手の届く所にいる。
子供たちが捕虫網片手にトンボを追い回さなくなったから、人間に対する警戒心が遺伝子から消えたのだろうか。

 捕まえられる心配がなくなったことは、トンボにとって幸せなことに違いない。
「よかったな」と思う半面、あの孤高のトンボが普通のおっさんになったような寂しさも感じるのである。

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2009.06.27 Sat 15:50:04 | その他| 0 track backs, 4 comments
赤い空
赤い空 理由は分からないが我が家で夕焼けが見られるのは年に2~3回しかない。
昨日はその滅多にない夕焼けだった。
何か良いことが起きる吉兆だといいのだが……。

 庭に出て呆然と空を見る。
足元で迷犬オグリも空を見上げている。
赤々と燃えていた空は、みるみる色を失い暗黒の世界になった。

 人の一生を一日に置き換えるなら、私は今、たそがれの時間だろう。
夕日のように最後に輝くこともなく、平々凡々と日々、老いていく。
それでいいと思う。
数え切れぬ愚行を重ねながら、ともかくもここまで生きて来られたのだから。

 明日もまた、畑仕事で汗を流そう。
最期の日は慌てなくてもやって来る。
なんくるないさあ。

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2009.06.26 Fri 15:58:19 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
命短し、光れよ蛍
ホタル  庭の小枝に蛍がいた。
朝日が差す時間だったから、もう光ってはいない。

 家の近くの川には蛍が沢山いる。
青い光を曳いてスーッと飛んだり、呼吸でもしているかのように光を点滅させたり……。
暗闇の中で蛍を眺めていると、現実世界から幽冥界へ一歩迷い込んだような気分になる。

 風に乗って我が庭にも蛍が漂ってくる。
小枝にいた蛍も、そのうちの1匹だろう。
飛んだり光ったりするのが楽しくて、家に帰りそびれたのだろうか。

 蛍の寿命は、せいぜい10日だそうな。
成虫になってからは餌を食べず、夜露で飢えをしのぐという。
文字通りはかない露の命だ。
命短し、光かれよ蛍。 

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2009.06.25 Thu 15:48:04 | その他| 0 track backs, 0 comments
天神さんの罰が当たった
露 雨の上がった朝の畑で、サトイモの葉に宿った露が風に吹かれて形を変えたり地面に落ちたりしていた。
足元の草の葉にも露の丸い玉がきらきら光っている。
宝石なんか、いらないな。

 小学生のころ、サトイモの葉の露で墨をすると字が上手になると聞いた。
実際にやってみたが、一向にうまくならなかった。

 梅干しの天神さんを食べたら字が下手になると言われたこともある。
天神さんとは梅干しの種の中にある実のこと。
塩味と酸味が沁みた実は美味しくて、梅干しを食べたら必ず種を噛み砕いて実も食べた。
懐かしい天神さんをもう一度食べたいと思うが、今の私には種を噛み割る力はない。

 私は字がとても下手だ。
手紙や葉書を書くのは苦痛だし、展覧会や冠婚葬祭の受付で記帳を求められると、目の前が暗くなる。

 子供のころ、天神さんを食べ過ぎた罰が当たったに違いない。

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2009.06.24 Wed 15:47:41 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
何が屑なもんですか
にんじん 集落を二つに割って流れる川の対岸に山水の湧く場所がある。
早朝、軽トラで畑に行く途中、ちらっと横目で見たら、Sさん夫婦がしゃがんで何かを洗っていた。
手元に赤いものが見える。
ニンジンだろうか。

 月1回の集会で、隣に座ったSさんに何を洗っているのか尋ねると、やはりニンジンだった。
ここ数日、ニンジンの出荷に追われているという。

 話はそれで終わったつもりだったが、今日の昼、Sさんの奥さんがニンジンを届けてくれた。
恐縮する私に「屑だから遠慮しなくていい」と言う。
何が屑なもんですか。

 きのうはナス、今日はニンジン。
みんな優しいな。

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2009.06.23 Tue 15:37:42 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
ナスが大きくて何が悪い?
大ナス がらがらっと玄関が勢いよく開いて
「お~い、おるかぁ!」と呼ぶ声。
Tばあちゃんだ。
身長140センチ足らず、体重も40キロしかないのに声と態度はでかい。

 今日は雨の中、ナスを届けてくれたのだった。
大きく育ち過ぎた“規格外”で、出荷しても農協は受け付けてくれない。
道の駅でも気味悪がって買ってもらえないだろう。
自分たちだけでは食べ切れないし、牛に食わせるのはもったいないから貰ってくれという。

 なるほど威風堂々、350mlの缶ビールを圧倒している。
後で量ったら、大きい方のナスは長さ33センチ、胴回りは27センチもあった。

 「牛に食わせるのはもったいないから」と言ったのは、私に気兼ねさせないための思い遣りだ。
もちろん、ありがたく頂いた。
ナスが大きくて何が悪い?

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2009.06.22 Mon 15:46:08 | 暮らし| 0 track backs, 6 comments
夜咲くユウスゲ
きすげ 今日から天気は下り坂になるそうだ。
なるほど、空はどんより曇っている。
雨が降り出す前に一仕事しようと、朝6時に谷間の段々畑へ行った。

 木の苗を育てている畑の草むらにレモンイエローの花が一輪咲いていた。
ユウスゲ(別名キスゲ)だろうか。

 ユウスゲは夕方から咲き始め、翌朝にはしぼむ。
従って「咲いていた」というより、「咲き残っていた」というべきかも知れない。

 いずれにしても、しぼむ前の花を見ることが出来た。
早起きは三文の得だ。

 あと1カ月もすると阿蘇の大草原に無数のユウスゲが咲く。
是非見たいと思うのだが、満開になるのは真夜中と聞けば二の足を踏む。
今日の所は一輪のユウスゲから、月光を浴びて咲く阿蘇のユウスゲの壮観に思いを馳せることにしよう。

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2009.06.21 Sun 16:01:19 | | 0 track backs, 2 comments
李下に冠を
もも 幼稚園の庭に園児の数より多い桃が生っていた。
遠目で見ても桃より実が小さい。
桃ではなく李(スモモ)かも知れない。

 中学生のころ野尻湖(長野)の林間学校でスモモを沢山食べた。
酸っぱかったなあ。

 今日は幼稚園が休みで園内はひっそりしている。
中学生のころを思い出して、綺麗な実に触れてみたいと思った。
もちろん、一粒たりとも盗る気はありませんよ。

 でも、やめた。
李下に冠を正さず、だ。

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2009.06.20 Sat 14:34:08 | その他| 0 track backs, 0 comments
急ぎなさんな
         ウリ
           カラスウリ(あるいはその仲間?)が咲いていた。
           カラスウリは7月から8月にかけて咲き、10~11月に朱赤の実をつける。

           まだ梅雨のさなかの6月。
           少し早過ぎないか。
    
           そんなに咲き急ぎなさんな。
           慌てなくても夏は来る。
           夏が去れば嫌でも秋冬になる。

           のんびり行こうよ。

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2009.06.19 Fri 15:40:51 | | 0 track backs, 0 comments
しぶとく生きろ松本さん
マツモト いっちょん雨が降らんなあ。
9日に梅雨入りしてから10日目になるが、しっかり雨が降ったのは1日だけではなかったか。
雨が降ったら大威張りで畑仕事を休んで遊び歩こうと思っていたのに当てが外れた。

 それで今日は雨とは関係無しに自主休業して阿蘇に出掛けた。
阿蘇のふもとの大津町の気温が28度。
阿蘇山上は19度。半袖シャツでは少し寒く感じる。

 あちこち徘徊して最後に阿蘇野草園(阿蘇郡高森町)に立ち寄った。
園内の草むらに赤い花が咲いていた。
説明版にツクシマツモト(ナデシコ科)阿蘇の特産で6~7月、鮮やかな朱赤色の美花を咲かせるとある。

  ツクシマツモトは筑紫松本と書く。
同じナデシコ科センノウ(仙翁)属の松本仙翁(マツモトセンノウ)とは、どういう関係なんだろう。

 ややこしい話はこれくらいにして、どちらの松本も日本で自生しているのは阿蘇だけらしい。
雄大な阿蘇のふところに咲く絶滅危惧種。
末永く生きのびよ、と祈らずにはいられない。

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2009.06.18 Thu 17:11:21 | | 0 track backs, 0 comments
甘いっ!
ツルコウゾ 山道で金平糖に似た赤い実を見つけた。
一つ食べてみる。
甘いの何の!ほとんど酸味がない。
グミ、桑の実、木いちごなど、これまで食べた野生の草の実、木の実の中で一番甘いと思う。

 木の名前は多分、ツルコウゾ
あるいは同じクワ科仲間のヒメコウゾかも知れない。

 ツルコウゾだとすると、全国どこにでもあるありふれた木ではないそうだ。
九州、山口、四国の限られた場所にしか分布していないと図鑑に書いてあった。

 あなた、ツルコウゾの実を食べたことがありますか。
おや、ない?それは残念……なんて自慢したくなるね。

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2009.06.17 Wed 16:08:18 | 食べる| 0 track backs, 0 comments
お前は、まだ噛めるか?
かまきり ネギの葉に3センチ足らずの少年カマキリがいた。
指を近づけると小さな斧を振り上げた。
気の強い奴だ。

 中学時代の友人、竹山も気が強かった。
クラスで一番体が小さかったが動きが速く、相手が複数であれ上級生であれ、ひるむことなく喧嘩した。
殴られ、組み伏せられたら、所構わず噛みついた。
そのうち、竹山に喧嘩を売るものがいなくなり、彼は番長になった。

 卒業後、漁師の父親を手伝っていたが、今はいい爺さんになっているはず。
竹山、お前は、まだ噛めるか?
噛みついてでも勝とうとする気力があるか?

 俺はもうピーナツも噛めないよ。

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2009.06.16 Tue 15:42:15 | その他| 0 track backs, 0 comments
猫、マタタビを喜ばず
         マタタビ 葉
           猫がマタタビに酔うというのは本当だ。
           枝をやると、頬を摺り寄せ、抱きしめ、皮をかじる。
           恍惚として目を閉じ、よだれを垂らすこともある。

           林道を走ったついでにマタタビの枝を1本、猫の土産にすることにした。
           花期には葉の表面が白くなるので、
           遠くからでもどこにマタタビがあるか分かる。

           葉の表面は刷毛で白い塗料を塗ったような感じだ。
           ずいぶん、雑な塗り方だね。
         マタタビ 花
           木に近づくにつれて圧倒的な香りに包まれる。
           下向きに咲く小さな白い花が強い芳香を放っているのだ。

                   またたびの花をやさしと折れば匂ふ(山口青邨)

           この句はうそっぽい。
           「折れば匂ふ」といった生易しい匂いではないのだ。

           ところで、猫は土産のマタタビに見向きもしなかった。
           女心と猫は、しばしば理解を超える。

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2009.06.15 Mon 15:06:33 | | 0 track backs, 0 comments
ネギ君ようこそ
         ねぎの種
           ネギ坊主が枯れて種を宿した。
           袋を破るとゴマ粒より小さな黒い種が出てきた。
           こんな微細なものから香り豊かな青い葉が育つ不思議さよ。

           ネギは、これまで苗を買っていた。
           今度は種をまいて自分で苗を育ててみよう。
           種が芽を出し、ネギになったら、「ようこそ」と言ってやろう。

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2009.06.14 Sun 15:58:12 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
茨の道はつらいけど
          野茨
            茨の道を歩くのはつらい。
            比喩ではなく、猛々しく茂っている野イバラの話だ。
            鋭いとげが服を捉え、皮膚を刺す。
            鬱陶しいったらありゃしない。

            草払い機で刈ろうと思うが、花を見たら気持ちが揺らぐ。
            こんな気品のある香りのいい花を切り倒していいのかな、と。
            せめて花が散るまで待ってやろうか。

                憂ひつゝ岡にのぼれば花いばら(蕪村)

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2009.06.13 Sat 16:25:50 | | 0 track backs, 0 comments
青虫チェックを怠けたばかりに
虫食い キャベツに青虫がついていない日が続いた。
今年は青虫が発生しないかも知れないと甘く考えて、チェックを怠ったのが間違いだった。

 その結果、数日後にキャベツはご覧の有様になっていた。
青虫が一つの株に30匹以上いて、せっせとキャベツを食べている。
見落としていた糸のような幼虫が4,5日でぐんぐん大きくなったのだろう。

 ピンセットを使って駆除し、1時間後に見回ると、畑全体でまた数十匹の青虫を見つけた。
まるで湧くが如し、だ。

 根気よく駆除を続ければキャベツは内側から新しい葉を伸ばして玉を結ぶ。
ただし、大きく立派な玉は望めない。

 畑仕事は、どんなに一生懸命やっても必ず報われるとは限らないが、手を抜けば大抵ひどい目にあう。
これは他の仕事でも同じではないかな。
青虫に教えて貰わなくても分かっていたことだけれども。

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2009.06.12 Fri 15:53:09 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
もう頑張らなくてもいいぞ
         折れた枝
           雨上がりの朝、栗林に行くと栗の大枝が折れていた。
           きのうの雨風は弱くはなかったが、太い枝をへし折るほど
           強かったとは思えない。
           一体何があったのか。

           花を沢山咲かせ、秋の実りを約束してくれていたのに
           一寸先は本当に分からない。
         
         折れ口
           栗の木は固い上に繊維がねじれているので
           割って薪にしようとしても斧の刃を弾き返す。

           だが、虫には弱く、木の内部が虫に食い荒らされて
           しばしばトンネルのようになっている。
           こうなると、大したことのない雨風にも耐えられない。

           今回の折れ口も虫食いと水の浸入による腐敗でもろくなっていた。
           こんなにひどく蝕まれていたのに、何事もないかのように
           地中から水や栄養分を吸い上げ、花を咲かせていたのか。

           力尽き、地上に横たわる栗の枝は痛ましい。
           「よく頑張った。もう頑張らなくてもいいぞ」と声を掛けたのだった。

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2009.06.11 Thu 16:00:52 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
蛇の目
番傘 小さな番傘を差したキノコの精が肩を寄せ合っている。
何を話しているのだろう?

 子供のころ、傘と言えば番傘のことだった。
竹の骨に油紙を貼った少し重い傘だ。
傘を開くと油の匂いがした。

 今では高級品の蛇の目傘もあった。
あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかい うれしいな……」(童謡『あめふり』)と歌った記憶がある。
蛇の目傘を知らない今の子供は「蛇の目」を「ヘビの目」と読みはしないか。
「ヘビの目をした母さんが迎えに来たら怖い」なんて言ったら、作詞した北原白秋は泉下で頭を抱えるだろう。
       
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2009.06.10 Wed 15:18:35 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
妖しい花 アジサイ
七変化 九州から東海まで梅雨入りしたというニュースを見たとき、雨はまだ降っていなかった。
それから数時間経った夕方の今も降っていない。
予報によると、今日遅くと明日は雨だが、それ以降しばらくは降らないそうだ。
梅雨入り宣言していいのかな?
開票率0%で当確を打つ選挙報道を思い出したのだが。

 雨にはアジサイ、ハス、花ショウブといった花がよく似合う。
写真のアジサイは関西から私と一緒に山里へ移住して来た。
その時は鉢植えだったが、地面に植えたらめきめき大きくなり、今や私の身長を超える。

 雨の日か、どんより曇った空気の重い日、アジサイは妖しい光を放つ。

           紫陽花や身を持ち崩す庵の主(永井荷風)

 いえ、私には覚えがありませんよ。

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2009.06.09 Tue 15:37:42 | | 0 track backs, 2 comments
シラミという名の“くっつき虫”
しらみ 草むらにミリ単位の赤いつぼみが沢山あった。
どんな花が咲くのか気になって毎日見ていたが、咲く様子がない。

 ひょっとしたらつぼみではないのか?
植物図鑑で調べたら、オヤブジラミ(雄藪虱)の実らしいことが分かった。
なるほど、実の表面にトゲトゲがびっしり生えている。
これで、動物や人間の服にくっついて移動するからシラミ呼ばわりされるのだろう。

 まあ、いいじゃあないですか。
薄紅色のこんな可愛いシラミなら、遠慮なくくっつくがいい。
どこにでも連れて行ってやるさ。

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2009.06.08 Mon 15:44:14 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
まだ間に合うだろうか
         孵化
           納屋の隅で蝶が羽を震わせていた。
           指を近づけても逃げない。
           羽化したばかりかも知れない。

           花、昆虫、鳥、魚……地球上の生物の色彩とデザインには
           いつも驚嘆させられる。
           こんな綺麗なものを誰が創造したのだろうと思う。
           (この蝶は私の好みではないが、非凡な意匠であることは認めよう)

           灼熱の玉だった地球は46億年かかって今の美しい地球になった。
           その地球にも寿命があるという。
           寿命が尽きる前に地球を壊すものがあるとすれば
           一番賢いはずの人間だ。

           滅亡の兆しが、はっきり目に見えなければ人間は本気にならない。
           本気になっても、その時はもう遅い。
           まだ間に合うだろうか?

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2009.06.07 Sun 15:58:18 | その他| 0 track backs, 6 comments
許せよ白梅
         青い梅
           ミニ果樹園で2種類の梅を収穫した。  
           ↑の梅は梅酒にしようと思う。

           我が家には一生食べても食べ切れない梅干しがある。
           裏山の梅の古木が毎年、惜しみなく恵んでくれたものだ。
           その古木も土砂崩れ防止工事のため、昨年暮れに切り倒された。

           今年は空いっぱいに広がる白梅の変わりに
           コンクリート壁がそそり立つ寂しい春だった。
         
         小梅
           ↑の小梅は少し熟れ過ぎている。
           ジャムにするしかないか。
           多めに砂糖を入れても酸っぱいだろうな。

           その酸っぱさには梅の古木を救えなかった苦味もあるに違いない。
           白梅よ、許しておくれ。

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2009.06.06 Sat 14:44:56 | 食べる| 0 track backs, 0 comments
カラスをナメたらいけない
ポッド 谷間の段々畑に植えた枝豆の様子がおかしい。
水に漬けて少し根が出た種を300粒ほど植えたのに、地表に芽を出したのは4本だけ。
埋めた場所を掘ってみたが、豆は消えていた。

 根切り虫や夜盗虫なら豆の残骸が残っているはず。
イノシシや ウサギ、野ネズミが畝に痕跡を残さずに豆を食べられるとは思えない。
十中八九、カラスの仕業だ。

 カラスは、いつもどこかで私を見張っている。
荷物と一緒に犬用のご褒美(餌)を置いてその場を離れたら、たちまち餌だけ食べられた。
以前にも「ゴンベが種まきゃカラスがほじくる」を体験したことがある。

 賢いカラスを甘く見たこちらが悪い。
しょんなか。一からやり直しだ。
今度はポッドである程度、苗を育ててから植えてみよう。
カラスは「お疲れさん」と杉の梢で笑うだろうな。

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2009.06.05 Fri 15:47:34 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
壁叩き
サボテン 棚田の石垣にサボテンの黄色い花が咲いていた。
犬と散歩する道路脇の田んぼで、近くに民家はない。
田んぼの持ち主のTさんは「誰が植えたんかねえ」と気のない様子だ。

 サボテンは多分、ウチワサボテン。
このあたりでは“壁叩き”と呼んで、庭や鉢に植えている家が多いそうだ。

 それにしても、わざわざ石垣の隙間に植える人がいるだろうか。
私は、野ネズミが隙間に貯蔵したサボテンの種が成長したと推理している。
あとで食べようと仕舞い込んだまま忘れてしまった間抜けなネズミ。
年々、物忘れがひどくなる自分をかえりみたら、「間抜け」は他人事じゃないな。

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2009.06.04 Thu 14:48:16 | | 0 track backs, 2 comments
贅沢な時間
         槙
           久しぶりにまとまった雨が降った。
           田植え前後の農家はほっとしているだろう。

           廊下の窓越しに写真の光景が見える。
           うるさいほど鳴いていたウグイス、ホトトギス、コジュケイの声が聞こえない。
           聞こえるのは雨と川の音。それに蛙のつぶやき。

           廊下の寝椅子で本を読む。
           景色を眺める。雨音を聞く。
           いつの間にか眠っていたりする。

           お金では買えない贅沢な時間が静かに流れていく。

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2009.06.03 Wed 14:45:37 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
ヨモギの復讐
   畑に侵入したヨモギが異常繁殖して、ラッキョウを圧倒している。
   ラッキョウの玉太りが悪いのは、彼らが養分を横取りしているからに違いない。
   野草が少々生えても大目に見ているが、今度ばかりは堪忍袋の緒が切れた。
ヨモギの根 ラッキョウを収穫したあと、ヨモギを懲らしめてやると心に決めた。
老いの一徹、貧の意地、虚仮(こけ)の一念だ――そんなに力むこともないんだけどね。

 ヨモギは、刈っても抜いても焼いても、根が地中に残っていればまた生える。
1センチのかけらからでも、ひげ根を伸ばし芽を出す。
それでまず、ヨモギを片っ端から手で抜いた。
次に地中に残っている大小の根をふるいにかけ、手探りで集めた。

 幅1メートル、長さ10メートルほどの畝1列に埋まっていた根っこが上の写真だ。
土の上を3時間以上這い回って集めた根が肥料袋6袋分。
だが、まだ地中に根が残っているし、手つかずの畝も8列ある。

 パンドラの箱を開けてしまったのではないかという不安が頭をよぎった。
中途半端でやめたらヨモギは必ず勢いを盛り返す。
怒れるヨモギの復讐が怖い。

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2009.06.02 Tue 16:19:21 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
黒い小さな蜂
蜂 絹さやとグリーンピースの収穫がほぼ終わった。
そろそろ竹の支柱を片付けなくてはならない。

 さて、次に何を植えようかと考えながら豆を点検していたら、巣を作っている小型の黒い蜂と目が合った。
羽をぶんぶんと震わせているのは威嚇のつもりだろう。

 この蜂で思い出したことがある。
集落のBさんが草刈り中に蜂に刺され、頬が腫れ上がった。
そのときBさんは「黒い小さな蜂が顔めがけて一直線に飛んで来た」と言っていた。
刺された瞬間、キリで突かれたように痛かったという。

 Bさんを刺した蜂と豆のつるに巣を作っている蜂は同類ではあるまいか。
不用意に豆を片付けたら蜂は怒って攻撃してくるに違いない。

 蜂には気の毒だが、卵を生みつける前の早い時期に巣を撤去してしまおう。
蜂の留守を狙ってやるしかないかな。
厄介なことになったものだ。

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2009.06.01 Mon 16:11:35 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
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