おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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3日遅れの古新聞
       オクテふきのとう

 私が借りている山林や畑の周辺で、ようやく“野生の”フキノトウが採れ始めた。
昨年に比べて40日以上も遅い。
一体、何があったのだろう。

 栽培品種のフキノトウは、早々と年末に出荷が始まる。
フキノトウを見ると、「おや。もう出たか。春遠からじ、だな」と思うが、年末のフキノトウは、早春の味というには、いかにも早い。

 だが、明日から3月になる今ごろになって、「フキノトウが……」と言っても誰も興味を示すまい。
「3日遅れの古新聞、読む気があるなら買っとくれ」なんて戯れ歌が、昔ありましたな。 

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2008.02.29 Fri 16:52:21 | 食べる| 0 track backs, 4 comments
梅を伐るな
       裏の白梅

 裏山の白梅が、今年も沢山の花を咲かせた。
満開は昨年より2週間ほど遅い。
寒い日が続いたせいかな。

 梅の季節に梅が咲いて何の不思議もないが、今年は少し違う感慨がある。
裏山は「急傾斜地土砂崩壊危険地域」に指定されていて、昨年、むき出しの巨岩を鋼鉄のロープで縛る工事が行われた。
工事の邪魔になる梅を切る話もあったのだが、工事会社との話し合いで伐採を免れた。
それで、命拾いした梅の古木が全身で歓喜の万歳をしているように見えるのだ。

 新年度になったら第2期工事が始まる。
自分たちの都合で梅を伐るのは人間の傲慢だろう。
今年も伐らずに済みますように。

               黎明に白梅の精舞いにけり(沢太郎)

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2008.02.28 Thu 17:28:19 | | 0 track backs, 2 comments
犬猫の仲 補足
 逃げる猫と、どこ吹く風の子犬。
なかなか1枚の写真に納まらない。
きのうの「犬猫の仲」に添えたかった写真が、今日になってようやく撮れた。
       対面上

 クーラーの屋外機の上で固まっているのはミー子。
来客があったら、いそいそと走り寄り、見知らぬ人でも体を擦りつけるのに、犬は苦手のようだ。
薪の陰からじっと様子を伺うばかり。
       対面下

 一方、オグリは猫など眼中にない。
遊び疲れて、寝てしまった。

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2008.02.27 Wed 16:42:52 | 暮らし| 0 track backs, 6 comments
犬猫の仲
猫2匹  道の駅小栗郷から雑種の子犬・オグリを貰ってから10日が経った。
よく食べ、よく遊ぶ腕白坊主に育ち、夜鳴きもしなくなった。

 当初、先輩の猫たちにいじめられはしないかと心配だったが、意外なことに弱いのは猫だった。
オグリに近づくどころか、姿が見えると方向転換して逃げる。
猫を抱いてオグリに対面させようとすればパニック状態になる。
土間で飼っているオグリを座敷に上げたりしたら、居場所をなくした猫たちは荷物をまとめて家を出るに違いない。

 これまでに犬は3回、猫は1回飼ったことがあるが、犬猫を同時に飼うのは初めて。
どうやったら仲良く共存させられるか見当もつかない。

 朝から雨でヒマだったので(お天気でもヒマだが)、参考になる本があるかどうか書棚を探して、以下の本を見つけた。

  『犬を真面目に考える――行動学からみた犬のしつけ』(岩波書店)ジョエル・ドゥハッス
  『愛犬ボーイの生活と意見』(河出文庫)ピーター・メイル
  『ポチの結論――藤門弘の新・愛犬講座』(小学館)藤門弘
  『チャペックの犬と猫のお話』(河出文庫)カレル・チャペック
  『ドクター・へりオットの愛犬物語㊤㊦』(集英社文庫)ジェイムズ・ヘリオット
  『人イヌにあう』(至誠堂選書)コンラート・ローレンツ

 いつごろ、何のつもりで買ったか覚えていないし、読んだ記憶もない。
これらの本のどこかに犬猫共存のヒントがあれば、かつての衝動買いも無駄ではないな。

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2008.02.26 Tue 17:23:41 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
カラスの抗議集会
       カラスの群れ

 電柱に何十羽ものカラスが群がる異様な光景を隣町で見た。
同じようにカラスが鈴なりになっている電柱が、ほかにも10数本。
あたりを飛び回っているカラスを加えると、1000羽を超えるだろう。

 ここは市の中心部から数キロ離れた田園地帯。
田畑が次々に埋め立てられ、数年の間にホームセンター、ガソリンスタンド、パチンコ店、コンビニなどが立ち並んだ。

 近年の激しい様変わりがカラスにとって吉と出たか凶と出たか。
また、何のために、どこからカラスの大群が集まって来たのか。
これはカラスに聞くしかないが、私にはカラスが瀕死の農業を惜しんで、抗議集会を開いているように思えてならない。

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2008.02.25 Mon 17:23:05 | その他| 0 track backs, 4 comments
大きなお世話だ
 温泉施設(第三セクター → 民営)の食堂で、こんな経験をした。

 バイキング料理を食べた後、 コーヒーを飲もうとしたらミルクがない。
私「ミルクはありませんか?」
女性従業員「ありません」ときっぱり。
私「えっ」
女性従業員「ミルクは健康に悪いので、店長の指示で置いていないのです」と満面に笑み。
私「店長の考えを客に強制するのはおかしいんじゃない?」と憮然。

 これ以上言い募ったらシラけるのでやめたが、どうにも釈然としない。
ミルクは本当に体に悪いのかい?そんな話、聞いたことないぞ。
例え有害だとしても、ブラックで飲もうが、ミルクを入れようが個人の好みの問題ではないか。

 健康を気遣ってくれるのはありがたいが、「小さな親切 大きなお世話」といこともありますぜ、店長さん。


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2008.02.24 Sun 15:23:58 | 食べる| 0 track backs, 6 comments
孟宗竹は駆逐する
       争い

 杉と孟宗竹が争っているように見えませんか。
どちらが優勢かというと、孟宗竹に軍配が上がる。
杉は、地下茎を伸ばして増殖する孟宗竹に対抗できず、やがて駆逐されてしまう。

 山里では、杉山や檜の山に孟宗竹が侵入している光景をよく見掛ける。
杉や檜を助けるには人の手が必要だが、山里に今一番足りないのは、その人手と活気なんだよね。

 先日、国会討論を聞いていたら、「道路が出来ることによって、企業の進出が促され、過疎地が活性化する」と答えたアホちゃんがいた。
何という単純なオツムだろう。
日本の国政は、この程度のレベルか。
文句を言う気にもならないな。

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2008.02.23 Sat 15:43:29 | 暮らし| 0 track backs, 0 comments
お支払い出来ません
 まだ勤め人だったころから、がん保険に入っている。
しっかりした考えがあってのことではなく、誰かの付き合いで加入したように思う。

 今回、内視鏡で切除した腸のポリープからがんが見つかった。
保険金が貰えるかどうか保険会社のコールセンターに問い合わせてみた。
簡単には払わないだろうなと思っていたが、案の定「お支払いできません」と言う。

 「上皮および粘膜にとどまっているがんは支払いの対象外」と“契約の栞”に明記されているのだそうだ。
いくら議論しても、小さな字を敬遠して一度も約定を読まなかった私に勝ち目はない。

 内視鏡で取れるような早期発見のがんはダメ。
腸壁に食い込み、医師に「どうしてもっと早く来なかったの」と叱られるくらいのがんだったら支払いの対象になるわけか。

 長年にわたって毎月、7000円以上払っているのに今回は1円も貰えないが、喜ぶべきことなんだろうな。
     
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2008.02.22 Fri 16:49:27 | 暮らし| 0 track backs, 7 comments
やはり癌だったのか
 腸のポリープを内視鏡手術で切除したのが先月の25日。
今日は退院後初の診察日で、ポリープの組織検査の結果を聞いた。

 「結論から言いますと、やはり癌がありました」と医師が話し始めた。
「ポリープの大きさは約5センチ。数年前だったら切開手術が必要な大きさです。
その表面だけにあった癌細胞は、ポリープごとすべて取りました。
放置していたら2,3年で進行性の癌になったかも知れません。
早期発見が出来て本当によかった」

 病院嫌いで、これまで1度も癌検診や人間ドックで診てもらったことがない。
いかなる風の吹き回しか、さしたる自覚症状がないのに内視鏡検診を受け、早期発見につながった。
気まぐれな幸運の女神がウィンクしてくれたのだろう。

 手術前の諸検査、手術、10日間の入院費の総額は134,717円だった。
これで何年か寿命が延びたなら安いものだ。

 余談だが、この記事では意識して「癌」の字をあてた。
「癌」の字は見るからに忌まわしい。
次からは、「がん」と書くことにしよう。

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2008.02.21 Thu 16:58:50 | 暮らし| 0 track backs, 8 comments
落下傘の発進基地は
      テイカ

 テイカカズラ(定家葛)の種子については、1月18日の日記 私たちが眠った後で に取り上げた。
種子は、風をはらんだ長い羽毛のような毛に運ばれて、今でも畑に降り注ぐ。

 この落下傘の発進基地はどこにあるのだろうと気になっていたが、今日偶然見つけた。
山の中腹で立ち枯れしている栗の木に巻きつく葛の中に“それ”はあったのである。
二つに割れたサヤの中の白い綿毛と2粒の茶色の種子がお分かりだろうか。

 高い場所に実をつけるので、山歩きの好きな人でも実際に見た人は少ないだろうとモノの本に書いてあった。
分かりづらい写真だが、その珍しさ?に免じてお許し願いたい。 

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2008.02.20 Wed 16:42:26 | | 0 track backs, 2 comments
幸せの青い鳥
ルリビタキ 林の中を青い影のように飛ぶ小鳥を何回か見かけた。
遠い上に動きが速いので、姿をしっかり見たことがない。
何という鳥なのか、長いあいだ気になっていた。

 だから、林の外にいるこの鳥に出会ったときは夢中でシャッターを押した。
ピンボケながら、何とか見られるのはこの1枚だけ。
写っていて本当によかった。

 この鳥はルリビタキのオスだと思われる。
頭や背中の瑠璃色が青空のように美しい。

 子供のころ、絵本か何かでメーテルリンクの『幸せの青い鳥』を読んだ。
チルチルとミチル兄妹が、この鳥を捕まえたら幸せになるという青い鳥を探して遠くまで行くが、見つからない。
あきらめて帰ってきたら、家で飼っていた鳩が青い色になっていた。
「幸せは遠いところにあるのではなく、自分たちの身近にあるのだよ」という話だったかな。

 ルリビタキの写真が撮れただけで、少し幸せな気分になった。
メーテルリンクの教えは本当かも知れない。

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2008.02.19 Tue 16:50:40 | その他| 0 track backs, 2 comments
心優しいビタキ娘
ビタキメス 「今年は小鳥が多い。山に木の実が少ないから、みな里に降りて来るのではないか」と森林組合OBのKさんが言っていた。
鳥かごの中ににミカンを置いて入り口を開けておくと、メジロが何羽も入ってきて夕方まで滞在するそうな。
飢えを満たすためとはいえ、危ないことをするものだ。

 庭先や畑の周辺、山道で沢山の小鳥に出会う。
名前を知らない鳥が多い中で、人懐こいジョウビタキとは顔見知りになった。
彼らは数メートル先まで寄って来て、畑仕事をしたりぼんやりしている私を観察する。
カメラを構えれば、1秒ほど静止してくれる。
これまで何回か写真を掲載できたのは彼らのサービス精神のお陰だ。

 写真は「爺ちゃん、早く畑に行きなっせ」といつも声を掛けてくれる心優しいジョウビタキの娘さん。
ボーイフレンドと一緒のところを見たことがないのは、彼女の理想が高すぎるせいかもね。

                         ☆

 初日、一晩中夜鳴きした子犬・オグリだが、2日目は朝の6時まで鳴かなかった。
畑に連れて行って遊ばせたのが、ストレス発散に役立ったのかも知れない。

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2008.02.18 Mon 17:23:18 | その他| 0 track backs, 2 comments
それは夜鳴きで始まった
畑の犬 予想通り子犬のオグリが朝まで断続的に鳴いた。
母さんと別れ、見ず知らずの場所に連れて来られたのだから夜鳴きするのは当たり前だ。

 だが、私も猫も安眠できなかった。
これが毎日だと、少々応える。
そこで、谷間の段々畑に連れて行くことにした。
自由に遊びまわってエネルギーを消耗したら、夜の寝つきがよくなるだろうと期待したのだ。

 畑でオグリは、まだおぼつかない足取りで歩いたり走ったり。
目につく木の葉や枝にじゃれるなど、好奇心は強いようだ。
やがて、私の散歩や野遊びのパートナーになる。
よく遊んで、しっかり学んでおくれ。

 さて今晩、ぐっすり眠ってくれるといいのだが。

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2008.02.17 Sun 16:50:36 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
子犬がやって来た
子犬 その話は突然まとまった。

 道の駅小栗郷から「オスの子犬を一匹預かっている。飼う気はないか」と電話が掛かってきた。
5匹生まれた子犬のうち、4匹は貰われていったが、残る1匹の里親が見つからないのだという。

 以前、この道の駅を徘徊していた犬を飼うことが出来ず、結果的に殺処分されたことが頭をよぎった。
その犬の名はオグリ、道の駅の名にちなんで私が勝手につけた名前だ。

 「見に行きます」と答えて車に乗ったときには既に、オグリの代わりにその子犬を飼おうと決めていたように思う。
名前はもちろん、オグリだ。

 オグリ(ジュニア)は生後3ヶ月ぐらいか。
家に帰って体重を量ったら1.3キロあった。
大変おとなしい犬で、ミルクを飲み、幼犬用のドッグフードを食べたら鳴きもせず、くうくういびきをかいて眠っている。

 さあ、今日から君は家族の一員だ。
2匹の猫とも仲良くしてくれよ。

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2008.02.16 Sat 17:06:30 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
胸いっぱいにヒノキの香
      ヒノキ

 山の中で倒れ、何年も眠っていたヒノキを引きずり降ろして来た。
表面は朽ちてぼろぼろなのにずっしり重い。
芯がしっかりしているのだ。

 チェーンソーの刃を立てると、おびただしい木屑とともに、ヒノキ独特の香りが飛び散る。
枯れてはいてもヒノキはヒノキ。
鮮烈な香りを失っていない。

 お金持ちはヒノキの風呂に入る。
私はヒノキで風呂を沸かす。
どちらがぜいたくか分からないぞ。

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2008.02.15 Fri 16:48:29 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
当世病院事情
病院内 集落のAさんを見舞いに熊本赤十字病院に行き、1階ロビーの華やかさに軽いショックを受けた。

 写真は百貨店出店のコンビにで、日用雑貨、衣類、食料、書籍などが並び、店の外では日本全国駅弁当まつりとバレンタインデーのワゴンセールをしていた。

 この店の左側に花屋さん、喫茶店、食堂が続く。
それぞれの店に出入りする老若男女の客を見ていると、ここは病院の中ではなく、商店街の一角と錯覚しそうだ。

 Aさんの話によると、以前の赤十字病院は天井が低く、暗くて汚かったという。
そんな病院では、ただでさえ心細い患者は益々気が滅入り、ここで働く人たちも意気が上がらなかっただろう。
病院は明るく清潔で、適度の活気があった方がよろしいな。

 Aさんの病室を出てゆっくりコーヒーを飲み、「厚岸氏家さん家のあっけし海鮮弁当」を買って帰った。
病院に来たついでに買い物をするおばさんたちも大勢いた。
病院のこの程度の様変わりは今どき珍しくないのだろうか。

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2008.02.14 Thu 17:12:13 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
食料は あなたまかせで
収穫 今日の収穫はカブ約40個とハクサイ、ホウレンソウ少々。
きのうはダイコンとミズナを収穫した。

 そんな調子で野菜は、ほとんど買わずにすむが、道の駅に出荷して暮らしが立つほどの量が取れるわけではない。

 日本の食料自給率が40パーセントを割ったそうだ。
中国産の野菜を抜きにしては日本の食生活は成り立たないという。
スーパーでほんの少し産地の欄を見たら、ロシア(たらこ、かに)、ベトナム(えび)、中国(南京豆、豆腐、うなぎ、糸こんにゃく)、ブラジル(鶏肉)など、外国産食材のオンパレードだった。

 これらは九牛の一毛(古いねえ)に過ぎないだろう。
それぞれの産地が、天候不順やら環境汚染やら内紛やらで、日本に売る食料はないと言い出した一体らどうするつもりや。

 ――と、テーブルを叩いて、ふと気がついた。
野菜しか作らない自分の自給率は、日本以下ではないか。
それより何より、完全に自給自足できている人がいるだろうか。

 みんな、何とかなるさとタカをくくって薄い氷の上を歩いている。
明日、氷が割れるかもしれないのに。
 
     
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2008.02.13 Wed 17:08:29 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
恐竜は見た?不動岩の誕生
       不動岩ヨコ

不動岩タテ 山鹿の市街地に向かう途中、山の中腹に巨岩がそびえているのが車窓から見える。
名前は不動岩。

 観光案内によると、平安時代、山中にこもった山伏たちが不動明王を本尊に祀って修行したことが名前の由来、だそうな。
私は、なるほどそぎゃんですかと思うだけ。
むしろ、いつごろどんな風に巨岩が立ち上がったかに興味がある。

 入院中にお世話になった若い看護婦さんから「私の家は不動岩の下(の集落)。不動岩は根元の展望台まで普通車で上がれるし、そこからの見晴らしがいいですよ」と聞いて行く気になった。

 不動岩は、阿蘇で見掛ける溶岩のように黒くてざらざらした岩肌で、中に一抱えもある石やサッカーボールぐらいの石を取り込んでいた。
何千万年もの昔、地底から沁み出したマグマが堆積して、じわじわ天に伸びたのだろうか。

 首が痛くなるほど見上げると、岩のてっぺんに何本かの木が生えていた。
ろくに土はないし、風当たりも強かろう。
こんな所に種を落とした鳥を恨んでいるだろうな。


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2008.02.12 Tue 17:09:51 | 遊び| 0 track backs, 2 comments
山里を走る梅
うめ 入院する1月24日の朝、ミニ果樹園の梅は固いつぼみだった。
それから20日経った今日、梅は白い花びらを精一杯広げ、清々しい香気を放っていた。
私が退院しようがしまいが季節は動き、花が咲いては散っていく。
当たり前のことだが、改めてそのことを考え、「人間も自然の1部なんだから、自然の成り行きに任せていればいい。バタバタすることはないな」と思った。

 漢字1字で表せば、桜は「艶」で、梅は「凛」と言えないだろうか。
梅を間近で眺めていると、身の引き締まる思いがする。
まだまだ厳しい寒気のせいかも知れないけれど。
 
 集落の入り口の梅は既に満開。
我が家の裏山の白梅は、まだつぼみだ。
梅は場所や種類によって開花に遅速がある。

 山里では、梅は駅伝走者がバトンタッチでもしたように林道の脇、山の繁みの中、人家の庭先に次々咲く。
梅の最終走者がゴールに入るころには、春がすぐ後ろで足踏みして待っていることだろう。

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2008.02.11 Mon 17:26:22 | | 0 track backs, 2 comments
猫という奴は
マタタビ 猫がマタタビを好むという話は本当だ。
我が家の猫は2匹ともマタタビの枝(ツル)をかじり、頬ずりし、抱きかかかえて飽きることがない。
「猫にマタタビ 女郎に小判」とは言い得て妙だ。

 1年も遊ぶと、マタタビは、ぼろぼろすかすかになる。
そこで、植木市に出掛け、マタタビを6本買ってきた。
「思う存分かじれよ」と目の前に置いたのだが、猫は見向きもせず(写真)、もう1匹の黒猫は隙を見て家の外に逃げ出す始末。
本心は欲しくてたまらないのに気のないそぶりをする「猫の魚(トト)辞退」とは、このことか。

 猫は人間にあれこれ指図されるのが嫌いだ。
犬のように人間に言われて伏せ、お手、お座りをする猫なんて見たことがない。
勝手なときに擦り寄ってくるくせに、気が向かなければ名前を呼ばれても振り向きもしない。
徹底した自己中心主義者だ。

 猫は猫、オレはオレ。
互いに干渉しないクールな関係を私は気に入っている。

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2008.02.10 Sun 16:45:46 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
冬蜂は私だ
      冬の蜂

 風呂の焚きつけにしようと古い竹を割っていたとき、中から蜂が出てきた。
竹の中で、寒さを避けて冬眠していたのだろう。
よろよろとさまよう姿は、2月5日の日記「退院報告㊦の㊦――冬の蜂」に引用した村上鬼城の 冬蜂の死にどころなく歩きけり そのままだ。
鬼城は単に蜂を写生したのではなく、自らの心情を冬の蜂にダブらせたに違いない。

 年をとるということは、若いころ抱いた夢を一つまた一つあきらめる長い道のりだ。
人生の折り返し点をとっくに過ぎた今、私に残された夢はいくらもない。
とぼとぼ歩く冬の蜂――それは私だ。
ただし、一刺しする気概は、まだ失っていないつもり。

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2008.02.09 Sat 16:45:03 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
竹も本望
      竹橋

 遅ればせながら孟宗山の整理に取り掛かった。
孟宗竹を間引きすると、竹林の風通し、日当たりがよくなり、気持ちがいい。
地面の竹の葉を掃き寄せれば、タケノコも見つけやすくなるだろう。

 切り出した竹で水路をまたぐ橋を作った。
これで、荷物を持って軽トラと谷間の段々畑を簡単に往復できる。

 ササゲ、ナス、トマト、キュウリ、ヘチマなどの支柱や柵に使う竹も用意出来た。
古くなった竹の橋や支柱は割って、風呂を沸かす焚きつけに使う。
風呂釜の灰は畑にすき込み、土壌改良と野菜の栄養に役立てる。

 これだけ使えば竹も本望だろう。

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2008.02.08 Fri 16:15:21 | 畑仕事| 0 track backs, 2 comments
なぜ殺されなくてはいけないの?
 道の駅小栗郷を拠点に徘徊している迷い犬を我が家で飼おうとしたことは過去に書いた。
その後、どうなったか報告したいと思う。
ただし、ハッピーエンドではない。
心優しい愛犬家は読まない方がいいかも知れない。

 役場の有線放送が「全身薄茶色、鼻の周りが黒い中型の雑種犬を保護した。心当たりの人は役場に連絡してほしい」と呼びかけていた。
間違いなくオグリ(道の駅の名にちなんで私が勝手に命名)だろう。

 役場に連絡したら保健所で保護していると言うので、取りあえず鎖と首輪を買い、保健所に向かった。
応対に出た女性獣医師は「一つの命が助かるのは、とても嬉しいけれど、この犬を飼うのは無理です」と、意外なことを言った。
「この犬はベテランの捕獲員が呆れるほど、激しく抵抗しました。飼えないというのは、そばで見ていた獣医としての判断です。どうしても飼いたいのなら、自分で首輪をはめ、鎖をつけて下さい」

 そして、こうも言った。
「この犬は首輪をしていても、迷い犬ではなく飼育放棄犬でしょう。犬が突然いなくなったら、飼い主は普通どうします?近所を探し、役場や保健所に問い合わせるでしょ?お金を出して新聞広告を出したり、ポスターを貼り、チラシを配る人もいます。この飼い主は、有線放送で何回も呼びかけているのに名乗り出てきません。道の駅に子犬や成犬を捨てる人が少なくないのです」

 オグリはエサをやり、話し掛けているうちに私の指からエサを食べ、指先を舐めるまでになった。
だが、決して体には触らせなかった。
生きるためにエサはもらうが、尻尾を振ったり、媚びたりはしない。
自分を捨てた人間が無理やり捕らえようとしたら、激しく牙をむくのは当然ではないか。

 一時の同情だけでは犬は飼えない。
オグリは誇り高く私の首輪を拒否した。

 オグリは殺処分になる。
なぜ自分が殺されるのか、最後まで理解できないまま。
     
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2008.02.07 Thu 16:15:29 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
ダイコンは月光を浴びて
       ダイコン

 「みんな元気だったかね」
久しぶりに谷間の段々畑に行き、野菜たちに声を掛けた。
私が顔を出さなくても、それぞれ大きく育ち、ダイコン、ホウレンソウ、ハクサイはいつでも収穫できる状態になっていた。

 2匹の飼い猫といい、野菜といい、私の不在に何の影響も受けていないようだ。
少しぐらい寂しがってくれてもよさそうなものではないかと、私は物足りない。

 畑のダイコンを見ると、いつも“半身浴”という言葉が頭に浮かぶ。
写真のダイコンは色白の人の半身浴。
辛味ダイコンは、のぼせたのか肌が赤い。

 温泉のない畑でダイコンは、厳しい寒気と銀色の月光を浴びて甘くなる。
このダイコンは、ぶりダイコンにしてみようか。

            畑大根皆肩出して月浴びぬ(川端茅舎)

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2008.02.06 Wed 15:52:25 | 畑仕事| 0 track backs, 4 comments
退院報告㊦の㊦――冬の蜂
 私が入院していた病院には、小規模ながら介護型の療養病床があり、認知症や寝たきりのお年寄りが長期入院していた。
時間を問わず徘徊したり、下着を汚す患者に看護婦や介護士が優しく接する姿を何回も見かけた。
なんという立派な仕事だろう。

 ところが、国は医療費抑制を理由に、全国の介護型病床13万床を2011年度末までに全廃する方針を打ち出している。
病床を追われる患者は老人保健施設、有料老人ホーム、ケアハウスに行くか、自宅で介護しなさいという考えだ。

 行く所のない介護難民が大量に出はしないか、自宅での老老介護が新たな悲劇をもたらさないか。
誰しも感じる不安に対し、舛添大臣は「自宅介護を希望する患者もいれば、介護したいという家族もいる」と問題をすり替えた。
ある女性のテレビコメンテーターは「ホームヘルパーを雇えばいいじゃない」と言い放った。

 何百億、何千億の税金無駄使いに鈍感な政治家や役人が、弱者に対しては随分苛酷な仕打ちをするものだ。
何様のつもりか知らないが、君たちだって、寝たきりや認知症にならない保証はないのだよ。

              冬蜂の死にどころなく歩きけり(村上鬼城)

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2008.02.05 Tue 17:55:34 | 暮らし| 0 track backs, 4 comments
退院報告㊦――入院中に読んだ本
喪服 カラスが毎日のように見舞いに来て、病室を覗いては「元気かぁ~」と励ましてくれた。
嬉しいけれど、喪服が気になる。
ジョウビタキは紋付を着て来るのになあ。
――なんて、くだらないことを考えるほど、入院中は時間があった。

 居眠りをしては本を読み、以下の本を読み終えることが出来た。
このほか、夫婦へんろ紀行(東方出版)藤田健次郎を読むつもりでネット書店に注文していたが、入院に間に合わなかった。
残念!

 沈黙(ハヤカワ文庫)ロバート・B・パーカー
私立探偵スペンサー・シリーズ。“気の利いた”会話はハードボイルドミステリの魅力の一つだが、作為が過ぎると鼻につく。この作品が、まさにそう。
 悪人(朝日新聞社)吉田修一
老人にとっては遠い花火のような世界。30歳若かったら共感したかも知れない。
 敵手(ハヤカワ文庫)ディック・フランシス
この作家の競馬シリーズは外れが少ない。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作のこの作品も当たりだった。
 ノクターン(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)エド・マクベイン
87分署シリーズとはウン10年つきあっている。多作で鍛えた語り口は見事と言うしかない。今回は美貌のピアニストの末路が哀れだ。
 おとこくらべ(ちくま文庫)嵐山光三郎
樋口一葉や芥川龍之介などの生と死を描いた5編。「よく調べたね」と先達の山田風太郎が褒めそうな作品。
 山の暮れ(集英社文庫)水上勉
今回読んだ本の中で一番面白かった。主人公は定年退職後、70歳近くになって、「つらい話は、山ほども海ほどもある」ふるさと若狭の山里に移住する。山の土で骨壷や皿を焼いたり、カメが遊びホタルが飛ぶ川を作るといった地味な話だ。私が心惹かれたのは60歳になって山里に移住した境遇が幾分似ているからであって、田舎の暮らしや自然に興味のない人には退屈な本かも知れない。

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2008.02.04 Mon 18:16:30 | | 0 track backs, 0 comments
退院報告㊥――点滴を堪能
重湯 手術中も麻酔が覚めた後も苦痛は感じなかったと昨日書いた。
その代わり悩まされたのは飢えと点滴だった。

 手術前日は3食とも流動食。
手術してから丸3日間は絶食で、1日に湯のみ1杯のお茶だけが許された。
何も運動しなくても腹は減る。
2日目ぐらいから唇がパサパサに乾き、頭が朦朧となった。

 写真は絶食明けの4日目の朝食。
重湯、すりおろしたリンゴ、薄い味噌汁、卵豆腐などで、腹の足しにはならないが、大層おいしかった。
以後、重湯がお粥に変り、形のあるおかずも多少出るようになったものの、退院するまで空腹は続いた。

 絶食と並行して出血防止剤、化膿止め、栄養剤を点滴で注入した。
1日10時間の点滴は、とても長く感じる。
針を刺したところが脹れて痛むのにも閉口した。

 内視鏡手術のしんどさは、所詮この程度。
外科手術や放射線治療に比べるべくもない。

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2008.02.03 Sun 17:46:52 | 暮らし| 0 track backs, 8 comments
退院報告㊤――内視鏡さまさま
街並み ただいま!
雨の中、10日ぶりに退院しました。
留守中に訪問してくださった方々、コメントを残してくださった皆さん、本当にありがとうございます。
こうした励ましは全く思い掛けないことで、ブログをやっていてよかったなあと、つくづく思いましたよ。

 さて、手術ですが、こんな具合でした。
「さあ、始めますよ。頑張りましょうね」という医師の声を聞いたあと、次に「終わりました。聞こえますか、手術は成功です」と知らされたのは、わずか5分か10分後。
これは麻酔が効いていたための錯覚で、実際には1時間20分ほどかかったと後で聞きました。

 内視鏡を駆使して高周波電気メスで病変部を切除する「切開剥離術」は現時点の先端技術。
これがなかった時代は開腹手術するしかなかったそうです。
過去に尿路管結石など開腹手術を2度経験しましたが、麻酔が覚めた後の痛みがひどかったこと、退院まで1ヵ月ほどかかったことを記憶しています。

 内視鏡手術は術後の痛みもなく、翌日の早朝には病室のベランダから写真の風景を眺めるゆとりがありました。
郵便局の反対方向に左折すると、30メートルほどで市役所。
昔の目抜き通りですが、今はシャッター通りの寂しい光景が広がります。

 話が脇道にそれました。
ポリープの切除成功とがんの関係はどうなのかという問題は、病理検査の結果が出るまでお預けです。
それにしても、いつから患者を前に医師の口から、がんだの悪性腫瘍だのという言葉が、ニキビでも語るように、出るようになったのでしょう。
患者にがんを告知すべきかどうか議論があったのは、そんなに昔ではなかったように思うのですが。
 
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2008.02.02 Sat 16:36:13 | 暮らし| 0 track backs, 16 comments
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