おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- --:--:-- | スポンサー広告|
さらばイノシシ
イノシシ像 イノシシの年が間もなく終わる。
写真は、去って行くイノシシの母と子。
チェーンソーを駆使して彫った像で、道の駅の木工体験館に展示されていた。

 今年は野菜畑がイノシシに散々荒らされ、サツマイモなどイモ類の収穫はゼロだった。
だが、人間にイノシシを非難する資格があるだろうか。

  朝日新聞の「天声人語」を長く担当した辰濃和男は『私の好きな悪字』(岩波現代文庫)にこう書いている。

 私が辞書を編むなら「人間=遊びのため、金もうけのため、あるいは必要以上の恐怖心のために大量殺戮を続ける猛獣。地球に現れた生きものの中で、最も凶悪な動物」と書かざるをえません。

 全くその通り。
環境を破壊し、互いに殺し合い、全人類を何回も滅ぼせる量の核兵器を持ち、何種類もの生きものを絶滅に追い込んだのが人間という“凶悪な動物”。
彼らに比べれば虎や狼、ハイエナや禿鷹、サソリや毒蛇がナンボのもんじゃ。
生きるために必要な量しか食べないイノシシなんて可愛いもんだ。

 さらばイノシシ。
人類が地球を壊していなかったら12年後にまた会おう。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif


2007.12.31 Mon 16:17:36 | その他| 0 track backs, 6 comments
引退した後は
ベリー紅葉 雪が少し降った。
すぐに太陽が顔を出し、雪の痕跡を消してしまった。
この程度の淡雪でも、初雪が降ったことになるのだろうか。

 畑を見て回ったが、仕事はしない。
今年も、もう大詰めだもの。
野菜や草木に今年最後の足音を聞かせるだけにした。

 果樹園のブルーベリーが見事に紅葉していた。
4月の開花、8月の収穫、12月の紅葉。
私はブルーベリーを見て、食べて、触れて楽しむことが出来た。

 山里には自然の営みが常に身近にある。
風の音、鳥の声、せせらぎの音、土や枯葉の匂い……。
それを心地よいと思う人もいれば、退屈と感じる人もいるだろう。

 都会には都会の、田舎には田舎の良さがある。
優劣の問題ではない。
定年退職後、どこで暮らすか迷っている団塊世代の皆さん、好きな方を選べばいいだけの話ですよ。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif


 
 

 
2007.12.30 Sun 15:43:40 | 暮らし| 0 track backs, 6 comments
田舎のお歳暮
コンニャク 「出来立てのほやほやタイ」と言って集落のSさんがコンニャクを届けてくれた。
心のこもった頂きものは素直に嬉しい。

 このあたりで作るコンニャクは、みな丸い。
「子供のころ、コンニャクは丸いものと思い込んでいた。よそに行って四角いコンニャクを見て驚いたもんだ」というばあちゃんもいる。
私は、むしろ丸いコンニャクの方が目新しいのだが。

 山里では今でもコンニャクを自分で作る家が多い。
中でもH茶舗のばあちゃんは上手だという。
お得意さんに贈るお歳暮は毎年コンニャクと決まっているそうだが、都会では考えにくいことではなかろうか。

              丸い卵も切りよで四角 ものも言いよで角が立つ

 蛇足ながら、山里でも「丸いコンニャクも切りよで四角」とは言わない。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif
           
2007.12.29 Sat 16:38:46 | 食べる| 0 track backs, 0 comments
バチ当たり
伐採 台風が来たわけでもないのにヒノキが45度傾いた。
農道に倒れたら危険なので、山の持ち主と相談して切り倒すことにした。

 材木にするなら素人の手には負えない。
機械とプロの作業員が必要だ。
だが、たとえ材木として売れたとしても、労賃や機械代を払えば数万円の持ち出しになるという。
地主さんに「あたにやるから、薪でん何でん好きに使えばいい」と言われて、結局私が切ることになった。

 切り倒した幹の枝を払い、持てる大きさに幹を分断して山から降ろす。
写真の状態になるまで1週間ぐらいかかったかな。
幹の根元は直径35センチもあった。
生木の重さは骨身にこたえたね。

 枝と軽トラ2台分の葉は焚きつけに、幹は割って薪にする。
長年かかって成長したヒノキで風呂を沸かすなんて、もったいないを通り越してバチ当たり。
木に宿る精霊さん、許しておくれ。

     ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif







 

 


2007.12.28 Fri 16:58:25 | 畑仕事| 0 track backs, 5 comments
桜は まだかいな
梅 数日前から隣家の梅が満開の花を咲かせている。
清々しい香りを胸いっぱいに吸い込むと、波立つ心が静まってくる(ような気がする)。

 いま”梅が満開”と書いたが、ひょっとしたら梅(バラ科)ではなく、蝋梅(ロウバイ科)かも知れない。
この際、種類の特定は脇に置いて、大雑把に梅として話を続けよう。

 中学生のころ、都々逸が好きな同級生がいた。
梅の花を見てふと思い出したのだが、都々逸以外にもこんな端唄を唄っていた。
子供らしくないね。

       梅は咲いたか桜はまだかいな 柳なよなよ風次第
       山吹ゃ浮気で色ばっかり しょんがいな~


 どどいつ少年との音信が途絶えて数10年が経つ。
今ごろどこかで孫を膝に乗せ、「……桜はまだかいな」と唄っているかな。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif

  


2007.12.27 Thu 16:49:00 | | 0 track backs, 0 comments
妙手 奇手 悪手
 まだ年が明けていないのに年賀状が2枚届いている。
郵便局がうっかり配達してしまったわけではない。
どちらも年内配達を意図して投函されているのだ。

 1枚は岡山の備前焼作家から頂いた。
「Merry Christmas」、「A Happy New Year」と「窯祭」の日時がカラー文字で併記されている。
クリスマスカード、年賀状、窯祭の案内状を1枚で済ませるアイディアは「妙手」と言えるかも知れない。

 もう1枚は京都在住の先輩から。
「謹賀新年」だの「平成20年元旦」といった決まり文句はなく、山頭火の句 ほんにあたたかく人も猿もお正月 に手書きの一言が添えられていた。
年賀状は正月に配達されるもの、という世間の常識を引っくり返した「奇手」ですね。

 私は、まだ年賀状を書いていない。
時間はあるのに1日延ばしにして、年末ぎりぎりにようやく書き上げるのは毎年のこと。
これは「悪手」としか言いようがないな。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif



 
2007.12.26 Wed 14:59:41 | 暮らし| 0 track backs, 8 comments
クリスマスの赤トンボ
冬のトンボ 陽だまりで赤トンボ(アキアカネ)が1匹羽を休めていた。
去年最後に赤トンボを見たのは11月4日だった。
まさかクリスマスに赤トンボに出会えるとは思わなかった。
何かいいことが起きる前兆かな。

 フリー百科辞典『ウィキペディア』には「成虫は11月まで見られ、12月上旬まで生き延びるものもいる」と書いてあるが、今年の12月は霜が降り、氷が張る日も少なくない。
この赤トンボは、どこでどうして寒さをしのいでいたのだろう。

 今年、97歳で亡くなったNばあちゃんは、こんなことを言っていた。
「どこに行っても自分より年上の人がいないのは寂しかよ」。
そうだろうなあ。

                生き延びて寂しからずや冬トンボ(沢太郎)

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif





 
2007.12.25 Tue 16:35:26 | その他| 0 track backs, 0 comments
足元の砂が崩れる気分
門松つくり 今年も公民館で門松を作った。
参加者は15人の老若男女と言いたいところだが、75歳以上の老老男女(男7女8)。
60代の私は、おまけの下働き兼写真撮影係だ。

 今年は女性の参加者が多かった。
料理の手を休めては出てきて、「竹の組み方がおかしい」だの「南天や松がゴチャゴチャして荒神やぼ(やぶ)みたい」などと批評する。
やかましいことこの上ない。

 2時間ほどで「よかよか、ほんによか」と自画自賛する門松を仕上げ、ばあちゃんたちが作ってくれたねぎらいの料理を囲んだ。
郷土料理のだご汁は体が温まって、とても美味しい。

 去年、門松を作ってからもう1年経ってしまったのか。
ことしも、あと1週間しか残っていない。
足元の砂が際限なく崩れるような気分だな。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif



2007.12.24 Mon 16:48:06 | 行事| 0 track backs, 2 comments
ナンテン運搬人
車に南天 いま、集落で最も忙しいのは菊農家ではないだろうか。
ハウスで菊を栽培しているAさんは「12月の10日間で、5月までの生活費を稼がにゃあならんけん、忙しかよ」と言っていた。
Aさん夫婦(子供は独立して都会暮らし)が朝から夜遅くまで働いても追いつかず、近所のおばちゃん数人に手伝ってもらっているそうだ。

 町一番の零細農家である私は、ち~とも忙しくない。
12月限定の仕事は、山の上の畑で切ったナンテンを軽トラに積んで、持ち主の80歳婆ちゃんの家へほぼ毎日届けることぐらいだ。
ばあちゃんはナンテンを整理して道の駅に翌日、出荷する。
この簡単なボランティア作業も始めて5年になるかな。

 菊農家のAさんは「引退したら沢太郎さんのように楽しみで農業をやる」という。
なんだいそれ?私が理想の生き方をしているということかい?
まさかね。

 人生の折り返し点を過ぎて、今さらあくせくしたくないなという気持ちはある。
短い余生、そんなに急いでどこへ行く――だ。

        ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif
2007.12.23 Sun 16:17:21 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
手抜きの畑仕事
ニラ そろそろ収穫しなければいけないなと思いながら、これまでどれだけ野菜の花を咲かせてしまったことだろう。
お陰でターサイ、キャベツ、ハクサイ、シュンギク、ダイコン等々にどんな花が咲くか分かるようになった。
これは畑仕事の段取りが悪い証拠であって、自慢にはならない。

 左の写真はニラがタネをつけたところ。
花が咲いていたころ、「リラの花にはロマンがあり、ニラの花には匂いあり」なんて馬鹿なことを考えているうちにタネになってしまったのだった。

 タネは来春撒いてもいいし、自然に落ちるのに任せて芽生えを待つ手もある。
私は後者を選んだ。
タネの雰囲気が面白いので、そっとしといてやろうというのは表向きの理由。
自家消費だけなら、自然に生えてくる分で十分、手抜きが出来るときには手を抜く――がホンネかな。
要するに横着なんですね。

       ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif






 

2007.12.22 Sat 16:07:43 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
神さん ありがとう
山の神 隣りの集落の山の神さん(だと思う)の注連縄が新しくなっていた。
山里には田の神さん、水神さん、荒神さん、山の神さんなど多くの神々が宿っている。
どこの集落でも神さんの注連縄を取り替え、あたりを掃き清めるのが12月の欠かせない行事だ。

 私自身は、いかなる宗教とも関わりはないが、こうした土俗的な信仰を否定する気は全くない。
農業は、どんなに努力しても天候や自然災害の有無に左右される。
人間の力の及ばないことをつかさどるものを神と呼び、1年の無事と豊作を祈るのは当然の成り行きだろう。

 今年も間もなく終わる。
大きな病気をせず、中くらいの幸せな1年を送れたと思う。
田の神さん、水神さん、荒神さん、山の神さん ありがとさん。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif
          
2007.12.21 Fri 16:31:49 | 行事| 0 track backs, 4 comments
たわごと
ヤブ 林道脇の日当たりのいい山の斜面にヤブムラサキの大株があった。
これほど多くの実が1ヵ所に集まっているのを見たことがない。
どこにでもある平凡な光景であって、「初めて」は単に私の経験不足かも知れないが。

今年6月、ヤブムラサキの花の記事を書いた。
今ごろ言うのも何だが、この記事の中で木の名前をヤブムラサキシキブと書いている。

 ところが、700ページを超す『日本の樹木』(山と渓谷社)にはヤブムラサキシキブの名前はない。
その一方で、インターネットで検索すると、「ヤブムラサキシキブはムラサキシキブの仲間」という記述があるなど、ヤブムラサキシキブの名が散見される。
ヤブムラサキとヤブムラサキシキブ。
一体、どういう関係なんだろう。

 暮れの忙しいときに、どうでもいいことを書いておるな。
我ながらそう思う。
ひま人のたわごとを大目に見ていただきたい。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif

2007.12.20 Thu 16:21:57 | | 0 track backs, 2 comments
なあ、一緒に暮らそうや
犬 1ヵ月ほど前から、緑色の首輪をした犬が道の駅・小栗郷(熊本)周辺を徘徊している。
迷い犬らしいが、今は首輪が外れて野良にしか見えない。

 次第にやせていく姿を見ているうち、この犬を飼おうじゃないかという気になった。
今まで碌なことをしないできたことへの、せめてもの罪滅ぼしだ。

 怯えていている犬は、人が近づくと逃げる。
網をかぶせて捕らえるような乱暴はしたくない。
そこで、出来るだけ毎日ドッグフードか鳥の空揚げをやり、「なあ、おっちゃんの家に来ないか。エサも暖かい毛布も用意するぞ。1日2回、一緒に散歩に行こうや」などと声を掛けている。
声や顔、匂いを覚えさせて警戒心を弱める作戦だ。

 このことは「責任を持って飼う前提でやっている」と道の駅に伝えている。
同時に道の駅のスタッフが、この犬を保護したら連絡してくれるようお願いした。

 今のところ、まだ体を触るところまで行っていない。
私の顔を見たら走り寄ってくれるようになったら嬉しいが、本当は元の飼い主と再会出来るのが一番なんだよな。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif



 


 

 



 
2007.12.19 Wed 16:22:28 | その他| 0 track backs, 8 comments
塩豆の木
ヌルデ 近所の爺ちゃんに「塩豆の木を知っとるか」と訊かれた。
今ごろの季節、実から塩が噴き出して白粉をまぶしたようになる。
子供のころ、その実を口に含んで塩味を味わったのだそうな。

 知らなかった。
図鑑やインターネットで“塩豆の木”を検索したが、出てこない。
子供たちが勝手につけた名前だろう。

 それからしばらくして、何気なく見ていた図鑑で“塩豆の木”を見つけた。
正しい名前はヌルデ。
実は塩味がするという記述があった。
写真の果実なら知っている。
山道でよく見かけるもの。

 写真を撮ったついでに1粒口に入れてみた。
まだ粉をふいてはいなかったが、十分に塩味が効いている。
続いてもう1粒。
おお、しょっぱい。

 塩味の木の実があることを初めて知った。
これならビールのつまみになるかも知れない。
子供のころから、つまみに親しんだ爺ちゃんは、もちろん立派な飲兵衛になっている。
めでたし、めでたし。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif



   







 

2007.12.18 Tue 16:04:29 | 食べる| 0 track backs, 2 comments
97歳の大往生
 今年の葬式は1人だけで済みそうだ、と先日書いた。
ところが、集落の男性最高齢者Aさんが97歳で亡くなり、昨晩が通夜、今日が葬式だ。
我が集落は今年、男女の最高齢者を相次いで失ってしまったことになる。

 Aさんは背筋をぴんと伸ばし、90歳を超えているとは思えないしっかりした足取りで散歩していた。
Aさんのように寝たきりにも、認知症にもならずに長生き出来たらいいな、といつも羨ましく思ったものだ。
それが、体調を崩し、わずかな期間入院しただけで昇天した。
これもまた見事な最期の迎え方ではあるまいか。

 物言い→通夜→葬儀→精進料理のもてなしと続く田舎の葬式は集落総出で手伝う。
田舎では何ごとも皆で助け合わないと生きていけない。

 長生きした人の葬儀には、喪失感や悲しみはあっても、じめじめした暗さはない。
参列者にふるまう精進料理を作る女性たちから時折笑いが漏れたりする。
いいではないですか。
Aさんだって、皆に明るく元気に送ってもらった方が嬉しいだろう。 

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif

2007.12.17 Mon 16:23:48 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
恋文
蝶 冬枯れの庭に小さな蝶がいた。
羽の瑠璃色が宝石のように美しい。

 ルリシジミかオオルリシジミかと思ったが違った。
ムラサキシジミかも知れない。

 ジュール・ルナールは『博物誌』の中で、蝶についてこう書いた。
「二つ折りの恋文が花の番地を捜している」

 瑠璃色の小さな便箋に書かれた恋文。
ロマンチックだねえ。
誰から誰へ届けられるのだろう。

 近くで眺めていたら蝶が突然飛び立ち、思い掛けない速さでどこかへ行ってしまった。
なんだ、私宛の恋文ではなかったのか。

    ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif



 
2007.12.16 Sun 15:54:23 | その他| 0 track backs, 4 comments
チビたちが300歳になるころ
モミジ 集落の神社に樹齢300年というモミジがそびえている。
根元に落ちていた種を拾って帰り、鉢に蒔いたきり忘れていた。

 久しぶりに鉢を覗いたところ、チビたちがたくさん生え、生意気にも紅葉している。
もう少し大きくなったら、どこかに植えてやろう。

 樹齢300年のモミジが芽生えたのは18世紀初頭の江戸時代。
貝原益軒、新井白石、近松門左衛門らが生きていた時代だ。

 チビたちが300歳になるころ、世界はどうなっているだろう。
有史以来、戦争や紛争をやめない人類は生き残っているだろうか。
環境破壊によって地球は、生物の住めない星になっていないだろうか。
それとも、医学の進歩と英知によって、平均寿命150歳の人々が平和で幸せな人生を送っているだろうか。

 明日のことも分からぬ私には想像も出来ん。
神のみぞ知る、だ。

      ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif



 

 
2007.12.15 Sat 16:02:52 | その他| 0 track backs, 0 comments
ことし読んだ本の中で
 ことし読んだ本の中で、花村萬月の『ぢん・ぢん・ぢん㊤㊦』(祥伝社文庫)が一番印象深かった。
感動した、楽しかった、何となく希望が湧いてきた、というわけではない。
むしろ逆だ。
読んでる最中も、読み終えた後も気持ちが暗くなり、何かする気力がなくなった。
そういう意味での印象の深さである。

 物語の舞台は新宿・歌舞伎町。
ヒモ志願の若者にお釜のヤクザ、ひどく醜い顔をした女性編集者、風俗嬢などがからんで話は展開する。
人間の本性なんてこんなもの、と言わんばかりの露悪的な描写が続き、中でも醜い女性編集者の描き方に情け容赦がない。

 そして、衝撃的な結末。
ここには救いも、余韻もない。
あるのは暗黒のブラックホールだ。

 心の弱っている人は、決してこの本を読んではいけない。
エネルギーがあふれている人のみが、この本に太刀打ちできる。
私は心身ともまずまずの状態で読んだが、今でも思い出すたびに気が滅入る。
それでもあなたは読みますか?

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif

2007.12.14 Fri 16:18:08 | | 0 track backs, 2 comments
小菊という名の居酒屋で
小菊 滅多に人が通らない山道に菊が沢山咲いていた。
通称小菊(山菊)。
正式な名称は知らない。

 大阪の梅田に小菊という名の居酒屋があった。
40年前、初任地の秋田から大阪本社に転勤したその日に先輩が連れて行ってくれた。
以来、オバハン(経営者。誰もママとは呼ばなかった)が亡くなるまで30年近く足繁く通った。

 オバハンとは延べ何百時間も話したのに年齢すら知らなかった。
オバハンも、どんな人生を歩んで小さな居酒屋を開くようになったか語らなかった。
小菊の可憐さとは縁のない容貌ながら、さっぱりとした性格が皆に愛されていたと思う。

 男たちが仕事で火照った体と、ささくれ立った心をなだめる船溜まりが小菊だった。
歳月は飛ぶように移り、カウンターに肩寄せ合って座った大勢の先輩、同僚が鬼籍に入っている。
往時茫々。議論したり、時には胸倉を取り合ったあの賑わいは夢幻の如くなり、だ。

 生き残った私は熊本北端の山里でオバハンを懐かしんでいる。
こんなことになるとは当時、夢にも思わなかったよ。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif


2007.12.13 Thu 16:16:06 | | 0 track backs, 4 comments
今年は良い年
南天 毎年12月11日は、1年の実りを神に感謝する「座祭り」が行われる。
去年書いたので内容は省略するが(興味のある方はこちらでどうぞ)、お祓いの後の酒席で、今年は良い年だったという話になった。

 まず第一に、台風などの自然災害がなかった。
集落では毎年3~4人亡くなるが、今年は1人だけで済みそうだ。
米や野菜、クリ、ミカン、タケノコがよく取れた。
これで文句を言ったらバチが当たるだろう。

 いいことをもう少し付け加えると、きのう書いた干し柿にカビが生えず、蝿も来ないのは、我が家だけではなかった。
去年、まばらにしか実をつけなかったナンテン(写真)やセンリョウにびっしり実がついた。
カメムシの発生が少なかった。

 そんな話で盛り上がって焼酎を飲みすぎ、今日は二日酔いで気分が悪い。
何やってんだろうね。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif





 
2007.12.12 Wed 14:51:31 | 行事| 0 track backs, 2 comments
干し柿 異変
干し柿  干し柿作りの大敵はカビと蝿だ。
雨が降って湿度が上がると、たちまちカビが生える。
蝿は親指の爪ほどもある大きな黒い奴が何十、何百(誇張じゃないよ)と群れをなして波状攻撃をかけてくる。
どんなに寒い日でもお構いなし。
ワンワンという羽音がうるさいったらありゃしない。
一体、どこで大量発生しているのだろう。

 カビで黒ずんだ柿を蝿除けのネットで覆い、同時に軒下の地面がが黒くなるほど蝿叩きで蝿を叩き落としているうち、食べる気も出荷する気もなくなる。
これが、ほとんど毎年のこと。

 ところが今年は、雨が降ってもカビが生えず、蝿も来ない。
お陰で干し柿5~6個入りのパックを100個以上完売、さらに売れ続けてている。

 カビが生えないのは例年の気候との微妙の違いのせいか。
蝿が来ないのは、貧しい農夫を憐れんだ田の神さんのご利益かな。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif

2007.12.11 Tue 15:55:46 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
顔ぐらい見てよ
 月に1回通っている病院の担当医が替わった。
新しい医師の診療ぶりには、思わずつんのめってしまったね。

 午前10時に予約して9時半に病院に入り、診療・会計を済ませ、薬をもらって病院を出たのが午前11時40分。
今どき、この程度の待ち時間は珍しくもなんともない。
「あんまりだよな」と思ったのは診療の内容だ。

 医師「何か変わったことなかった?」
私「特にありません」
医師「酒は飲むんだっけ」
私「はい」
医師「忘年会は沢山あるの?」
私「いえ、1回だけです」
医師「ふ~ん。それじゃいつもの薬出しとくね。来年は1月7日に来てください」

 これで全部。1分もかかってない。
この間、医師はカルテに目を落としたままで私の顔を見なかった。
前任の医師のように胸や背中に聴診器を当てたり、腹部を触診することもない。

 いくら患者が「変ったことはない」と言っても、自覚症状のない病気はごまんとある。
患者をよく観察して、異常を見つけるのも医者の仕事ではないのか。

 私が替え玉を立て、「変ったことはありません」と言わせたら、この医者は気づかずに「いつもの薬」を出してくれるのかな。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif
 
2007.12.10 Mon 16:17:05 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
お手玉の歌声が聞こえる
ジュズダマ 山の畑でジュズダマ(数珠玉)が実をつけている。
一つ二つ手のひらに転がしているうち、懐かしい思い出がよみがえってきた。

 子供のころ、女の子たちはジュズダマの入ったお手玉で遊んでいた。
お手玉を空中で巧みに操りながら
「一かけ二かけ三かけて 四かけて五かけて橋をかけ……」と歌っていたように思う。

 同じ集落に住む50代後半のおばちゃんの話では、お手玉のことを「とんきん」と呼び、
      ここはお国を何百里 離れて遠き満州の 赤い夕日に照らされて 友は野末の石の下……
と歌ったそうだ。

 戦後生まれの女の子が軍歌だと知らず、意味も分からずに軍歌「戦友」を歌ってお手玉遊びをしたのは、ばあちゃんか母親の伝授によるものだろう。

 もうすぐ正月だが、凧揚げや羽根突きで遊ぶ子供を、ここ何年も見ていない。
お手玉で遊ぶ子はどうだろう。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif



 
2007.12.09 Sun 16:10:46 | 暮らし| 0 track backs, 6 comments
明るい散り際
プラザ ドン!と打ち上げられた花火が空中で開いたみたい。
――というのはオーバーだが、無数の枝々が高く手を上げ、歓喜の万歳をしているようには見えないだろうか。

 写真の紅葉は12月6日に「水辺プラザかもと」の駐車場で撮影した。
今はもう散っているかも知れない。
この木(名前不詳)には散り際の哀愁が微塵もなく、あっけらかんと明るい。
そこが気に入っている。

 今年は台風の被害がなかったせいか、山里の紅葉は見事だった。
モミジやカエデだけではなく、カキ、サクラ、草の葉、ウルシ、ナンキンハゼがそれぞれの美しさを競った。
名のある観光地の紅葉が交響曲なら、こちらは室内楽。
それもまたよし、だ。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif






 
2007.12.08 Sat 16:04:40 | 遊び| 0 track backs, 2 comments
ケッタイな名前
隠れ蓑 カクレミノ(隠れ蓑)というケッタイな名前の植物があることを初めて知った。
大分自動車道の山田サービスエリアにその木はあり、標識に隠れ蓑と書いてあったのだった。
葉っぱが大きいことから隠れ蓑の名がついたらしい。
実は熟すと黒くなるそうだ。

 隠れ蓑は天狗や鬼が着ると姿を隠せる伝説の蓑だが、今は「実態を隠すための表向きのもの」の意味で使われている。
「親睦会を隠れ蓑に談合する」とか「ゴルフを隠れ蓑に贈賄を仕掛ける」などロクな使われ方をしてない。
植物のカクレミノにとっては迷惑な話だろう。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif



  
2007.12.07 Fri 16:53:43 | | 0 track backs, 2 comments
凍る室内
霜の朝 いや~、今朝は寒かったぞ。
外の気温は氷点下6℃。
雪が降ったように霜で真っ白だった。

 北国の人は「マイナス6度? それがどうかしましたか」と、こともなげに言うかも知れない。
だが、自慢じゃないけれど、我が木造老朽家屋の通気性は抜群だ。
換気扇なんかなくてもガス中毒にはならない、と思えるほど内外の空気が循環している。

 大小2台の石油ストーブをたいたが、今朝の室温はずっと12℃台。
畑に出掛けるまで遂に13℃に達しなかった。
北国では、室内でころころ厚着して、襟巻きを巻いたりしないだろうなあ。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif
 
2007.12.06 Thu 15:57:39 | 暮らし| 0 track backs, 2 comments
君は耐えているのか?
冬スミレ 畑の隅にスミレが咲いていた。
もう咲いていると言うべきか。
まだ咲いていると言った方がいいのか。

 スミレは早春に咲くもの、と思っていたが、今の季節に咲く品種もあり、「冬スミレ」「寒スミレ」は冬の季語になっていることを遅まきながら勉強した。
12月に咲いても返り花や早咲きではないのだね。

 冬スミレは、春のスミレのように群れて咲かず、冬枯れの草むらに1輪か2輪、ひっそりと佇んでいる。
霜の降りた朝も凛として動じる風もない。
人知れず咲き、人知れず散る。
あらまほしき生き方だな。

               君もまた耐えているのか冬スミレ(沢太郎)

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif
2007.12.05 Wed 15:45:21 | | 0 track backs, 0 comments
老いてなお
老原木 椎茸を栽培する原木は数年で朽ちてしまう。
杉林の中の我が原木も、握っただけでぼろぼろと崩れる末期症状が目立つようになった。

 今冬の収穫は無理だろうな、とあきらめていたのだが、ダメモトで見に行ったら10数個出ていた。
君たち、よう頑張るなあ。
めっきり軽くなった原木を思わずなでてしまった。

 収穫した椎茸は蒸して軽く塩を振り、熱々の奴をハフハフ言いながら食べた。
旨かったことは言うまでもない。

 来年の2月になったら、椎茸菌をまぶしたコマをクヌギの木に打ち込み、新進気鋭の原木を作ろう。
老いたる原木は無理をせず、マイペースで椎茸を生やしてくれればいい。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif


 
2007.12.04 Tue 16:39:34 | 畑仕事| 0 track backs, 0 comments
キウイのご先祖様
サルナシ 隣りの集落の知人からサルナシの実をいただいた。
サルナシ?聞いたことがあるようなないような。

 「キウイの原種ですよ。昔は、さこや(谷)の湿った場所にいくらでも生えていたのに、今はだいぶ少なくなったなったね」
なるほど、キウイフルーツに形はよく似ている。
ただし、実は小さくて2~3センチほどしかない。

 それに、キウイの本場はニュージーランドではなかったか。
原種というのは本当かな。
キウイと比較 植物図鑑で調べてみた。
中国原産のシナサルナシがニュージーランドに渡り、品種改良されてキウイフルーツなったという。
シナサルナシと日本のサルナシは兄弟分だろうから、原種説は間違いとは言えまい。

 左の写真は普通のキウイとサルナシ。
二つに切ったサルナシは色・形ともキウイそっくり。
香りや味も同じで、強いて言うなら甘味はサルナシの方が強いかも知れない。

 漢字で書けば猿梨。
名前の由来には諸説あるようだが、猿が好んで食べるというのはうなづける。
人間が食べても美味しいのだから。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif




 

 


2007.12.03 Mon 16:17:38 | 食べる| 0 track backs, 4 comments
またも気晴らし
今日もお祭り 今日はポカポカ陽気に浮かれて隣りの集落の収穫祭に出掛けた。
町全体の祭りや集落単位の祭りに顔を出すのは、この冬これで4回目。
遊んでばかりいるようだが、何ごとにも気分転換が必要だと経験が教えてくれている。

 帝政ロシア時代、囚人にAのバケツの水をBのバケツへ、BからAへ、AからBへと際限なく移し変える罰を科したら、どんなに凶悪な男も泣いて許しを乞うたという。
1日3~4時間しか働かない私でも毎日、草取りばかりしていたら音を上げるだろうな。

 そんなわけで昼間から1杯100円の生ビールをぐびぐび飲み、祭りメーンイベント農産物の競りに臨むのも気晴らし。
競りは遊びだから、落とせても落とせなくても、どうということはない。
だが、いきなりキャベツ1個500円、ハクサイ1個1000円などと立て続けに高値をつけるお大尽が現れたのにはしらけたね。

 ご祝儀のつもりだろうか。
それとも「オレは金を持ってるぞ」と自慢したいのだろうか。
どちらにしても、あの人は凄いなと尊敬のマナコで見る人はいなかったと思うよ。

   ↓皆さんのクリックが励みになります。
20071103161540.gif




 



2007.12.02 Sun 16:27:29 | 行事| 0 track backs, 2 comments
"shw-greenwood" template design by Shallwill
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。