おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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きのう書き残したこと
 明星桜の隣の民家に、こんな手書きの貼り紙があった。

         トイレ どうぞ

 花冷えの季節、トイレに行きたくなる人もいるだろう。
そんな時は遠慮なく我が家のトイレを利用して下さい、という心遣いだ。
優しい人だなあと思う。
綺麗な桜を見て暮らすと、心まで綺麗になるのだろうか。

 明星桜に通じる板の階段の脇に小学生の男女3人が小さな店を開いていた。
店と言っても、干しダイコン、キンカン、アズキ、イチゴなどの入ったダンボールの箱を地面に並べているだけ。
完売したとしても、たかが知れてるささやかな商いだ。

 人が集まれば、モノやカネが動く。
明星桜を宣伝して現金収入を図り、地区の活性化に役立ててもおかしくはない。
子供が店番する小さな“店”に首をかしげる人もいるだろう。

 私は、この地区の人たちの節度が気持ちよかった。
先祖代々、桜を守ってきた人たちは、お金すらもはかないものだと知っているのではないか。
根拠はないけれど、そんな気がした。

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2007.03.31 Sat 17:28:14 | | 4 comments
明星桜 900年の美 
明星桜 樹齢800年~900年といわれる明星桜(大山桜)を見に佐賀の伊万里へ行った。
満開の花が、はらはら散りかける、まさに見ごろだった。

 樹高13メートル、幹周り5メートル、枝張り21メートル。
もっと大きく、もっと豪華絢爛たる桜は全国にいくらでもあるだろう。
だが、明星桜には桁外れの老木にしか出せない味わいがあった。
明星桜の根 桜の根元を見て思わず息を飲む。
曲がり、ゆがみ、衰えてなお、花を沢山咲かせようとして懸命に枝を空に伸ばしている。
この形そのものが数百年の時間の重み、命の讃歌というものだろう。

 明星桜の周辺はとても静かだった。
有名な桜の名所のように混雑せず、10台の駐車スペースで事足りた。
飲めや歌えの酔っ払いの姿もない。
桜と心おきなく対面できたことが、私には何よりありがたかった。

 明星桜の名前の由来は、「夜に樹の下で火を焚いて眺めると、花びらが火に映えて明星の趣がある」からだという。

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2007.03.30 Fri 18:34:16 | | 8 comments
スミレはスミレ
スミレ 家の周りや畑にスミレが沢山咲いている。
一口にスミレと言っても、色は紫色の濃淡、白や黄色などさまざま。
花の大きさも微妙に違う。

 『日本の野草』(山と渓谷社)を開いて驚いた。
スミレだけに22ページも割き、47品種を紹介していたのだ。
それによると、上の濃い紫色の花は「スミレ」らしい。
タチツボ そんなことは分かっていると言われそうだが、ほかのスミレはすべて、○○スミレという冠がついている。
例えばコスミレ、サクラスミレ、ヒカゲスミレ……といった具合に。

 左の色の薄いスミレはタチツボスミレだと思われる。
だが、正直なところ、どれが何やらさっぱり分からない。
識別は上級者に任せ、私は全部スミレと呼ぼう。

 スミレはスミレだもの。

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2007.03.29 Thu 17:31:57 | | 8 comments
高菜漬け
タカナ 高菜が立派に育った。
どこに出しても恥ずかしくない野菜が出来るのは、我が菜園では珍しい。
とりあえず、コンテナ2杯分収穫して塩漬けにすることにした。

 高菜漬けは、熊本を代表する漬け物である。
春に仕込んだら冬には食べごろになる。

 高菜漬けは、そのまま食べてもいいし、ゴマ油で炒め、さらに白ゴマを振りかけても美味しい。
街の食堂では、高菜ラーメンや高菜チャーハンがお馴染みのメニューだ。

 大牟田(福岡)の道の駅で珍しく、高菜のヌカ漬けを売っていた。
これが美味しいのなんの。
自分でも作りたいところだが、ヌカ床の維持管理に自信がなく、試していない。

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2007.03.28 Wed 16:55:40 | 食べる| 6 comments
さらば冬太郎
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ヒヨドリ 冬鳥のジョウビタキが、いつの間にかいなくなった。
生まれ故郷のチベットかバイカル湖畔あたりを目指して旅立ったのだろう。
スズメほどの大きさの体で、何千キロも飛ぶのは想像するだけで痛々しい。
どうか、無事に古里に帰り着きますように。

 毎日のように庭に来る1羽に、私は冬太郎(写真上・昨年11月7日掲載)という名前をつけた。
よほど近づかない限り逃げない可愛い奴だった。
冬太郎よ、さよならも言わずに旅立つなんて水臭いではないか。

 ジョウビタキがいなくなったあと、庭の常連になったのはヒヨドリのヒヨ爺さん(写真下)。
動作が少し鈍く、時には庭をよたよたと歩いたりする。
植木鉢に転がしたマンリョウの実は残さず食べるから、食欲だけは旺盛なようだ。

 ネコがヒヨ爺さんを襲わないか心配な毎日である。

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2007.03.27 Tue 17:29:07 | 暮らし| 6 comments
よみがえる民具
壷 納屋の奥で素焼きの壷がほこりをかぶっていた。
高さ30センチ、胴回り80センチ。
上の方に先端の欠けた小さな注ぎ口がついている。

 何に使うのか79歳のばあちゃんに訊いた。
「うちにもあるばってんが、使ったことなか。
醤油でも入れたとじゃろ」と言う。

 1升ビンが普及してなかったころ、醤油か菜種油、あるいはどぶろくを貯蔵していたことは十分ありえる。
ばあちゃんが物心ついたのが5歳とすれば、使った記憶の無い歳月は70年以上。
ありふれた民具が、忘れ去られることの何と早いことよ。

 私はこの壷を傘立てに使うことにした。
秋になったら、一抱えのススキを投げ入れ、月見をしてもいい。

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2007.03.26 Mon 17:13:25 | 暮らし| 2 comments
踊子草が踊っても
オドリコ横
 「もう春ですよ」と踊子草(オドリコソウ)が踊りだした。
傘をかぶった踊り子に見立てたネーミングだそうな。
淡いピンクの花の色が、いかにも春らしい。

 きのうは地域の幼稚園の卒園式だった。
園長さんが紅白の饅頭を持ってきてくれた。
紅の方の饅頭は踊子草の色をしていた。

 卒園した児童2人は地域の小学校に入学する。
ということは、小学校の新入学児童は2人だけ。
またしても小学校の統廃合が話題に上るだろう。

 今でも、家族の車で幼稚園や小学校に通う子どもが多い。
町の小学校に統合されたら、歩いて通える子供は1人もいなくなる。
山里で暮らしながら、道草の楽しみを知らずに育つ子供たち。
これでいいのだろうか。

 女の子は野の花を摘み、男の子は虫や魚を追う。
こんな光景は田舎でも、もう滅多に見られない。
寂しいことだ。

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2007.03.25 Sun 17:22:16 | | 4 comments
ヒョウタンで酒盛りはお預け
ヒョウタン 朝早くから激しい雨が降っている。
畑仕事は無理だ。

 それで、ヒョウタンを仕上げることにした。
まだ中に残っている種を取り出すため、以前開けた口をさらに大きくする。
電気ドリルの一番大きな刃を使っても、種や乾燥した果肉が出る大きさにならない。
ナイフで削っているうちに口は不格好な形になってしまった。

 このあと紙やすりで丹念に磨き、柿渋を3度塗った。
柿渋は思ったほど濃い色にならず、ヒョウタンの黒いシミは隠せない。

 ヒョウタンは沢山取れたのに、割れたり腐ったりして、残ったのはこの2個だけ。
それがこんな出来栄えでは情けない。
しかも、ヒョウタンの腐臭が残っている。
酒器としては使えないから、花挿しにでもするか。

 素人が1回で成功するほどヒョウタン作りは甘くなかったな。

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2007.03.24 Sat 17:39:13 | 暮らし| 4 comments
山菜採り健康法
ゼンマイ ゼンマイが出始めた。
ワラビもちらほら見かける。
もうすぐ、山菜採りの季節が始まる。

 このところ毎日、山の急斜面で枯れ草を刈っている。
ゼンマイやワラビを採るための準備だ。
倒木を片づけるのに手間取り、まだ7割程度しか刈れていない。
ゼンマイやワラビには、出るのをもう少し待って欲しいと思う。

 私が農協に出荷するのはワラビだけ。
毎シーズン、100キロ以上出荷している。
ほかの野菜は量が少ない上、形が美しくないから農協では受け付けてもらえない。
人を見た目で判断するご時世だから、仕方がないか。

 100キロのワラビと、道の駅に出すゼンマイを採るためには、山の斜面を何回も上がり降りしなくてはならない。
ウォーキングやジョギングには及ばないとしても、相当な運動量である。
山菜採りは、実益を伴う優れた健康法だと思うが、季節限定なのが泣き所かな。

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2007.03.23 Fri 17:20:16 | 畑仕事| 6 comments
イカル
イカル 裏山に見たことのない小鳥がいた。
急いでカメラを取りに戻り、とりあえずパチリ。
その次の瞬間、カラスが襲ってきて小鳥を逃がしてしまった。
撮れたのは1枚だけ。
ピンボケはカラスのせいにしておこう。

 カラスは怖いものなしだ。
つい先日、初鳴きを聞いたばかりのコジュケイを杉林の中で追い回していた。
うっかり 子育て中の木に近づくと、人間でも襲ってくる。

 それはさておき、写真の鳥はイカル(斑鳩)ではあるまいか。
大きなくちばしと黒い羽にある白い斑点を見て、そう判断したが自信はない。

 イカルから連想するのは奈良の斑鳩(いかるが)。
だが、鳥類図鑑はそれを見透かしたように、こう戒めている。

 古名では「いかるが」ともいうが、奈良の地名にある「斑鳩」はイカルではなく、ジュズカケバトを指すので、混同しないように注意。

 なるほどね。

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2007.03.22 Thu 15:56:01 | その他| 2 comments
90歳の豪傑爺ちゃん
 きのうの毎日新聞熊本県版の読者投稿欄を読んで目が丸くなった。
まあ読んで頂きたい。

 「知人に数えで90歳と100歳の大先輩がおられる。90歳の方は週1回、10㌔離れた町の中心部にあるスナックにバスで通い、ビールを10本飲む豪傑。100歳の方は昨春まで囲碁同好会の仲間だった(後略)」

 ビール10本飲むなんて、普通の90歳には出来ないぞ。
それより何より、バスに乗ってスナックに通う気持ちの若さが凄い。

 スナックでは、孫より若いお姉さんたちに囲まれて楽しいだろうな。
意外に新しい歌をカラオケで歌っているかも知れない。
まさに至福の時間。
こんな90歳になれたらいいな。

 私の住む市の中心部にもスナックは沢山ある。
だが、飲んでも明るいうちに帰らないとバスがなくなる。
30キロの道をタクシーで帰るのは贅沢だ。
それに、わざわざ人の多い所に行くのも気が重い。

 そんな風に、行かない理由を数えだしたとき、私は既に90歳のスーパー爺ちゃんに負けたということだろう。

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2007.03.21 Wed 17:21:04 | その他| 2 comments
知らなくてもいいけれど
カキドオシ 山里に住んで思い知ったのは、自分に山野草の知識がほとんどないこと。
写真の花は、畑の草に半ば埋もれて咲いていた。
だが、名前が分からない。
ジゴクノカマノフタ(地獄の窯の蓋、別名キランソウ)やスミレに似ているな。
そんな程度だ。

 植物図鑑やネットで調べて、垣通(カキドオシ)ではないかと見当をつけた。
違っているかも知れない。

 植物の名前なんか知らなくても構わない、と言う人もいるだろう。
そう、文学や音楽、絵画も同じこと。
興味を持たなくても生活に支障があるわけではない。
それでも、知っていると日常の暮らしの楽しみが広がるような気がする。

 こんな句がある。

       おくのほそみちここにはじまる垣通し(西本一都)

 カキドオシの花を知って、初めて私はこの句を理解できた。
ちょっと得した気分になっている。

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2007.03.20 Tue 17:51:08 | | 4 comments
ドーム型ハウス
ドーム 野菜のタネがうまく発芽しない。
浅い水に漬けて少し芽が出たら、ポットに移して日当たりのいい場所に並べる。
例年と同じ段取りなのに、ここで成長が止まってしまうのだ。

 このところ朝の冷え込みがきつく、霜がおりることもある。
寒さのせいかも知れない。

 集落の人に相談したら、「ハウスでやればよかよ」と言う。
なるほど彼らは、大量のイチゴやナスの苗をハウスで育てている。
でもねえ、高価なハウスを簡単に建てるわけにはいかないのだよ。
益々赤字が増えて、首が回らなくなってしまうではないか。

 そんな時、農協で見つけたのがプラスチックの小さなドーム。
ハウスの代わりになるかどうか、試してみる価値はありそうだ。
5個ひと組で1000円未満。
失敗しても大したことはない。

 一つのドームに10個のポットが入る。
いま、タネを仕込んでいるのはトマト、ヘチマ、ズッキーニ。
成功したら、ドームをたくさん買い足そう。
チマチマした話だが、素人には小さなドームが分相応だろう。

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2007.03.19 Mon 17:28:41 | 畑仕事| 4 comments
ハシモト君の卵焼き
ツクシ 今年は、ツクシの出方がおかしい。
いつもなら、ニョキニョキ生える川の土手に見当たらず、谷間の段々畑でようやく1本見つけた。
寒の戻りで、いじけてしまったのかな。

 小学生のころ、ツクシを集め、はかまを取るのが子供の役目だった。
春の野遊びではなく、食糧不足を補うお手伝い。
今は卵とじにするのが一般的な料理法らしいが、当時の卵は貴重品。
病気のときぐらいしか食べられない時期もあった。
それで、我が家のツクシはいつも醤油味の佃煮だった。

 卵と言えば、当時のクラスにいたハシモト君を思い出す。
みんなが貧しい弁当を腕で隠すように食べていたとき、彼は卵焼きを敷き詰めた弁当を持ってきていた。
我ら空腹児一同、それがどんなに羨ましかったか。

 卵焼きを見るたびに、彼の色白の上品な顔立ちが頭をよぎる。
お~いハシモト、今でも毎日卵焼きを食べているかい?

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2007.03.18 Sun 16:36:13 | 食べる| 9 comments
ネコの憂鬱
スギ花粉 ここ数日の強い風で、家の周りや畑にスギの小枝が散乱している。
写真の茶色い粒々が雄花で、これが開花して花粉を飛ばす。

 スギ花粉の飛散量は峠を越したらしい。
どうやら今年も花粉症にならずに済みそうだ。
ありがたいことである。

 と思っていたら、飼いネコの様子がおかしい。
しきりに目をこすり、くしゃみを連発している。
去年の今ごろも同じ症状だった。
花粉症にかかったのだろう。

 日溜りで居眠り三昧のお気楽ネコにも悩みあり、か。


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2007.03.17 Sat 17:01:35 | 暮らし| 2 comments
2人の絆
フキ 79歳のTばあちゃんからフキをいただいた。
栽培品種で、茎の長さは40センチ以上ある。
かかえたら強い香りがあたりを満たした。
まさに早春の香りだ。

 Tさんは3年前、夫を亡くした。
いつものように2人そろって畑で働き、晩御飯を食べ、しばらくテレビを見たあと就寝。
その夜、Tさんの夫は心臓発作を起こして急死したのだった。

 夫の死後、Tさんは引きこもり状態になり、街に住む娘や息子が毎日のように訪れて身の回りの世話をしていた。
一緒に住もうと何回説得しても、「もうお終いたい」と言って応じないのだという。
「せめて1週間、看病する時間があったら、お袋も心の準備が出来ただろうに」と、そのころ息子さんが残念がっていた。

 それが、昨年の秋ごろから庭の草むしりや簡単な畑仕事をするようになった。
今月は老人会の1泊旅行にも参加した。
フキノトウを沢山とって届けてくれたりもした。

 50年以上も連れ添った夫を突然亡くした心の傷が癒え始めるには、3年の歳月が必要だったのだろう。
戦争をはさんで苦労をともにした2人の絆の深さを思わずにはいられない。

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2007.03.16 Fri 16:45:06 | 暮らし| 4 comments
新しい命
茶 裏山に茶の木の赤ちゃんが沢山生えている。
ツバキに似た小さな白い花が実を結び、斜面を転がり落ちて根を生やしたのだろう。

 茎は痛々しいほど細いが、葉は濃緑色のれっきとした茶の葉である。
新しい命の誕生は、人間であれ動植物であれ、おめでたい。
元気に育てよ。

 裏山は杉や孟宗竹、樫、ウメ、ツバキなどが混在する荒れ山だ。
昔、このあたりに茶畑があった名残りだろうか。
それとも、在来種の山茶か。

 ヒマ人の私は、時折そんなことを考えて、ぼんやり時を過ごす。

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2007.03.15 Thu 16:52:06 | その他| 4 comments
散らないサクラ
サクラ サクラが、まだ咲いている。
「もう」ではなく「まだ」。
 
 このサクラに気づいたのは、昨年の12月15日(サクラとモミジを同時に観賞)だった。
それから3ヵ月。
霜や雪が降り、風の強い日もあったのに、同じ木の同じ枝に花の絶えたことがない。

 これは、よくある現象で、これまで気づかなかっただけなのだろうか。
満開のサクラは、まだ十分美しいうちにはらはらと散る。
そのいさぎよさ、はかなさが身上だったはず。
違うツボミが次々花開いたのだろうが、3ヵ月も咲かれると話が違うぞと言いたくなる。

 造花ではないか?って。
いえいえ、手で触り香りをかいで本物だと確認しておりますよ。

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2007.03.14 Wed 16:19:54 | | 0 comments
シロバナタンポポ
タンポポ 日当たりのいい場所にタンポポが咲き始めた。
タンポポは日本全国、黄色い花を咲かせると思っていたが、九州ではシロバナタンポポが主流である。

 お年寄りの中には黄色いタンポポを知らない人もいて、
「黄いな花は珍しか。道の駅に出したら売れんじゃろか」と聞かれたこともある。

 シロバナは西日本、特に四国と九州に多いそうだ。

        たんぽぽに飛び暮らしたる小川かな(小林一茶)

 一茶が詠んだタンポポは間違いなく黄色だっただろう。
春の浮き立つ気分は黄色こそふさわしい。

 では、この句の場合はどうだろう。
      
        蒲公英やローンテニスの線の外(正岡子規)

 子規は、ご存知のように四国・松山の出身。
当然、シロバナタンポポを知っていた。
この句は青い芝と白いボール、白いライン、白いタンポポを取り合わせて、青春のすがすがしさを詠ったものと思いたい。

 九州に住んでから、タンポポの文字を見るたびに花は白か黄かと気になるようになった。
妙なくせがついたものだ。

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2007.03.13 Tue 16:46:39 | | 2 comments
老老看病
 午前中は山の枯れ草刈り。
午後から、脳出血で倒れたNばあちゃんを見舞った。

 病室にはNさんの長男と孫娘がいた。
長男は深刻な病気で入院中と聞いていたが、特別に外出許可をもらったらしい。
70歳を過ぎた重病の長男が危篤の母97歳を見舞う。
長寿社会の一断面を見た思いがした。

 Nさんは、まだ意識はないが、血圧は安定してきているそうだ。
「私の病気を心配して、母は倒れたのです」と自分を責める長男に掛ける言葉はない。
「ここ数日、冷え込みがきつかったから、それで体調を崩されたのではないでしょうか」と言うのが精一杯だった。

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2007.03.12 Mon 17:38:27 | その他| 4 comments
ばあちゃんが倒れた
 家から10キロ離れた段々畑。
今年初めて飛ぶツバメを私が見上げていたちょうど同じころ、集落で騒ぎが起きていた。
隣家で1人暮らしをしている97歳のNばあちゃんが救急車で街の病院に運ばれたのだ。

 後で聞いた話によると、それは午前10時ごろのこと。
早起きのNさんがこの時間になっても新聞を取り入れていない。
不審に思った近所の人が声をかけたが、電気がついているのに応答なし。
いよいよ不安になって中を覗いたら、Nさんは台所で倒れていたのだった。

 午後、病院に駆けつけると、Nさんに意識はなく、酸素マスクをつけてハアハアと荒い息をしていた。
集落の男女4,5人が詰めていて、「脳内の出血が多くて危険な状態。血圧も下がっている」と医師の話を教えてくれた。

 病室に家族や親戚の姿はなかった。
近くの街で暮らす70歳を超えた長男は、深刻な病気でつい最近入院したばかり。
奥さんは、その心労で寝込み、遠隔地に住む次男や孫がこちらに向かっているところだという。

 何も出来ないけれど、ばあちゃんを一人にするわけにはいかない。
集落の役員2人を残して、私たちは日が暮れた後に帰宅した。
電気が消えたNさんの家は、闇の中に黒々とうずくまっていた。
何とか危機を脱するよう祈らずにはいられない。

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2007.03.11 Sun 19:40:03 | その他| 0 comments
焼き物の好み
陶器まつり 福岡県との県境に近い熊本・南関町の古小代の里で、陶器・梅まつりを見た。
暖冬の影響で梅は既に散り、雨が降るあいにくの天気だったが、大勢の見物客で賑わっていた。

 大テントの中の陶器市会場には、小代焼きの26の窯元が約5000点の陶器を展示販売している。
御飯茶碗を1つだけ買った。

 たまに九州の窯元巡りをする。
これまで行った所は佐賀の有田と唐津、長崎の波佐見、福岡の小石原、大分の小鹿田(おんた)、熊本の天草などだ。
焼き物を見る目など最初からないと自覚しているから、自分好みの酒器や皿小鉢を少しだけ買う。

 昔、現代書の大先生に「何と書いてあるか読めないし、作品の良し悪しも分からない」と言ったことがある。
大先生の答えは、こうだった。
「字は読めなくても形として見ればいい。毎日眺めて飽きなければ、それはいい作品です」

 焼き物も同じだと思う。
斬新なデザインや絵付けの面白さに惹かれて買ったものは、すぐに飽きてしまった。
今は素人が作ったような素朴な作品にしか目がいかない。
年をとって油気が抜けたのだろう。

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2007.03.10 Sat 17:27:57 | 暮らし| 4 comments
不屈の樫の木
樫 畑近くの山に樫の大木がある。
それだけでは珍しくないが、この木は巨石の上に生えているのだ。

 樫の実が何粒か石の上に落ち、生き残った1粒が芽を出す。
土を求めて少しずつ細い根を伸ばし、ハンマーでも割れない硬い石を割ったのだろう。
石を割るまでに一体、何年かかったのか。
まさに驚異の生命力。

 岩手県盛岡市には「石割り桜」があるそうだ。
浅田次郎は『壬生義士伝』の中で、「南部の桜は石を割って咲く」と書き、朝敵となった南部藩士の過酷な生き方と重ね合わせている。

 わが町にも「石割り樫」あり。
自分もあやかりたいが遠く及ばず、黙してうなだれるのみ。

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2007.03.09 Fri 17:12:33 | その他| 3 comments
途方に暮れたね
チェンソー チェンソーの刃は、繰り返し研いでいるうちに摩滅して使えなくなる。
2台のうち、赤い方の竹切り専用の刃がこうして寿命になった。

 ホームセンターでメーカー名と型式番号を告げたところ替え刃の在庫が無いと言う。
「こちらでも大丈夫です」と他メーカーの刃を勧められて家に持ち帰ったが、装着できない。
刃のサイズが一回り小さかったのだ。

 返品に行ったら「何かほかに買う物はありませんか。その分、差し引きますけど」と言われ、住所、氏名、電話番号を書かされた。
間違った商品を勧めたのに、謝罪の一言も無い。

 ホームセンターをあきらめ、チェンソーを購入した農協で替え刃を発注。
3日後に届いたのは、またしてもサイズ違いの刃だった。

 段々腹が立ってきて、今度はチェンソー本体を持ち込み、改めてメーカー名、型式番号、竹専用と書いたメモと古い刃を渡した上、「装着出来るかどうか確認して欲しい」と依頼した。

 これで1件落着と思いきや……
確かに装着出来ていたが、あれほど竹専用と念を押したのに、刃の間隔が広い樹木用だった。
同じ刃のチェンソーを2台持っても仕方がないではないか。

 どう注文したら、欲しい品物が手に入るのだろう。

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2007.03.08 Thu 17:29:07 | 畑仕事| 4 comments
立ち上がるターサイ
たーさい 地面に寝そべっていたターサイ(1月19日『素人も作れるターサイ』)が徐々に起き上がり、今では直立している。
先端の沢山のツボミは、数日後には黄色い花を咲かせるだろう。

 集落の人からいただいた30株の苗は、すべて順調に育ち、炒めものや煮物に重宝した。
味噌汁の火を止める直前に、ターサイの葉をちぎって入れても美味しかった。
しかも、栄養豊富だという。

 そんな優れものなのに、道の駅ではあまり売れなかったそうだ。
ターサイの知名度が低いのかも知れない。

 種が取れたら100株ほど育ててみよう。
とても食べ切れないから道の駅にも出す。
その時は、ターサイの料理法と栄養価を書いたボール紙を立て掛けて置いたらどうだろう。
ブームに火がつき、生産が間に合わないというのは、度が過ぎた皮算用かな?

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2007.03.07 Wed 17:01:41 | 畑仕事| 2 comments
黄色い炎
      ミモザ

 谷間の段々畑の帰りに、少し遠回りして山道を走った。
滅多に人や車に出会わない細い道がくねくね続く。

 前方の木立の中に鮮やかな黄色の塊が見えた。
近寄って見ると、なんと見上げるようなミモザではないか。
人里離れた山の中にミモザの巨木が1本。
一体誰が植えたのだろう。

 これまで何回も走った山道だが、ミモザには気づかなかった。
花が咲くまで周りに溶け込んで息を潜め、開花とともに高らかに生を謳歌しているようだ。

           杯にミモザ映して春惜しむ(沢太郎)

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2007.03.06 Tue 15:43:04 | | 4 comments
団塊世代の皆さん
 私の住む集落(30戸)には3種類の姓しかない。
姓だけでは誰のことか分からないので、下の名前かフルネームで呼び合う。
苗字で通じるのは私ぐらいのものだ。

 姓の種類が少ない理由は、簡単に言えば外部からの人の流入が少ないから。
近隣の集落から来るお嫁さんも3つの姓に吸収されてしまう。
地縁・血縁が濃く、「遠くたどれば皆“えんかうち”(親戚)」。

 そんな土地によそ者が移住してうまくいくかどうか。
田舎ではプライバシーを保つのは難しいという人もいるが本当か。
私は2つの気がかりを抱えて移住したのだった。

 移住して5年、私は集落の誰とも仲良くしているし、プライバシーを侵害されたと感じたことは1度も無い。
みんな朝から晩まで働いて、他人の生活に首を突っ込むヒマなど無いのだと思う。

 第2の人生を田舎で過ごそうかと考えている団塊世代の皆さん。
集落総出の草刈りや、葬式の手伝いなどに快く参加し、マイペースで畑仕事でもしていれば大丈夫。
いやな奴や詮索好きがいたとしても、それは都会でも会社でも同じでしょ?
相手にしなければいいのです。

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2007.03.05 Mon 17:14:20 | 暮らし| 4 comments
ホウレンカブ
      菜花

 今ごろ菜の花の話題かい、と思わないでいただきたい。
この花は、よく見かける菜の花とは少し違う。
葉がミズナ、根がカブという奇妙な野菜「ミズナカブ」(私が勝手に命名)の花なのだ。

 ミズナとカブが自然交配した記事は、2月23日に書いた。
種を取るために、収穫せずに残した何株かのミズナカブに2,3日前から花が咲き始めた。
蜂が花から花へ飛んで受粉を助けている。

 今度は、どんな野菜が出来るか。
葉がホウレンソウ、根がカブの「ホウレンカブ」が出来る可能性はあるだろうか。

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2007.03.04 Sun 16:07:05 | 畑仕事| 2 comments
地獄の窯の蓋
地獄の窯のふた ほとんど土の無い石垣のくぼみに紫色のジゴクノカマノフタが咲いていた。
よほど生命力が強いのだろう。

 地獄の窯の蓋(別名キランソウ=金蒼小草)とは、オドロオドロシイ名前だ。

 名の由来には諸説ある。
どれも、もっともらしいが、俄かには信じがたい。

  ①地獄の窯の蓋が開く春の彼岸ごろに咲くから
  ②煎じて飲めば咳止め・解熱・腹痛に効き、
葉を揉みつぶして塗ると虫刺されに薬効がある。
このため、地獄に行く窯の蓋が閉まり、瀕死の病人を現世に追い返すから
  ③地べたに蓋をしたように生えるから――などだ。

 これからの季節、危ない虫がどんどん出てくる。
スズメバチの羽音を聞くと身が縮む。
去年はムカデに噛まれたり、毒毛虫の毛が刺さって痛い思いをした。

 虫の被害にあったら、今年はジゴクノカマノフタの葉を揉んで塗ってみよう。
窯の蓋が閉まってくれればいいのだが……

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2007.03.03 Sat 16:49:37 | | 2 comments
野菜はどこだ?
オオイヌノフグリ 畑が日ごとに緑濃くなっていく。
野菜の成長がいいのではなく、野草がどんどん増えているのだ。
写真はニンニク畑を占拠しているオオイヌノフグリ。

 これにヨモギやスギナ、ハコベなどが加わると、野菜は草に埋もれ、野菜畑ではなく、野草畑になってしまう。

 野草は、野菜に行く養分を奪い、日差しをさえぎり、害虫の巣になる。
花は可憐だが、のんびり鑑賞ばかりしていられない。
これからは草抜き・草刈りに追われるだろう。

 今年は暖冬で虫が多かろう、と集落の人たちが言っている。
冬でもセセリ(ブユ)や根切り虫に悩まされてきた。
これから毛虫やカメムシが大発生したら困るなあ。
草の猛々しい繁りとダブルパンチではないか。

 先々のことを今から考えても仕方がない。
田の神さんに、お手柔らかにと頼んでおこう。

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2007.03.02 Fri 17:08:44 | 畑仕事| 4 comments
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