おおむね農夫、時に木こり。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」(山頭火)。こんな生活のあれこれを綴ります。
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4本足のニワトリ
もうどれぐらい昔になるだろう。大学生にニワトリの絵を描かせたら、少なからぬ学生が4本足のニワトリを描いたという調査結果が新聞に載った。

 ニワトリを見たことがなくても、カラスやスズメは2本足。同じ鳥類だから分かりそうなものだと首をかしげたものだ。
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 話は飛ぶが、もし「レタスの花を描いてごらん」と言われたら?
私が畑仕事を始める前だったら、コスモスみたいな花を描いたかも知れない。4本足のニワトリを描いた学生さんを笑えないね。

 大都会の街角で、通行人に上の写真を見せて名前を聞いたとしよう。ヒントは「今、畑に咲いています」。
多分、大半の人が答えられないのではないか。正解はラッキョウの花
花のついたラッキョウが店頭に並ぶことはないから、知らないのも無理はない。

 いずれ、レタスやチンゲンサイの花も紹介しよう。知ってどうなるものではないけれど。

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2006.10.31 Tue 17:57:01 | | 6 comments
使い捨ての遺産
 台所から家の裏に出ると、目の前に石垣が立ちふさがる。家と石垣の間は1メートルそこそこ。いつの時代か、山を削って宅地を広げ、山ぎりぎりの場所に家を建てたのだ。

 山里には平らな土地が少ない。先人たちは牛馬の力を借りて山を削り、石垣を組んで田畑・宅地を作った。日本中の石垣の総延長は、万里の長城を超えるのではないか。それに費やした歳月と労苦は想像を絶する。
                           
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 先人たちの刻苦の遺産というべき石組みの田畑が今、滅びようとしている。過疎高齢化で耕す人がいなくなった田畑は見捨てられ、草や木が茂り放題。かつて、ここが畑だったと誰が思うだろう。

 私が借りた谷間の段々畑も原野に還っていて、どうしたら元の畑に戻せるか途方に暮れたものだ。1メートルまた1メートルと木を切り、草を払って見たものは無残に崩れた石垣だった。

 農産物は外国から安く買えばいい、と言う人がいつの時代にもいる。先々何が起きるか分からないのに、食料自給率最低の日本は、それで生きていけるのかい?
先人の刻苦の遺産を使い捨てにしたしっぺ返しが、いつか来るように思えてならない。

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2006.10.30 Mon 16:42:57 | 暮らし| 2 comments
私の出来ること
 朝8時半から集落のグラウンドゴルフ大会、午後から他集落の葬儀参列と忙しい1日だった。

 グラウンドゴルフ大会は集落最大の行事で、会場の小学校校庭に老若男女30数人が集まった。主役は日ごろから練習を積んでいる爺ちゃん、婆ちゃん。生き生きと動き回り、成績も「若きゃあもん」を圧倒する。

 私はカメラマンに徹し、スナップ写真を撮りまくる。移住以来、この大会で撮って配った写真は数百枚に達するだろう。写真代をいただこうなんて最初から思っていない。私の出来るささやかな地域貢献だ。

 ピンボケ、手ぶれの写真があっても、皆さんとても喜んでくれる。あとで野菜や花をお礼に持ってくる人も多い。写真を見るときの笑顔だけで私には十分なのに。

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2006.10.29 Sun 16:27:08 | 行事| 4 comments
これも秋の音

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 大豆を干した。耳を澄ますと、豆のサヤがパチッ……パチッ……と開く音が聞こえる。これも秋の音。サヤが自然に開くのは、子孫を増やそうとする大豆の“本能”だろうか。

 今年の大豆は、まずまずの出来だった。昨年はカメムシの食害に悩まされた。イノシシに畑を踏み荒らされ、豆も食べられた。特別なことをしないのに、今年はどちらの被害も少い。田の神さんのお陰かな。

 毎日のように枝豆を食べたので、来年まく豆をよけると、後にいくらも残らない。味噌や納豆を作る夢は、またもや先送りだ。
来年こそ、味噌を作るぞ。少しの豊作で、たちまち元気づくのが素人農夫のいい?ところだ。

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2006.10.28 Sat 15:36:12 | 畑仕事| 2 comments
やがて花が散り
  山道脇の斜面にアキノタムラソウが咲いている。夏ごろから見かけたから随分、花期が長い。小さな薄紫の花びらを道に散らして、さすがに終わりの近かさを感じさせる。
             

 群生していると、それなりに綺麗だが、わざわざ遠くまで見に行こうとは思わない。それほど地味な花だ。学名はSalvia japonica(日本のサルビア)だそうな。

 やがて木枯らしが吹き、霜が降り、今咲いている野の花は姿を消すだろう。冬にも野草の花はあったような気がするが、それが何であったか思い出せない。花ではなく、ガマズミやナンテンの赤い実であったか。記憶力の衰えは、こんなところにも表われる。心細いことだ。

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2006.10.27 Fri 17:42:32 | | 0 comments
巨大ミミズが行く
 最初に山道で見たとき、「ヘビか!?」と思ったものだ。それほど大きなミミズだ。体長32センチ、胴回りは嫌がって測らせてくれなかったが、成人男子の薬指ほどもあった。

 大きいだけではなく、全身青光りしている。写真は最近撮ったもので、体長は24.5センチしかなく、胴回りも単4電池ぐらい。まだ大人になっていないのだろう。
      20061015120432.jpg

 インターネットで調べて、名前はシーボルトミミズだと分かった。幕末の日本に西洋医学を伝えたドイツ人医師 フォン・シーボルトが採取した標本を後年、オランダのライデン自然博物館の学芸員が見て、そう名づけたのだそうな。

 主たる生息地は九州と四国。だが、私の周囲の人たちはシーボルトミミズなんて聞いたことがないという。写真を見せたら、山ミミズあるいは太ミミズだと教えてくれた。
それはそうだ。オランダで命名しても、通知の回状が、こんな山里まで来るはずがないもの。山ミミズだって「シーボルト君」なんて突然呼ばれたら戸惑うだけだろう。

 それにしても、このミミズを餌に魚を釣るのは勇気が要るね。

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2006.10.26 Thu 15:22:05 | その他| 4 comments
峠の石像は倦怠期の夫婦
 隣町との境の峠に2体の石像がまつられている。どちらも風化して、どんな顔つきなのかはっきりせず、刻まれた文字(年号)も読めない。よほど昔に作られたのだろう。道祖神かな?とまず考えた。

辞典は、道祖神をこう説明している。
 「悪霊が侵入するのを防ぎ、通行人や村人を災難から守るために村境の峠などにまつられる神」

 これを読むと、道祖神に間違いないように思えるが、少し引っかかるものがあった。私の貧しい知識では、道祖神の多くは男女が仲良く肩を組んだり、手をつないだりしている。
顔も笑顔だ。

            DSCF0830.jpg

 

 それなのに、峠の石像は互いに距離を置いて立ち、左の石像(男?)が右の背の低い像(女?)に何か小言を言っているように見える。愛情が冷めた倦怠期の夫婦そのままの雰囲気ではないか。

 ヒマ人の私は像の前にしゃがんで、さらに観察した。石像の台座の高さ、大きさが違う。右の像の方が風化が著しい。恐らく、それぞれ別の場所にあった石像を何かの理由で同じ場所にまつったのだろう。これが私の結論。

 この峠道が車の通れるように拡幅・舗装されたのは平成になってからだといい、今も通行量は極端に少ない。私の物好きを笑うのは、時折吹く北風だけ。
 
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2006.10.25 Wed 17:23:08 | その他| 7 comments
黄金の日々
 杉林の中でささやかにシイタケの原木栽培をやっている(参考サイトに飛ばす方法がやっと分かった。嬉しがって、今後多用するかも)。
シイタケは春と秋の2回、収穫できる。今秋の初収穫は4個だった。
            20061024150936.jpg

 「大」の2個は傘の直径が13センチもあって、これは育ち過ぎ。しかも、ナメクジに食い荒らされていて、商品価値はゼロだ。
ナメクジをつかまえて「シイタケを食べるな」と注意しようと思うのだが、連中は夜行性らしく、昼間は姿を見せない。どこかの草陰で昼寝でもしているのだろう。

 原木は3~4年経つと、シイタケ菌に養分を吸い散られて朽ちてくる。我がシイタケ園も、原木の大半が握っただけでボロボロ崩れる。目下、台風で折れたクヌギを切って、新たな原木の仕込み中だ。

 最盛期は食べきれないほどシイタケが取れた。
焼きシイタケ、シイタケ御飯、シイタケ入りの味噌汁等々。山の恵みに舌鼓を打った、あの“黄金の日々”が忘れられない。

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2006.10.24 Tue 16:20:29 | 食べる| 0 comments
蜂の重みに耐えかねて
 昨晩、ようやく雨が降った。水溜りも出来ないささやかな雨だが、雨は雨。
「やっと降ったね。何日ぶりだろ」「さあてな。これだけじゃ、まだ足らんど」。
朝の挨拶も雨が話題になる。
               20061023163202.jpg

 我が家の裏山は家から1メートルも離れていない。家に押しかぶさるように枝を広げる木々の葉が雨に濡れて光っていた。こんな何でもない風景がとても新鮮に見える。

 自然に生えた茶の花が草むらに見え隠れし、そこへ紅葉した柿の葉がはらはら落ちる(写真は、またもやピンボケ)。
秋が凝縮している小さな世界。俳句好きの人なら一句ひねるかも知れない。

 蜂がとまったら、茶の花がポトリと落ちた。いさぎよいというか、脆いというべきか。去り行く短い秋を象徴しているようだね。

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2006.10.23 Mon 17:34:10 | | 4 comments
ヒョウタン4兄弟
ヒョウタン(瓢箪)を収穫した。とりあえず4個。1番大きいのが1.8キロ、最小でも780gあった。ずっしり重い。
           20061019164341.jpg

 これで酒、調味料入れと一輪差しを作るつもりだが、そのやり方を知らない。要は、中身を腐らせて外に出せばいいのだろう。そう思い定め、電気ドリルで頭頂部に穴を開けた。逆さにして振っても、この段階では何も出てこない。

 プラスチックの水槽に水を張り、ヒョウタンを入れた。ぷかぷか浮くのを落とし蓋で無理やり沈め、漬物用の重石で押さえ込んだ。後は腐るのを待つだけ。完全腐敗まで1ヵ月位かかるかも知れない。

 強烈な腐敗臭は、ヘチマたわし作りで体験している。ヒョウタンも同じだろう。
正月の美酒をヒョウタンに注ぐ。いざ飲もうとして、腐敗臭が鼻をくすぐったらどうしよう。

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2006.10.22 Sun 16:02:27 | 畑仕事| 4 comments
もうウンザリ
2006.10.21 Sat 15:32:29 | 畑仕事| 2 comments
二つの感激
2006.10.20 Fri 17:36:46 | | 0 comments
兄ちゃん、景気はどうだい
2006.10.19 Thu 18:32:34 | 暮らし| 6 comments
秋の花見
2006.10.18 Wed 15:38:18 | | 6 comments
過去のない人間
 朝6時過ぎに空を見上げたら、やせ細った月がかかっていた。満月が昇り、狼男が吠えた夜は、つい最近ではなかったか。月の満ち欠けの何と早いことよ。

 年をとるとともに、時間は加速度をつけて過ぎていく。あまり早くて、その日その日を記憶に刻むことも出来ない。今年の誕生日はどう過ごした?覚えていない。友人が亡くなったのは何月だった?思い出せない……といったありさまだ。

 今年がこんな状態だから、もっと昔は忘却の彼方。記憶のカケラが霧の中をふわふわと漂っている。この分で行くと、あと数年で私は過去のない人間になるかも知れない。

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2006.10.17 Tue 15:44:49 | その他| 7 comments
私が沢ガニ沢太郎を名乗るわけ
20061010122906.jpg 畑の脇の水路を覗いたら、沢ガニが死んだ仲間を食べていた。メダカをハサミに挟んで横歩きしているのを見たこともある。生きるためには、落ちて腐った柿も食うたくましい連中だ。

 雨が降ると、ぞろぞろ水から上がり、畑や家の周り、道路を徘徊する。そんな時は全く無防備で、カラスに食われ、車にひかれ、ネコのオモチャになったりする。抜け目がないようで、間抜けな面もあるのだ。

 山里に移住して、最初に“知り合った”のが沢ガニだったから、ハンドルネームを沢ガニ沢太郎とした。たくましい生き方にあやかりたい気持ちもあったが、似ているのはどうやら間抜けなところだけ。

 沢ガニを眺めて時を過ごすのは、心にゆとりがある証拠。沢ガニが元気なのは山の水がきれいな証拠。めでたし、めでたし。とっぴんぱらりのぷう(秋田民話の結びの言葉)。

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2006.10.16 Mon 16:08:39 | その他| 4 comments
ミッキーマウスの花
20061009214115.jpg ツユクサ(露草)は、ありふれた花だ。雑草のある所にツユクサあり。あまりにも身近な存在なので、花が咲いても「ふーん、それで?」という感じ。

 畑で地べたに腰を下ろしたとき、すぐそばにツユクサがあった。何気なく一輪摘んで、しげしげと眺めた。
花びらの何という青さだろう。秋の空のようではないか。
大きな2枚の花びらを耳に見立てたら、ミッキーマウスに似ている。
見渡せば、無数のミッキーマウスが風に揺れていて、今までとは違う風景に見えた。

 ツユクサの花言葉は「懐かしい関係」「わずかな楽しみ」。
朝露を踏んで学校に行くとき、ツユクサの青をきれいだなと感じたのではなかったか。
子供のころの「懐かしい関係」が、花を摘んだ瞬間によみがえった。

 大人になるにつれて、私はどれだけ多くの感性を失ってきたのだろう。

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2006.10.15 Sun 16:15:09 | | 6 comments
銃声聞くや昼の月
DSCF0695.jpg 谷間の段々畑がまたイノシシに荒らされた。写真の一文字(ヒトモジ・熊本特産の小ネギ)のほか、ラッキョウとニンニクの畝が数メートルずつ掘り返されていた。彼らの目的は作物ではなく、地中のミミズらしい。ミミズを求めて鼻ヅラを突っ込んだところに、たまたま野菜があったという感じだ。

 山の中の畑だから、この程度の被害は仕方がないと思っている。だが、イノシシの被害に我慢がならないという人もいるようだ。明日15日は福岡・大分・熊本3県合同の有害鳥獣一斉駆除デー。「山に入る人は十分注意するように」と有線放送が繰り返し呼びかけている。

 有害鳥獣と言ってもカラスを撃つ訳ではない。去年はイノシシを撃つターン、ターンという銃声を何度も畑で聞いた。空にはクラゲのような半月が、青空にぽっかり浮かんでいたっけ。帰りに林道で、荷台にイノシシを積んだ軽トラとすれ違った。犬の吠え声も聞いた……。

 明日もまた銃声を聞きながらの畑仕事になるだろう。「うまく逃げろよ」と願うのは、偽善だろうな。

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2006.10.14 Sat 16:01:27 | 畑仕事| 4 comments
雨を降らして下さいな
 「今日は寒かごたるですねえ」という朝の挨拶が、午後になると「いつまでも暑かですね」に変わる。朝方冷え込んでいても、昼過ぎの最高気温は30度前後になる。さすが“火の国”、熊本は10月になっても暑い。

 その上、長らく雨が降らない。台風13号が去った9月18日以降、雨が降ったのは1回か2回。それも、ほんのお湿り程度だった。畑は、すっかり乾燥して、歩くと白い砂ぼこりが立つ。

 夏は長雨と日照不足で野菜が育たず、秋は日照り続きで秋蒔き野菜の種がなかなか芽を出さない。週間天気予報を見ても傘マークはゼロ。一体どうなることやら。

 困ったときの神頼み。田の神さんに「雨を降らして下さいな」と頼むのだが、田の神さんは畑の隅でニコニコ笑うばかり。

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2006.10.13 Fri 15:43:02 | 畑仕事| 8 comments
未完のミカン
20061008163841.jpg ミニ果樹園のミカンが食べごろになった。疲れたらビワの木陰(熊本はまだ暑い)に座り、ミカンでのどの渇きを癒す。これが畑仕事の楽しみの一つだ。

 勤め人だったころ、熊本で自作のミカンを食べるようになるなんて夢にも思わなかった。先々のことは、本当に分からないものだ。

 味はカボスやレモンより甘く、市販のミカンより酸っぱい。子供のころ食べたミカンも、こんな味ではなかったか。

 年に3回、腐葉土と油かすを施しているが、糖度は上がらない。ミカン農家は根の周りに砂糖でも埋めているのだろうか。まさかね。

 甘いミカンが完成品なら、我が家のミカンは、いつまでたっても未完のミカンだ。

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2006.10.12 Thu 16:15:30 | 食べる| 8 comments
白い赤マンマ
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20061010194959.jpg 道端の草むらに赤マンマ(イヌタデ・下の写真)が咲いている。名前の由来は、子どもたちがママゴトで赤い花を赤マンマ(赤飯)に見立てて遊んだからだという。

 小さな女の子が赤い花をお茶碗によそい、おしゃまな口調で「お父様が課長になられたので、今日はお赤飯を炊きましたよ」なんて言う。そんな光景を昔、見たような、見なかったような。

 赤マンマの花は赤い。これは当たり前。だが、白い赤マンマがあるのをご存知だろうか。山と渓谷社の『野に咲く花』に、こう書いてある。「(イヌタデは)紅色の小さな花を多数つける。まれに白色の花もある」。 

 その珍しい白の赤マンマが、実は私の畑の隅に咲いている(上の写真)。湧き水の流れの上で風に揺れているさまは、いかにも涼しげだ。

 ところで、白い赤マンマという表現はおかしい。白い赤バラというようなものだ。私は勝手に白マンマ(白飯)と呼んでいる。いずれ、白マンマの呼称が定着するだろう。そんなわけないか。

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2006.10.11 Wed 15:51:31 | | 2 comments
豊作ではなかったが
20061010123544.jpg 山里は今、稲刈りの最盛期。朝早くからコンバインのエンジン音が聞こえる。このあたりの田んぼは小さいから、コンバインの往復がせわしない。しかも、山の地形に合わせて田んぼが曲がり、凹み、とがったりしている。長方形の田を刈るより、よほど技術が必要だろう。

 稲刈りが終わった田に人の気配はなく、架け干しの稲が柔らかな秋の日差しを浴びている。田んぼに立てた稲わらの束は、子どもが遊んでいる姿に見える。絵に描いたようにのどかな田園風景だ。

 私は毎年、近所の農家から架け干しの玄米を2~3袋分けてもらっている。1袋30キロ、老骨にはとても重い。いつかテレビのリバイバル放送「おしん」で、おしんの母親(泉ピン子)が米俵(1俵60キロ)を4~5俵背負っているのを見た。昔の女は、何という怪力だったのだろう。

 もうすぐ、新米が手に入る。モチモチとして、ほのかな甘味があり、冷えてもおいしい。来年も米びつの中身を気にせずに生きていける。ありがたいことだ。

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2006.10.10 Tue 16:45:18 | 暮らし| 8 comments
薪ストーブ
DSCF0699.jpg 台風で畑に横倒しになっていた杉2本を解体した。比較的細い木だったが、積み上げたらそこそこの量になった。これを薪の大きさに切り分けて家に持ち帰る。山里では風呂を沸かす薪に不自由することはない。

 移住後5年間で燃やした薪は相当な量になるだろう。それでも、タダで借りている5つの山には、風倒木や立ち枯れの木がまだまだ沢山ある。とても使い切れない。薪の消費量を増やすために、石油ストーブを薪ストーブに切り替えようかと真剣に考えている。揺らめく炎を見ながら暖をとるのも悪くないし……。

 問題は、木を切り出す体力がいつまであるか、だ。年齢を考えたら、そう長くは続かないだろう。薪ストーブを買うか、あきらめるか。秋の夜長、悩みは尽きない。

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2006.10.09 Mon 17:37:24 | 暮らし| 4 comments
食通ではないもんね
DSCF0677.jpg 「道の駅」に新ショウガが沢山出ていた。我が菜園のショウガも取りごろだろうか。試しに1本抜いてみる。やや小ぶりだが、まあまあの出来。顔を近づけると、ぷーんといい香りがした。

 単身赴任時代の手抜き料理の一つが冷奴。冷蔵庫で冷やした絹こし豆腐の上に、すりおろしたショウガを厚めに敷き詰める。その上に刻みネギ、鰹節、ちぎった海苔を重ねて醤油をかければ出来上がり。インスタントラーメンを作るより簡単だ。

 食通は何も足さず、何も引かず(どっかで聞いたセリフだな)豆腐そのものを味わうという。豆腐の味が、その他大勢とゴッチャになる私のやり方は、邪道に違いない。

 でも、構わないさ。どうせ、スーパーで買う豆腐の味の違いなんて分からないんだから。自分が旨ければそれでよし、だ。

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2006.10.08 Sun 15:10:11 | 食べる| 4 comments
秋の桜は寂しい
DSCF0711.jpg 谷間の段々畑の行き帰りに小学校の脇を通る。何気なく校庭を見たら、桜が咲いていた。高く青い秋の空をバックに、白い花が点々とまぶしい。

 10月ごろ咲く品種もあると何かで読んだ記憶がある。ソメイヨシノが季節外れに咲くという話も何回か聞いた。きょう見た桜は、恐らく後者だろう。10数本の桜の列の中で、咲いているのは1本だけだった。

 秋の桜か。悪くはないけれど、どこか変だ。

 長い冬が終わり、桜が咲く。ああ、春が来たかと心が浮き立つ……桜は、そんな季節に咲くのが一番ふさわしい。秋の桜の下では、酔うて舞う気になれないではないか。また春に咲いておくれ。

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2006.10.07 Sat 16:40:06 | | 4 comments
私が泥棒だったころ
DSCF0674.jpg 「峠の銀杏(ギンナン)、ひろってよかよ」。
Gさん(70代・男)に声を掛けられて早速、峠近くの小さなイチョウ林に軽トラを走らせた。

 車を降りた途端、何とも表現しがたい匂いが鼻を打つ。地面に転がっている無数の銀杏が競って匂いを発しているのだ。いかな銀杏好きでもたじろぐだろう。

 銀杏は、食べるまでに大変な手間がかかる。まず、土をかぶせるか、水に漬けるかして、果肉を腐らせなくてはならない。腐ったら、果肉を完全に洗い落とす。この時、ゴム手袋をはめないと、匂いがいつまでも手に残る。きれいになった銀杏を何日もかけて天日で乾燥させ、ようやく出来上がりだ。

 小学生のころ、友だちと寺の境内で銀杏をひろっているところを和尚さんに見つかり、私だけが捕まった。「お前はどこの子だ。お前のやってることは泥棒だぞ」と散々叱られた。

 大人になって居酒屋で、銀杏を肴に酒を飲む。つやつや翡翠色に輝く粒を口に含むと、しみじみ秋を感じる。同時に、私が泥棒だったあの時を思い出し、心がチクリと痛む。処理法も知らない小学生の私は、ひろった銀杏をどうする積もりだったのだろう。

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2006.10.06 Fri 17:11:34 | 食べる| 4 comments
カラスも食べないカラスウリ
DSCF0689.jpg 幽霊のような、白いカラスウリの花(8/16のブログ)が2ヶ月近くたって、赤い実を結んでいた。遠くからでも目につく鮮やかな赤だ。

 二つ三つ取って玄関の長椅子の上に置いてみた。何の季節感もない玄関に、たちまち秋の気配が漂う。カラスウリの存在感、恐るべし。

 白い花入れは、ある私大の“金庫番”氏から転勤の餞別にいただいたもの。うるさい自己主張がなく、静かにカラスウリを引き立てている。

 金庫番氏は日曜陶芸作家で、趣味が高じて自分の窯も持っていた。せめて休日ぐらいは、お金のことを忘れて焼き物作りに没頭したかったのではないかな。
「こんなものでよかったら、貰って下さい」と、はにかんでいた金庫番氏を思い出す。今でも元気に土をこねておられるだろうか。

 カラスウリは、あの貪欲なカラスも食べないという。

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2006.10.05 Thu 16:19:09 | | 6 comments
季節限定の垣根
DSCF0679.jpg 我が家の前庭は四季を通じて花が絶えない。自分で植えた花はほとんどなく、勝手に芽生え、花を咲かせ、散っていく。

 今、一番勢いがあるのはキバナコスモスだ。繁殖力が強くて猛烈に増える。庭先、田んぼの畦、道端、空き地と場所を選ばない。花言葉は野性美。なるほどね。

 我が家では背丈を越すキバナコスモスが密集して、天然の垣根になっている。お陰で、わびしいボロ家もいくらか華やいで見える。たまには「よか垣根ですね」とほめてもらいたいのだが、滅多に人が通らないのが口惜しい。

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2006.10.04 Wed 16:54:51 | | 0 comments
勘弁してくれよ
 そろそろカボチャの収穫時期。竹かごを背負って、いそいそと畑に行った。ところが、取れたカボチャはご覧のありさま。きのうまでは無傷だったのに……。
「ボヤボヤしてるからよ」とカラスが笑った。

 東京のカラスは賢いらしい。駆除を指示したタカ派の石原知事が、いつかテレビで青筋立てて怒っていた。でも、田舎のカラスも負けていないな。作物の収穫時期をよく知っているもの。

 カラスよ。零細農夫を狙うのはやめてくれ。君がつついた3個は、カボチャ全収量の3割近いのだよ。

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2006.10.03 Tue 17:38:37 | 畑仕事| 4 comments
杉は自分で立ち上がる
DSCF0660.jpg 台風13号で畑の上に横倒しになった杉を解体した。まず、枝をナタで打ち落として別の場所に運ぶ。枝は存外に多く、小さな山が2つ出来た。

 次いで、幹の先端に近いところから持てる大きさに切っていく。3分の2ほど切ったところで、思いがけないことが起きた。
杉の木がゆるゆると自力で立ち上がったのだ。2本目の杉も同じく起立。
杉林の入り口に門柱のようなものが建ってしまった。

 杉の生への執着を感じたが、そんなものではない。短く切った幹が軽くなり、土を抱いた根の重さで起き上がったというわけだ。

 この門は人が通る。イノシシも風も通る。小鳥たちが羽を休めるかも知れない。切り倒さずに残しておこう。

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2006.10.02 Mon 17:43:11 | 畑仕事| 2 comments
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